出帆を支えた土屋の恩人シリーズ ~金融機関編~ / CFO最高財務責任者 吉田 政弘

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第二部:広島銀行 井原支店~最大の「信用」を示してくださった銀行~

格別の感謝を申し上げます。
井原支店 支店長、融資担当課長、ご担当者 様

広島銀行井原支店は新生土屋の本社のすぐ側、徒歩圏内にあるが、相談に伺ったのは10月に入ってから、相談した銀行としては12番目であり、地銀、信金、信組、政府系の銀行の中で最後だった。

最後になったのは決してネガティブな印象があった訳ではなく、広島県での事業所の開設がまだ出来ておらず、ご支援をお願いできる状態にまだ無いと考えていたからである。

最初にご相談に伺った10月頃には岡山県内の2行から支援のご表明はいただけていたが、従業員に満足してもらえる運営をしていくためにはもう少し資金を集める必要がある状況だった。

高浜代表と私は既に支店を開設している東京の地銀、信金や四国の地銀、信金に相談していたが、事業実績がない(銀行への相談は9月~10月頃だが、新生土屋の事業実績が出始めるのは11月~12月)ということで全てお断りされていた。

そのような状況の中、まだ広島県への地域貢献は口約束しかできない状況であったが、一か八かで相談に伺ったのが広島銀行井原支店である。

そして、初回訪問時、ご担当の方がお一人で話を聞いて下さった。

私は広島県にまだ事業所を開設できていない状態だったため、近い将来に必ず広島県に事業所を開設する予定であることから説明を始めたのを覚えている。

まだ開設したての会社であり、本格的な事業も始まっていない状況の中、ご担当の方はとても真摯に話を聞いて下さり、新生土屋の事業について理解しようとしてくださった。

初回訪問の数日後、前向きにご検討いただけている旨のご連絡と再度話を聞きたいということで再訪問の機会をいただいた。

二回目の訪問時、ご担当の方と一緒に話を聞いてくださったのは融資担当課長と支店長だった。

元々銀行で10年ほど仕事をしていた私にとって、二回目の訪問で支店長が出てきてくださることは驚きであったが、初回訪問から二回目の訪問までの間に広島銀行井原支店内で繰り広げられたであろう審査のやり取りを想像し、その支店長のスピード感と新生土屋の事業に対して示してくださっているご誠意、そしてこのような状況にまで引っ張りあげてくださった融資担当課長、ご担当者のお気持ちとご対応にまず以て感動したのを覚えている。担当部署が前向きに動いてくださらなければこのような機会はまずいただけない。

支店長ご自身が我々の話を聞き、事業を見極め、融資の最終的な判断をしようと出てきてくださった訳であり、高浜代表と私も新生土屋の理念や事業の内容、命を支える現場であること、介護スタッフの苦労や頑張り等について力を込めて説明した。

二時間ほど話を聞いて下さり、最後に支店長が融資担当課長、ご担当者とのお話の中でポロっと仰った一言が忘れられない。

「これならプロパーでいいんじゃないか?」

プロパーとは担保や信用保証協会による保証も付けず、完全に銀行が信用のみで貸し出す融資のことである。

話を聞いて下さり、その場でプロパーででも支援することを表明してくださったということは、新生土屋の事業の重要性をご理解いただき、ともに社会をより良くしていく道を選んでくださった一言だと理解している。

これだけでも十分感謝に値するが、広島銀行井原支店への感謝はその後の迅速なご対応である。

二回目のご訪問の後、すぐに融資の準備に入ってくださり、いちばん最後にご相談した銀行にも関わらず、融資の実行はいちばん最初だった。

担保も事業実績という信用もない新生土屋に対する融資は、「複数の銀行の協調体制」という条件が審査の唯一の拠り所であり、融資を表明してくださっている銀行も「他の銀行が実際に融資をしているか」を確認することが融資実行の暗黙の最終条件となる。

つまり、複数の銀行の中でいちばん最初に(最初なのでその他の銀行の実行を確認することなく)実行するということは、新生土屋に対して最大限の信用を示してくださっているということであり、その他の銀行の融資も可能とする役割を担ってくださったということである。

実際に他に融資を受けた銀行には、「広島銀行井原支店からの融資の計算書」を提出して融資のご支援をいただいている。

その後も従業員へのボーナス額の増額等のために追加資金が必要な際には支店長自らも動いて下さり、異例の期間7年(運転資金は3~5年が一般的)、かつお金が必要な間は返済を猶予する据置期間付きの長期運転資金をプロパーで実行してくださっている。

また、信用が無さ過ぎてどこの審査も通らなかったリースについても広銀リースを紹介してくださったり、新生土屋の人手不足問題については地元の高校と繋ぎ合わせてくださったり、その他保険関係や福利厚生、資本政策等についても広銀グループ全体でご支援いただけるように手配してくださっている。

新生土屋が日々スピーディに従業員の待遇改善のための施策に取り組めているのは広島銀行井原支店のお陰によるところがとても大きい。

支店長の迅速なご判断と最大限の信用をお示しくださったご決断、融資担当課長のトータルソリューションをご提供くださるご姿勢、そして広島銀行とのご縁を作ってくださったご担当者に最大限のお礼を申し上げたい。

新生土屋は1月1日から広島県でも事業所を開設してサービス提供を継続しているが、いただいた御恩は広島県のみではなく、新生土屋の全国の関係者がその恩恵を受けている。

今後も末長く新生土屋の事業展開を応援していただければ幸甚である。

 

◆プロフィール
吉田 政弘(よしだ まさひろ)
1982年生まれ、和歌山県育ち

森友学園通園に始まり一橋大学経済学部卒。大学卒業後は銀行、経済産業省中小企業庁、経営コンサルを経て介護の世界へ。株式会社土屋ではCFO最高財務責任者に就任。楽しくなければ仕事じゃないがモットー。趣味はバレーボールとピアノ、ギター、ベース、ウクレレ等音楽鑑賞、演奏全般。

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