怒りの作法 / 佐々木直巳(本社・人事労務)

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怒ってもいいじゃないか、人だもの、おれだもの(あいだみつお風)と思う。喜怒哀楽。まったく「怒り」を覚えたことがない人はいないでしょうし、「怒り」をなくすこともできない。しかし、一時的な怒りの感情で、相手を大きく傷つけ、あとから後悔をしないように、上手に怒り、必要のないことには怒らないといった作法で、自身できちんと線引きができるようになりたいものです。

「感情の 高ぶるままに 叱りしが あの子も こころきず つきたらむ」(あいだみつお)

私が社会人に成り立ての頃は、アンガーマネジメントなどという言葉もなく、至る所に感情コントロールができない人達がいました。営業部といえば、成績未達の者に対して、ごく普通に「灰皿」が飛び、お茶が飛び、執拗な成果結果の問い詰めが毎夜11時くらいまで続くのが普通でした。

あるいは外出中の、成果が上がらない営業社員に対しても執拗に電話を何度もかけては、「お前の変わりはいくらでもいる」、「この仕事、おまえには適さないから早く諦めたほうがいい、みんなの迷惑に早く気づいてくれ」といった、いまならハラスメントで即アウトとなるような言葉を、恫喝まがいの大声で繰り返す光景が普通でした。

当時は、精神障害、双極性障害、自己愛性人格障害といった言葉も一般的ではないために、こうした行動を見ても、そこに考えが及ばず、誰も『彼(上司)がおかしい』とは、声が上がらない時代でした。中間管理職の10人に1人はこうした感情のコントロールができない人たちだったのではないでしょうか。

最近は、アンガーマネジメントという言葉がある程度、社会で認知されてきています。これは社会人になったのなら早めに知っておいた方がいいし、ましてやビジネス上のコミュニケーションの場においては、特に下記のような傾向(※)になっていないか、意識して、注意していく必要があると思います。

この機会に、自身を俯瞰してみる。そして上長、部下の言動や態度に注意を配り、予備軍と思われる誰かに気づいたときは、話し合ってみるのがよいと思います。とくにこれら4つの怒りは、「人との関係を壊す」怒りなので気を付けたいものです。

※怒りの傾向
・一度怒り出すと止まらなくなり、相手がいくら謝罪しても許さず、気が済むまで怒ってしまう。
・感じた怒りを根に持ち、引きずる。思い返すだけで、その時と同じエネルギーで怒りが出てくる。
・頻繁に怒りを感じ、しょっちゅうイライラしている状態がつづく。
・言葉(や暴力)で他人を傷つけたり、モノを壊したり、モノにあたったりすること。
(引用:日本アンガーマネジメント協会 升本恵子のコメントより)

余談です。
話は映画に変わりますが、大好きな映画「スターウオーズ」(1977年公開)においても「怒り」が常にテーマとなって取り上げられていました。ちなみに私自身の「怒り」に対する考え方の原点は、ここにあります。

これはアナキン(のちのダース・ベイダー)が、ジェダイ・オーダーに入るための適性検査を行った際、母親への強い思いがジェダイになる事に関係があるのかと問われ、ヨーダは、彼の心の闇を問題点と捉え、このように指摘しています。ヨーダはこの時、既にアナキンの心に潜む、深く悲しい闇に気づいていたのかもしれません。

これは、映画スターウオーズで、ヨーダによるルークへのフォースの訓練が始まる。
森の中を走るルークに、背負われているヨーダがフォースのダーク・サイド(暗黒面)について説明する言葉です。

以上

 

佐々木 直巳(ささき なおみ)
本社・人事労務

 

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