出帆を支えた土屋の恩人シリーズ~金融機関編~ / CFO最高財務責任者 吉田 政弘

  • sns

第四部:トマト銀行 井原支店
~岡山県の産業を応援し、井原本社を支えてくれた銀行~

格別の感謝を申し上げます。
井原支店 支店長、ご担当者 様

土屋の恩人である金融機関もここまで3行ご紹介してきたが、もう一つ、絶対に御恩を忘れてはならない銀行がある。
それがトマト銀行井原支店である。

新生土屋の本社は岡山県井原市という小さな市にある。
井原市内の本社周辺には地方銀行が3つあるが、地元岡山県を本拠地とする銀行はそのうちの2つであり、あと1つは広島県の広島銀行である。

中小企業専門の政府系金融機関での勤務で業績が厳しくなった会社の銀行取引状況を見てきた私は、「岡山県の銀行(特に井原市に支店のある銀行)の支援」は今後の金融調達をしていくうえで絶対に必要なことと考えており、何とか井原市に支店がある地方銀行2行のうち少なくともどちらかからは支援を受けなければならないと、とても大きなプレッシャーを感じていた。

なぜかというと、一般的に、会社は複数の銀行から融資を継続的に受けているものだが、業績が悪くなってくると徐々に反復融資をしない銀行が現れてくる(=銀行が支援をしなくなる=回収に走る)。

よっぽど業績のよい会社でない限り、銀行の支援というものは「他行の支援スタンスに著変が無いか。」というのが継続的な支援の前提になっており、「どこかの銀行が逃げた!」という情報は複数の銀行からの支援を受けている会社にとってかなり大きなダメージのあるネガティブ情報になってしまう。

その中でも「メイン銀行が逃げた!」と、「(融資残高が少なかったとしても)地元銀行が逃げた!」という情報は特に致命的な情報になってしまう。

つまり、本社のある岡山県(特に井原市)の銀行が支援をしない会社は、どれだけ緻密な事業計画を提出したとしても、どれだけ将来の展望や命を支える事業という社会的な使命を説明したとしても、他の銀行から支援を受けられる確率が極めて低くなるということである。

それだけに、私は何としてでも井原市に支店がある地方銀行2行のうち、少なくともどちらかからは支援を受けなければならないと大きなプレッシャーを感じていた。

トマト銀行井原支店には申し訳ないが、高浜代表と私はもう一つの方の井原市に支店がある銀行の方に先に融資の相談に行った。
そこでは井原市に本社を構える会社として、何とか少額でも支援をしてほしいと話をしたが、事業実績が無いということで断られてしまった。

1行目が断られ、この井原市に支店のある銀行が2行目のお断りであったが、金融機関の融資審査を10年弱経験していた私にとって、この2行目のお断りは正直言って「(地元銀行から断られるという)絶望的なレッテルが付いてしまった。。。。」という思いだった。

そんな中、次にご相談に伺ったのがトマト銀行井原支店である。

岡山県を本拠地とし、井原市に支店がある銀行として、私は何としてでもトマト銀行にご理解をいただかなければならないと感じていた。ラストチャンスという思いでご説明に伺ったのを覚えている。

もちろん、最も本社に近い、本社のある岡山県の産業を支える使命を担っている銀行だからこそ、もしご支援いただけた場合には、こちらの失敗はその銀行の顔に泥を塗るということにもなってしまう。

そんな不義理をしないためにも、トマト銀行のご担当者にはもう一つの岡山県の銀行には既に断られていることも正直にお話し、その上で何としてでも、少額でもご支援をいただきたいとご説明した。

そんな状況の中、プロパー(担保も公的機関の保証もない完全な信用貸)で2千万円の長期資金の融資を申し出てくださったのがトマト銀行井原支店である。

一般的な金融審査では、怪しい会社には短期(1ヶ月~6ヶ月、長くて1年以内)の資金で返済や業績の様子を見ながら支援をしていくが、トマト銀行は最初から長期の資金でのご支援をお申し出くださっている。

このお返事の背景には、長期的な視点で岡山県を本拠地とする新生土屋を支援していくという審査の過程があったのだと思う。

トマト銀行、おかやま信用金庫という岡山県の地方銀行、信用金庫からのご支援が決まったおかげで、現在の複数の銀行からご支援をいただける体制が整っているのだと考えている。

「地元銀行に支援をしてもらえている会社」という誇らしいレッテルを与えてくださったトマト銀行井原支店に最大限の感謝を申し上げたい。

新生土屋は引き続き井原市に本社を構え、全国に支援の輪を広げていく。

今後とも末永いご支援をいただければ幸甚である。

 

◆プロフィール
吉田 政弘(よしだ まさひろ)
1982年生まれ、和歌山県育ち

森友学園通園に始まり一橋大学経済学部卒。大学卒業後は銀行、経済産業省中小企業庁、経営コンサルを経て介護の世界へ。株式会社土屋ではCFO最高財務責任者に就任。楽しくなければ仕事じゃないがモットー。趣味はバレーボールとピアノ、ギター、ベース、ウクレレ等音楽鑑賞、演奏全般。

 

  • sns