社内公募企画第六弾「27歳のわたしへ書く手紙 」/ 友蔵(ホームケア土屋 岡山)

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若いが故に無知だった自分。
祖母が末期の癌で寝たきりの半年間、1歳になる息子を抱えた妊娠中の私。

朝から祖母の部屋へ行き、身体を拭いて、着替えをしてオムツを交換する。
元々、食の細い祖母。
あまり食べることもなく、やせ細っていく姿があった。

そもそも【介護】に対して無知過ぎたのか。
褥瘡で初めて知る体位変換の大切さ。
痛いという悲鳴を声に出さない。
でも身体は悲鳴をあげていることに気が付かない。

幼くして母が病気で入退院を繰り返して、祖母や兄が私達の世話をしてくれた。
わがままを言わず、我慢をして家の手伝いをする幼き子供に、兄には内緒で甘いお菓子をよくくれた。
スイカが好きだった私に、夏は畑に沢山スイカを植えてくれた。
「夏休みに何個食べれるかな」って言いながら、私が畑でスイカを食べすぎてお腹を壊して寝込んだ時も、怒らないで夜一緒に寝てくれた。

そんな優しい祖母にちゃんとした介護をしてあげることは出来なかった。
最後の最後は病院へ。

「家に帰りたい 。家の自分の布団の上での最期がいい。みんなの居る家に帰りたい。」
そう言いながら亡くなった。

36年前に亡くなった母も同じ事を言った。
家に帰りたい。
最期くらいはみんなのいる家に帰りたい。
家族のいる家が私のいる場所。

母の最期に会えなかった分、祖母の傍にはいれた。
父も看取ることが出来た。

でもね、おばあちゃん。
私にもっと知識があれば、あの時もっとおばあちゃんのお世話ちゃんとしてあげれたよね。
そうしたらもう少しお家に長く一緒にいれたよね。
ごめんね。

おばあちゃんが料理が出来なかったから私は料理するしかなかった。でもそのおかげで料理上手になったよ。それは感謝だよ。

 

友蔵
ホームケア土屋 岡山

 

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