自信と驕りの違い / 青山純二(本社・新規エリア開発部門 シニアディレクター)

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我々は障害福祉サービスにおける重度訪問介護を提供している。クライアントの支援の例となるが、初めて重度訪問介護サービスに関わると必ず不安や戸惑いは少なからず生じるのではないだろうか?

でも同行者の元で、様々なことを学んでいくうちに徐々に不安や戸惑いは払拭されていくだろう。重度訪問介護は文字通り、障がいの度合いが重いことを表している。つまりは、クライアントの日常生活に関わる一切のお手伝いを我々は担っている。更には医療的ケアの必要とする介護も併せ持っている。

介護が未経験であれば不安や戸惑いを抱くことは無理もないだろう。これまで重度訪問介護の支援を経験してスキルを培ってきた方は、最初に感じた不安や戸惑いは比較的、今は抱いていないと思う。要するにそれは自信へと変化しているからである。介護の未経験の方は不安や戸惑いを抱きつつ、ひとつひとつ確実に支援の内容を習得していく。数ヶ月後には、おそらくその想いは次第に自信へと変化を遂げていくだろう。

自信を持つことは良いことである。過去と比較して成長しているから自信が生まれてくるのだろう。でも、その自信はとかく驕りに変化し、自信が脱線する恐れもなきにしもあらずである。自信はあくまで、自分自身に関わることで優劣ではなく、そこの意味を履き違えると驕りとなってしまうのではないだろうか。

ただ、自信を持つことは大事なことではあるが、我々は介護を提供している側であり介護を提供する観点から言えば、クライアントがその地域でその生まれ育った自宅で我々と何ら分け隔てなく生活を営むことを希望されているとしたら、自信はある意味不要なのかもしれない。我々は、クライアント本位になって支援をしていければと思っている。

自信をクライアントの前で表してしまうと、クライアント本位の支援から外れてしまいかねない。クライアントと対等に接するには、重複するが介護においては自信は不要である。

したがって、最初に感じた不安や戸惑いを抱いていた頃の気持ちを忘れずに、いわば初心に帰る心持ちで支援出来たら、より良いサービスを提供出来ると思っている。

自信と驕りの違いについて言えば、意味はとても似通っていて自信の意味を履き違えその領域を越えてしまうと、つまりは過信すると驕りとなってしまうのかもしれない。驕りはむしろ悪い意味であり自信はむしろ良い意味である印象かもしれないが、根本的には同義語であると思う。

 

青山 純二(あおやま じゅんじ)
ホームケア土屋 北海道

 

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