出帆を支えた土屋の恩人シリーズ ~ 金融機関編 ~ / CFO最高財務責任者 吉田政弘

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はじめに

新生土屋は令和2年8月19日に法人登記され、令和3年1月現在、従業員900名弱、クライアント約620名という規模で、日本全国において福祉サービスを提供している。

私は高浜代表の描く理念に共感し、その理念を掲げる新生土屋の実現こそが今の日本、これからの社会、ひいては今後日本と同じような介護や貧困、福祉に関わる諸問題を抱えていく世界にとって必要不可欠であると確信し、新生土屋の誕生期から代表とともに奔走してきたメンバーの一人である。

新生土屋は現在の規模になり、そしてこれから更に社会への貢献の輪を広げていくと私は確信し、展望しているが、その全ては新生土屋の誕生(私たちはこれを熱い想いをこめて「出帆」と表現します)を支えてくれた方々のお陰であり、その方々無くして今の我々株式会社土屋の従業員及びその家族の安定した生活や未来への展望は存在しえなかったと思う。

また、我々新生土屋が提供するサービスは今や社会の重要なインフラの一部であり、草創期をともにしたメンバーは新生土屋の円滑な出帆に命を懸けて走ってきた。そこに救いの手を差し伸べ、共感し、支えてくださった方々には、この上ない感謝とともに、重要な社会インフラを共に守り、今後も共に創っていく同志としての尊敬の念も感じている。

新生土屋が無事に誕生出帆し、事業が軌道に乗り、今後の展開が見え始めた今、「出帆を支えた土屋の恩人」として土屋の歴史に残すべく、この方々に多大な敬意と感謝を込めてこのコラムを記していきたい。

現在のみならず、今後株式会社土屋で働く従業員は然ることながら、土屋の成り立ちに興味を持っていただいた全国のクライアント、及びその関係者の方々にもこの恩人方の存在を知っていただければ幸いである。

第一部:おかやま信用金庫本店営業部
~ 全ての始まりを可能にしてくれた銀行 ~

格別の感謝を申し上げます。
本店営業部 部長 故引浩一 様
本店営業部 部長代理 原口稔啓 様
本店営業部 主任 真鍋智也 様

新生土屋の出帆にはいくつかのリスクがあったが、その中で最も大きかったのが資金面のリスクだった。その他のリスクについては様々な方のご協力により概ね回避の見通しが立ったものの、一気に現在の規模に拡大するために必要となる多額の事業資金の確保は私たちの中で最大の課題と認識していた。

私は現在、最高財務責任者をさせていただいているが、これまで政府系の金融機関勤務10年(内2年間は経済産業省中小企業庁出向)、事業再生等で金融機関への債権放棄等を取り仕切る経営コンサルタントとしての勤務2年というキャリアがあり、いわゆる「金融業界の一般常識」は熟知しているつもりである。

令和2年9月上旬、私は今後4年間の事業の計画を立て、事業開始に必要な最低限度の資金額と事業を正常軌道に乗せていくために必要な資金額を計算した。

事業開始に必要な最低限度の資金額については、社外取締役の小林さん、我々取締役陣やその知人等の個人スポンサーからかき集めることができ、一定程度事業の開始に不安は無いという確信を得たが、従業員に満足してもらえる会社運営をしていくためにはもっと資金を集める必要があるという状態だった。

「金融業界の一般常識」から考えて、令和2年8月19日に設立されて、令和2年9月上旬に億円単位のお金を銀行が貸してくれることはあり得ない。ましてや新生土屋は不動産などの担保になる資産も持っておらず、銀行にとって信用も担保もない会社であり、10年間銀行員をしていた私から見ても融資をできる可能性は極めて低い。

そういう懸念はあったが、高浜代表と私はダメ元と思いながらも複数の銀行を回り、事業計画を説明し、融資の依頼をしてまわることにした。

最初に訪問した銀行では支店をたらいまわしにされた挙句、結局事業計画や事業内容の話をする機会も与えられず、お断りされた。

その後いくつかの銀行を回るも数行は保留、数行はやはりお断りという回答だった。 無理だとは分かっていてもやはり暗い気持ちになったのを覚えている。

そんな状況の中、6つ目の銀行として相談に伺ったのが、おかやま信用金庫本店営業部である。事前の電話アポイントの時に設立日や担保の状況等についてお話はしていたが、それでも訪問当日に対応してくださった原口さんと真鍋さんは我々の事業や社会インフラとしての社会的責任、現場スタッフの生活安定や社会的地位の向上を図っていく使命等を真摯に聞いて下さり、担当者の真鍋さんはその場で「何とかお力になれるように努力したい。」とまで仰ってくださった。

おかやま信用金庫訪問の帰り道、高浜代表と私は、新生土屋の事業にあれ程までに共感し、応援したいと仰ってくれたことに久々の喜びを感じていたのを覚えている。もし融資が無理だったとしても感謝しておきたい銀行だと思っていた。

その訪問の数時間後、早速に原口さんからお電話をいただいた。

「おかやま信用金庫はいただいたお話を一旦部内で検討させていただきました。御社をご支援していく方向で考えていきます。」

とのことだった。

勿論、その回答が銀行の最終決裁を終えての回答ではないことは分かっていたが、我々新生土屋にとって初めて金融支援を表明してくださった一言であり、財務責任者の私にとって一生忘れられない一言となっている。

これだけでも新生土屋にとって十分感謝に値することではあるが、私がおかやま信用金庫に最も感謝している行動はその後である。

「金融業界の一般常識」に、融資をするのが難しい案件でもどこかメインとなる銀行が支援をしているのであればその他の銀行も支援を継続していきやすいという慣行がある。

おかやま信用金庫は数時間で新生土屋への支援を決定し、私に連絡をくれた上、おかやま信用金庫より前に融資の相談に行って「保留」として回答待ちだった銀行にも電話をしてくださり、「おかやま信用金庫は支援していく方針です。(可能ならば協調して新生土屋を支援していきましょう。)」と伝えて下さった。

私はこのおかやま信用金庫がとってくださった行動が新生土屋の好調な出帆を可能にした転換点だと考えている。

以後、複数の銀行から支援を表明いただけるようになり、今日の円滑な金融調達が可能となっている。

先陣を切って最初に支援を決定して下さった故引部長、複数の銀行におかやま信用金庫の支援方針をお伝えいただいた原口部長代理、そして何よりも新生土屋の理念に熱くご共感くださり、土日でも本社見学等の対応をしてくださった真鍋さん、この方々のご協力無くして今の好調な新生土屋は無い。

最大限のお礼を申し上げるとともに、これからも新生土屋はいただいた御恩を忘れず、理念を守り、貢献の輪を広げていくことをここで約束したいと思う。

 

◆プロフィール
吉田 政弘(よしだ まさひろ)
1982年生まれ、和歌山県育ち。

森友学園通園に始まり一橋大学経済学部卒。大学卒業後は銀行、経済産業省中小企業庁、経営コンサルを経て介護の世界へ。株式会社土屋ではCFO最高財務責任者に就任。楽しくなければ仕事じゃないがモットー。趣味はバレーボールとピアノ、ギター、ベース、ウクレレ等音楽鑑賞、演奏全般。

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