ソーシャルとビジネスのバランスについて / 梅山真一郎(ホームケア土屋 九州 ブロックマネージャー)

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ソーシャルビジネス
最近この株式会社土屋でもよく耳にする単語の一つです。
簡単に嚙み砕くと「社会的課題を、事業を通じて解決する」ということです。
さらに細かく噛み砕くと「社会課題の解決にボランティアとして取り組むのではなく、ビジネスで得た利益で持続的に取り組んでいく」ということです。

ここまで聞いて私は「なぜ、ビジネスで得た利益を社会問題(飢餓、環境問題、紛争等)に充てることが流行っているのか。企業として損ではないか」と思っておりました。

しかし、勉強をしていくと、先進国の経済成長が鈍化する中で、資本主義社会は新たな成長市場を求めており、今後特に、低所得者層の市場拡大が見込まれます。この低所得者層は発展途上国を中心に存在し、世界人口の約7割を占めるとも言われています。そのボリュームと合わせて、途上国の経済成長に伴う所得向上も見込まれることから、有望なマーケットとして注目されているのです。

しかし、現状では低所得者層は満足な購買力がありません。
そのため、彼らが未来の消費者となり、ビジネスの対象となってもらうためにも、まずは社会問題の解決が必要となります。そうした意味でも、ソーシャルビジネスが求められるのです。

つまり、将来のマーケットを開拓・成熟させ、企業の利益を確保できると同時に低所得者層の生活レベル向上にも貢献できるということです。このようなwin-winの関係が築けるソーシャルビジネスという手段には大きな期待が寄せられています。

そして、そのように「継続的な社会課題へのアプローチで持続可能な社会をつくる」「ハイポテンシャルなマーケットの開拓で事業の持続可能性を高める」という2つの視点から、ソーシャルビジネスに対する機運が世界中で高まっているのです。

一般的なビジネスでは「営利」が目的となりますが、ことソーシャルビジネスでは「社会問題の解決」を目的としている点が大きな違いです。この社会問題の解決をメインにしているため、なかなか売り上げのアップが難しいのが課題ではあります。ソーシャルに考えが偏るとさらに売り上げが上がらず事業が立ち行かなくなり、断念せざるをえない。ビジネスに考えが偏ると売り上げは上がるが、目的からはずれてくる。

未来のクライアントとアテンダントの為にもこのバランス感覚をしっかり私たちは持たなければならないと考えます。

 

梅山 真一郎(うめやま しんいちろう)
ホームケア土屋 九州

 

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