私が介護のお仕事を始めた理由 / 佐藤 健輔(ホームケア土屋 東海)

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介護を選んだ理由?

前職の入社面接で聞かれた事。それは私の経歴を見ればあって然るべき質問だった。なにせ私は直したり作ったりする仕事ではある、確かにそうなのだが、いささか相手が違ったのである。

私は元々自動車を直したり、航空機の設計なんかをやってきた。
時には鉄筋の加工をする大型油圧機械の修理なんかも手掛けていたりもする。
そんな私がなぜ人を介助する職業に飛び込んだのか、面接をしていただいた方は首をひねっただろう。

実際、私の状況を見れば殆どの人がこう思う。 ――なんで?

まあ、この時実は子供も生まれたばかりであったが諸事情あって転職をせざるを得ない状況だったのだ。もちろん色んな人と話をして慎重に転職先を吟味していた。これから長く続ける仕事、成長が見込めて自分にも合っている仕事。

そんな折、一人の友人からの言葉。「あんた、人の介助に向いてるよ。お人好しだし」
ふむ。なるほど。
その友人との付き合いは長く、一考の余地があった。しかし、介護の業界といえば、お給料が安いとか色々な話ももちろんある。
子供が4人いるのだ。就職しても食べていけなければ意味がない。

一応妻にもサラリと話してみた。
「ああ、いいんじゃない?」
実にあっさりと OK が出て、こちらが逆に不安になったほどである。
お金の問題もゆくゆく資格を取ればつぶしが利くだろうし。とも言われて私の腹は決まった。

そもそもおせっかい焼きな所がある私自身、介護の業界に全く興味がない訳ではなかったし……こう言うと不思議かもしれないが機械を直す、調整する、新しく使えるようにする。 この基本姿勢は実は人間にも当てはまるんじゃないだろうか? そう思うことが度々あった。
機械が円滑に動くようにメンテナンスをする。 これはクライアントがうまく生活できるように手助けすることに繋がる。

これらの状況が揃ったから、そんな理由だった。
まあ実際やってみるとあながち見当外れではなかったのです。三ヶ月後には機械から人相手になっても問題なく、皆に助けられながら未経験でもなんとかやっていけている自分がここにいました。これからもいろんな失敗をすることになると思うし、実際失敗も数多くして、成功という貴重な体験も多くしていく事になる私。

その時のひと押しをくれた友人に最近連絡を取った所、帰ってきた言葉は『ほら、やっぱり向いていた』。

やる事も覚える事もまだまだ多く、先など見えない状態ではあるが……またしばらく経った時。この理由がどう変わっていくのか、自分でも少し楽しみだったりします。

 

佐藤 健輔(さとう けんすけ)
ホームケア土屋 東海

 

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