自信・過信 / 中野健(監査役)

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帝劇の数ある演目のなかで主役といえば、レ・ミゼラブルのジャン・バルジャンであることに異存はないと思います。内容はミス・サイゴンほどではないが、酷い話しです。パンを盗んで牢獄に入れられて、仮出獄中に逃げ出し、ジャベール(刑事)に追われ続けられる悲惨な人生を送るお話です。

歴代のジャン・バルジャンは、鹿賀丈史、滝田栄、山口祐一郎、別所哲也、石井一孝、今井清隆、橋本さとし、吉原光夫、キム・ジュンヒョン、福井晶一、ヤン・ジュンモ、佐藤隆紀となっています。

ジャン・バルジャンの見せ場は何といっても、「彼を帰して」だとかねがね思っています。鹿賀丈史もそんなことを言っていた記憶があります(たぶん)。ここで上手い、下手がはっきりしてしまいます。お前何様だと𠮟られそうですが、単なるミュージカル好きの駄話しなので気にしないで下さい。

なんでこの人がジャン・バルジャンだと思える人が出演しています。見ていて辛いし、厚かましくも出演できるなと思うのですが、それぞれの事情があるのでしょうね。

娘のコゼットはルックス重視の歌も演技も二の次になっています。ブロードウエイではオーディションに勝ち抜いていかなくてはならないので、基本こんなことはありません。ちなみに主だった歴代のコゼットは斉藤由貴、柴田夏乃、早見優、安達祐実、神田沙也加、中山エミリとなっています。

コゼットは見ていて辛くなることが多々ありますが、こちらもそれぞれの事情があるので仕方がないですね。気分としてはお金を払っているし、プロなんだからと、精進してねと思い、見ていて落ち着かなくなってしまいます。ミュージカルは観客を感動させること、観客と一緒に感動できる空間を作ることが求められることだと思います。

翻って宝塚は上手い・下手や、いい演目・悪い演目があるけれど、全てがプロフェッショナルで、見に来ている人に宝塚の世界を与え続けられています。宝塚は100周年からチケットも取りづらく人気が継続している凄い世界を作っています。

宝塚であり続けているのは、凄いことです。観劇していても感動より勉強になることを感じるのが、男が見る(私だけかも)宝塚であると思います。プロとして観客(お客様)が求めていることを提供することに日々努力を積んでいくことが分かることを理解できるところが、凄いことだと思います。

プロなので自分がしたいことをしたい様にすることが求められていることではないことを自覚して、ワクチン接種が完全に完了しているので土曜日も観劇にいって参ります。

 

◆プロフィール
中野 健(なかの たけし)

財閥、外資で営業・人事・総務・コンサルタントを経験し、福祉・医療を中心とした中野社会保険労務士事務所を開業。人事・総務のよろず相談所として活動中。今日よりもより良い明日を作り出すために、「決意」よりも「行動」をすることを信念としている。

 

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