より良い組織作りのために / 佐々木 優(ホームケア土屋 四国)

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今現在で良い組織作りができているかどうか、全くもって自信がない私が、このことについて話さないといけないのは少し酷だと感じている。
なぜなら、【これから私は○○をしていきたいと思います。】のような、決意表明か反省文か分からないモノを読むよりも、良い組織作りに繋げられるようなイケてるノウハウを知り得る方が、貴方にとって余程有益だろうからだ。
のっけからのこのエクスキューズの前置きをしてしまう私が許されれば幸いだ。

とはいえ、何か話さないと始まらない。

では、まず良い組織とはどういう状態の組織であるのか、私は想像してみる。
例えば我々のような訪問介護の事業所が、いったいどういう状態であれば良い組織であるといえるのか。
皆さんも一緒に想像してみて欲しい―――

【想像タイム】
毎日全てのアテンダントが、クライアントとの関係性を良好に保ちながら楽しくやりがいをもって支援に向かっている。管理者やサ責は、アテンダントの諸々に常に心を配り、快適な労働環境を創造して物心両面を支え、希望するサービスが受けられるよう、クライアントともしっかりコミュニケーションが図られている。そうして、それぞれが様々な役割を担い、様々な立場が相互に良い影響を与えあい、事業所全体が気持ちの良い雰囲気で包まれている―――

はい終了、夢から覚めていただきたい(笑)

次に、相対的に現実はどうなのか、またまた私は想像してみる。

【振り返りタイム】
アテンダントとクライアントの葛藤から、時として関係性が崩壊してから報告される。楽しくやりがいをもって支援に向かっているアテンダントもいれば、何がしかの不満を胸に、いつも肩を落としているアテンダントも見受けられる。管理者やサ責は毎週のシフト調整で頭を抱え、アテンダントやクライアントから寄せられる難問の大波に目を覆い、耳をふさぎたくなっている。それぞれが自身の役割をなんとかこなしてはいるものの場当たり的で、互いにそれぞれの立場での主張を繰り返し、事業所全体がどこか重苦しい雰囲気で包まれている―――

はい終了、うつむかないでいただきたい。
少し大げさに話しただけだ。

もし本当にこのようなギャップがあるとすれば、それを生んでいるのは何故だろう。
なにかが加わっているのか、それとも逆に不足しているのか。
何故だろう、これも皆さんと一緒に考えたい。

私はこの問いのキーワードのひとつは【フィードバック】だと思っている。

フィードバックとは、フィード(語源はフード、いわゆる栄養)を、バック(与える)するということである。
組織という今回の話題に当てはめれば、有益な情報を相手に与えるということだろうし、これを応用すれば、例えば私の役割を全うするために、貴方から有益な情報を貰うということだろう。

試しにこれを【振り返りタイム】の環境になぞらえてみよう。
うつむかないで。

●アテンダントとクライアントの関係性が崩壊してから報告される。
〇日常的に、貴方が双方から丁寧に話を聴いて(フィードバック)対応できていれば、初期の段階で関係の改善も期待できるはずだ。

●何がしかの不満を胸に、いつも肩を落としているアテンダントも見受けられる。
〇アテンダントが何を悩んでいるのか何を求めているのかを貴方が訊く(フィードバック)ことで、直ちに解決できなくとも彼らの心を軽くすることはできるはずだ。

●管理者やサ責は毎週のシフト調整で頭を抱える。
〇上記のフィードバックでアテンダントとの関係性が良好に保てていれば、悩まずとも彼らはきっと貴方を助けてくれるはずだ。

●アテンダントやクライアントから寄せられる難問の波に目を覆い、耳をふさぎたくなっている。
〇日常的なフィードバックで初期対応できていれば、貴方のところに届く難問の波はきっとさざ波であろう。

●それぞれが自身の役割をなんとかこなしてはいるものの場当たり的で、互いにそれぞれの立場での主張を繰り返す。
〇日常的なフィードバックの文化が定着すれば、そもそも互いが感情的なやり取りにならなくて済むだろうし、全てに計画性が生まれてくるはずだ。

●事業所全体がどこか重苦しい雰囲気で包まれている。
〇それでも暗い雰囲気なら、事業所の蛍光灯を全部替えて、天井にミラーボールを付けてみよう。

よほどイケていない管理者でもない限り、日々【より良い組織作り】を志していることだろう。もちろん私もそうだ。

もし、貴方のコミュニケーションの方法が主観的で一方的な指揮命令なのであれば、今すぐにそれはやめるべきだ。
そして、貴方からとにかく聞くこと、聴くこと、訊くことだ。
貴方に関わる全ての大切な仲間の声を、その仲間が毎日毎日一生懸命に支えている全てのクライアントの声を。

鏡を見ればわかるだろう、口より耳の数が多いのはそのためなのだから。

 

佐々木 優(ささき まさる)
ホームケア土屋 四国

 

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