ソーシャルとビジネスのバランス / 杉隆司(ホームケア土屋 関西 ブロックマネージャー)

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私の介護経験は約3年前から始まります。
体育大学卒業後、教員の進路を目指すことを止めた遅い就職活動の後、私は20年弱を金融投資系の営業職として過ごして参りました。営業経験のある方々は誰もが経験したであろう会社が提示した(決めさせられた?)目標数値を達成する事が最優先であり、またそれが保身でもあり100%ビジネス寄りの思考でした。当時は社会的な考え方は持つ必要性は無く、数字を追うが為に自分の本位とは違う判断を下す、また申し訳ないと思いながらも部下にその指示を出した経験は数えきれない程行ってしまいました。

薄々今のままでは駄目だ、価値が無いと頭では分かりつつも、家族の生活を思うと転職の決断が出来ませんでしたが、偶然のタイミングでこの介護業界、かつ重度訪問&医療的ケアを軸に活動する会社に出会えました。

あの時の浅い感覚での判断、
介護系は人手不足=ニーズがあるなら失業はしないのかな
重度訪問=競合他社が少ない分野みたい
医療的ケア=更に競合他社が少ないならチャンスかも
人の役には立てそうな仕事だしやってみよう!

パーキンソン症状を患っていた父へ母がしていた介護を、実家に戻った時の年に数回しか目にしていなかった私は、この時点でも未だ社会性に通ずる考えは乏しく、ビジネス90%:社会性10%程度だったと思います。

ただ実際に現場でクライアントやご家族と対峙し、それぞれのご家庭の歴史を数多く目にしました。そしてどのクライアント宅でもお話をお伺いする内で、医療的ケアを行えるこの土屋の業態が、他訪問介護事業者と比べても如何に価値があるかを感じました。それと同時に自分の家族を守る為に仕事をするのではなく、目の前のクライアントを守る事が会社を存続させ、それは結果私の家族も守る事になる、と考え方の優先順位が変わった瞬間でもありました。ただこの時でもまだビジネス70%:社会性30%程度でしょうか。

その後役職を拝命し、当時は関西・尼崎に週1回は来られていた高浜代表のお話を聞かせて頂くことが増えました。面談させて頂く回を重ねるにつれ、このまま自身の気持ち真っすぐに、かつ土屋という会社を大きくすればするほど社会貢献にも繋がると確信したことで、自分の腹は決まりました。ここで私の中ではビジネス50%:社会性50%の均衡が取れた状態であったと思います。

そうは言うものの職責を頂いたあの時からやや時間が経ちましたが、常にビジネスとソーシャルのバランスが50:50の感覚で仕事が出来ている事はなく、人間は簡単には変われない様です。
以前は、人は変われます!熱意があれば人は変われるのです!と上席の方々に生意気に申し上げた事もありましたが、なかなか大の大人はそう簡単に変わらない事を、自身を含め実感しています。

今後の土屋が進む先には重度訪問介護に携わる活動だけでなく、訪問看護、高齢者・放課後デイから派生した医療や教育、またSDGsでは環境・貧困等々の社会課題には政府や自治体など、社外活動も増える事が想定されます。
想いだけの活動(企業活動)には限界があるのだと、これまで見て・聞いて・感じて参りました。

一方でビジネス手法を用いて課題解決を目指そうと注目されるようになったソーシャルビジネスには、利益だけでなく、人や社会・環境へどんなインパクトを与えることができたかという観点が評価されるということも理解しています。

今後、私に何が出来るかを考えると現状はセールス担当を拝命したタイミングでもあり、これまで蓄えてきたビジネス寄りの社会経験ではありますが、会社に貢献出来る活動をしようと思います。

現状1000名を超える土屋内では様々な人生経験を持ち合わせた方がおられ、私の様なビジネス寄りの思考、またソーシャル寄りの思考の方、皆がソーシャルとビジネスの均衡調和が取れた方ばかりではないと思います。

土屋の理念はブレず、各々が多方面より動くことで『TEAM土屋』が成長し、お一人でも多くの小さな声にふれあえる、その支援を安定的に継続できる、より多くの仲間が集える、世間に土屋の存在を知ってもらう、そんな活動を仕事として出来る事に幸せを感じております。

 

杉 隆司 (すぎ たかし)
ホームケア土屋 関西

 

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