社内公募企画第六弾「23歳のわたしへ書く手紙」 / 友蔵(ホームケア土屋 岡山)

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遡れば25年前の私へ物申したい。
若さゆえに、知識知らずゆえに、我が子を手放した私へ。

早くに結婚をして二人の子供を授かったのに、訳あって手放すことになった私は、この25年、後悔しかなかった。今でもそれは後悔してもしきれない。若かった私には先が見えなさすぎて、もがいても結局手放すことしか出来なかった。何度も何度も会いに行っても会えず、死んだことにされてしまい。このまま会えない、そう思って新しい人生を歩んで、次の我が子を産んだ。手放した我が子に出来なかったことを思い出すかのように育てた。

決していい母親ではなかったと思う。でも置いてきた我が子になにがしてやれただろう。
家の近くまで何度も行き 、どうしているだろう。今頃なにをしているだろう。まるでストーカーのようにしていた時期もあった。

そうして、この25年……
でもどうしても、この会いたいという気持ちが抑えきれず。このご時世、自分にもしものことがあったら。最後になにを思う?なにをやり残した?
そう考えた時、
会いたい どうにかして会いたい。
それしかなかった。

思い立ったら即行動。
会いに行ったが不在。仕方なく、私のことを覚えていた近所の人に私の連絡先を託して、1週間後、子供が連絡をくれた。

詫びることしか出来なかった。苦労させて、母親の居ない25年を過ごさせた子供はもう立派な大人になっていた。

いま子供にしてやれることは何も無い。
何も無いけど1人味方が出来たと思って欲しい。親のエゴかも知れない。子供には今更なに?って思われる。思われても仕方ない。
でも親なんよ。お腹を痛めて産んだんだよ。

これを読んで、もしかしたら私と同じ思いの人がいるかもしれません。
勇気を出して前進してみてください。
いい方向に向くか向かないかは分かりません。でも私のように25年は長すぎました。

23歳の私。
後先考えず、どんな苦労をしてでも手放すべきではなかったよ。歩けなかった娘は元気に歩き、走ることも出来るようになってたよ。
そして秋に私はおばあちゃんになるんだよ。
苦労は子供にさせるものじゃない。
親がするものだよ。早くに苦労ばかりさせてしまって本当にごめんね。

四半世紀、この溝は容易く埋まるものではありません。
戻れるなら泥水啜ってでも子供を守りなさい。そして握った手は決して離さないでください。子供さえいれば、どんな苦労でも成長を見ることが出来る。
本当に戻れるなら、決して次こそは離さないと約束します。

少しでいい。少しずつ、ゆっくりと親として今出来ることを考えます。
いつか笑って抱きしめてあげたい。

恥ずかしいから、それは勘弁して欲しいと言われましたが(笑)

このことをここで書くかどうか迷いました。
そんなこと、ここで書く?どうなの?
って思われる人もいるかも知れません。

でも世の中には訳あってどうしても子供と離れなければいけなかった人もたくさんいます。
少しでもその人達を理解してほしい。
そして会えるか会えないかは分からないけど、コンタクトを取って欲しいと思う。
私のように長い月日を過ごすと、子供は大人になってしまいます。

大人になった我が子もやはり子供です。
いくつになっても可愛い 愛おしい。
その気持ちはなんら変わりません。

 

友蔵
ホームケア土屋 岡山

 

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