定年65歳~後付けでも「やりがい」を~ / 吉田政弘

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私は介護とは全く別の業界で数社働いたのち、今この業界で働いている。

今までの仕事もその会社に在職している時には最上級の楽しさを感じて仕事をしていたが、今の仕事は今のところ今までで一番の楽しさを感じている。

今までの仕事も楽しく、人間関係も待遇もとても恵まれていたのに転職を考えたのは、「このまま定年までこの仕事でいいか?」と自問した時に「Yes」と言い切れなかったからである。

「定年」という言葉は、同時に「あと〇十年働かなければならない」という事実を想起させるが、その時の仕事をあと〇十年続けていて自分の人生の意味を見つけることができるかと問うた時に、「Yes」とはならなかった。

先日、新生土屋の退職金制度の創設や給与規程の策定にあたり、新生土屋の定年を65歳(もちろんその後の継続雇用あり)に定めるという議論があった。

私はその時にふとこの仕事は定年まで続けていい仕事かと自問したが、今回は明確に「Yes」と感じることができた。
「定年65歳」という言葉で「自分の定年は65歳なんだな~。」としみじみと実感した。

では、今の仕事と今までの仕事は何が違うのか?

私が思うに、今の仕事は自分が追い求めてきた「やりがい」に最もマッチしているのだと思う。仕事の内容も然ることながら、先輩や同僚、一緒に仕事をする社員の方々、関わる外部の関係者の方々から学び、共に共作できる環境、示された明確な理念、全てを勘案して私の「やりがい」にマッチしていると感じる。

これまでの仕事でも勿論「やりがい」は感じていたが、今考えてみると全ては今の「やりがい」を得るためのプロセスにおける「中間目標」のようなものであり、定年まで継続するには動機として不十分な「やりがい」だったのだと思う。

何が言いたいかというと、私にとっては「やりがい」こそが仕事を〇十年楽しんでいくためのモチベーションになっているということである。

退職金制度や給与規程、職務規程等がもうすぐ新生土屋のスタッフにも浸透していき、「定年65歳」という文言を目にすることが多くなると思う。

その時に現在の1000名程度の社員の内、どれぐらいの方が「自分の定年」と感じてくれるだろうか。

「自分の定年」と感じてくれる方は恐らく新生土屋の仕事に何かしらの「やりがい」を感じているのだと思う。

なぜこの仕事をしているのですか?と尋ねたときに、
「介護なんていくらでも求人があるので、どこで働くかなんて時給や給料が高いかどうかだけですよ~。」という答えの方もいるだろう。

その考え方で高時給を求めて色々な介護会社を転々とする方は、見方を変えれば業界の給与水準を上げていくことに貢献している方であり、働く動機としてはとても崇高だと思うが、新生土屋の定年を自分の定年と感じることは無いだろう。
それはそれで良いと思う。

ただ、もし今、働くことに楽しさを感じられず、あと〇十年働かなければならないことに絶望を感じて悩んでいる方がいるのであれば参考にしてほしいと思う。

「やりがい」は後付けでもいい。
仕事をしていく中で探し、見つからなければ取り敢えず在り来たりの「やりがい」を設定するという方法でもいいと思う。

少なくとも新生土屋の仕事は多くの方の生活を支える一助になっているものであり、業界の給与水準の向上や介護職の社会的地位の向上など、業界の改善にも寄与する活動を行っている。これらの会社の事業が掲げている目標を取り敢えずの間、自身の「やりがい」に設定していただく形でも構わないと思う。

私が65歳を迎える時、今の1000人の方の多くが「超古株ベテラン選手」として残っているような新生土屋になってほしいと思う。

 

◆プロフィール
吉田 政弘(よしだ まさひろ)
1982年生まれ、和歌山県育ち

森友学園通園に始まり一橋大学経済学部卒。大学卒業後は銀行、経済産業省中小企業庁、経営コンサルを経て介護の世界へ。株式会社土屋ではCFO最高財務責任者に就任。楽しくなければ仕事じゃないがモットー。趣味はバレーボールとピアノ、ギター、ベース、ウクレレ等音楽鑑賞、演奏全般。

 

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