全て私が悪いのです。~変化するということ~ / 吉田政弘(専務取締役兼CFO 最高財務責任者)

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「あいつ、ムカつくな~!!」
「私の今の環境は最悪だ!!」

そんな感情を抱いたことはあるでしょうか?

私は残念ながらそのような気持ちになることがある。
イライラして周りの人に八つ当たりしてしまったり、周囲の物に当たってしまったりしたこともある。自分自身も疲れるだけだし、周囲の誰も得しない状態である。

私はこの非生産的な負の感情が嫌いだったが、今ではこの感情が沸き起こると、ある種のチャンスを感じるようになっている。

この負の感情を肯定的な気持ちや前向きな行動に変換するものは何か。
私にとってのそれは「全ての原因は自分にある」という考え方である。

自分を責めて責めて苦しめることが目的ではなく、より良い環境改善と未来を志向しての「建設的な自責」である。

例えば、
●周囲の人から嫌がらせをされる(負の状態)⇒自分のこういう性格、行動が悪い(建設的な自責)⇒改善(変化)して良好な環境になる(全員満足)

●理不尽に濡れ衣を着せられる(負の状態)⇒明らかに自分ではなく、あいつ(他の人)が悪い⇒いや、自分があいつの行動に気づいてあげられなかったから自分が悪い、そして自分に火の粉が飛んでくるような、濡れ衣を着せられるような状態を作ってしまっていた自分が悪い(建設的な自責)⇒再発しない仕組み(変化)を作って良好な環境になる(全員満足)

つまり、

『負の状態⇒建設的な自責⇒変化⇒全員満足』

という思考回路である。

文字にするといとも簡単なことのように見えるが、自分のせいと考えるということはプライドが邪魔をしてしまったり、自分の欠点を考える必要に迫られたりすることがあるため、簡単なことではない。

簡単なことではないが、負の状態・感情から建設的な自責を経ることで、必ず全員(少なくとも多数の人)が満足するような変化がもたらされる。

イライラして八つ当たりしているだけの状態では自分も含めて誰も得しない状態だが、間に「建設的な自責」を挟むことで、誰もが得をするような変化への原動力を得ることができる。

他人に責任を押し付けるのは簡単だし、楽である。
しかし、他人のせいにし、一時的に自分の周りの環境を良くしても、それは誰かの犠牲の上に成り立っている表面的な平和の状態であり、必ず負の状態は戻ってくる。つまり根本的な解決にはならない。

「そんな綺麗ごと言われてもね~。私には周りを変化させる力なんて無いですよ!」

と思われるかも知れない。私も同じ自問自答を今まで何度もしている。

この自己肯定ができないという気持ちも負の感情であるが、そんな時、私は負の感情を脱出できるまで何度も「建設的な自責」をしている。

「自分には力が無いと決めつけてしまっている自分が悪いのではないか?」
⇒自分に力をつけるためには?足りないものは?知識?経験?・・・
⇒・・・・・
⇒自己肯定(負のループ脱出)
⇒変化
⇒全員満足!

最近の私のもっぱらの憤り(負の感情)は、重度訪問介護の制度がまだまだ未成熟であることと、それによって目の前で起こる不条理の数々である。

●重度訪問介護の制度が未成熟
⇒重度訪問を知らない、認めない自治体がある
⇒グレーゾーン行為は責任の所在がはっきりせず、事故の場合は事業所やアテンダントが責任を取らされる
⇒介護職の賃金が安い、社会的地位が低い
⇒制度をしっかり議論しない国のせい?
⇒現場の実態に目を向けない自治体のせい?
⇒介護を3Kと見る世の中のせい?
⇒いや、その状態を見て見ぬふりをし、変化を起こそうとしない自分のせいである
⇒新生土屋にて、制度や社会を良くしていくための様々な取り組みを実施(←今ここ)
⇒・・・・・(紆余曲折があり)
⇒(将来)多くの人が満足する社会

新生土屋は社会をより良くすることを理念に掲げ、一緒に働いている従業員も志高く、必ず社会に良い変化を起こす力があると考えている。

では、間違った変化ではなく、正しい方向に変化を起こすためにはどうするべきか。
そのためには日々湧き上がる負の感情や不条理な出来事に対し、自分事として(建設的な自責)洞察し、向き合うことが必要なのだと思う。

新生土屋という会社としては従業員やクライアントの意見にしっかりと自分事として向き合う必要があるし、私を含めた従業員一人一人も自分や自分の周りで起こる負の出来事を自分事として考え、声を上げていく必要があるのだと思う。

冒頭に挙げたような感情は、自分一人で消化してしまったり、他人のせいにして終わってしまっては誰も得をしないままだが、考え方を少し変え、建設的な自責をすることで周囲に良い変化をもたらすことができる。

日々感じている負の感情があるのなら、それは自分にとっては環境を変化させるためのチャンスであり、新生土屋にとっては社会変革を起こすための原動力になる。

変化しないことは負のままで、誰も得をしない。
変化することを恐れるのではなく、指をくわえて待つのではなく、自分事として能動的に向き合い、より多くの人が満足する変化を起こしたい。

そのために、私は今後も「全ての原因は自分にある」という考え方を大切にしていきたいと思う。

 

◆プロフィール
吉田 政弘(よしだ まさひろ)
1982年生まれ、和歌山県育ち

森友学園通園に始まり一橋大学経済学部卒。大学卒業後は銀行、経済産業省中小企業庁、経営コンサルを経て介護の世界へ。株式会社土屋ではCFO最高財務責任者に就任。楽しくなければ仕事じゃないがモットー。趣味はバレーボールとピアノ、ギター、ベース、ウクレレ等音楽鑑賞、演奏全般。

 

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