本社管理部

株式会社土屋 本社

今井友理

法務部

"ADL"も"重度訪問介護"も知らなかった私が、書類をたどって人の暮らしが見えるまで

 《interview 2026.08.26》

本社・法務部で働く今井友理(いまいゆり)。
夢だったウェディングプランナーとして働きながら、結婚、出産を経て、出会ったのが介護の会社でした。
入社当時、介護という仕事の知識も用語も、最初はほとんど知らなかったという今井。
一つひとつ続ける中で見えてきたのは、クライアントの暮らしと、最前線で働くアテンダントたちの存在でした。
画面や書類の向こうに“人”を感じながら、細やかな確認と気配りを大切にしながら――縁の下から人を支える今井が、土屋で見つけた働き方とは。学び続けながら歩む今井さんの今を訪ねます。

CHAPTER1

はじめたら、最後までやりきりたいタイプ。

幼稚園の頃は、「誰よりも最初に一輪車に乗れるようになりたい!」って思って毎日練習していました

―どんなところで生まれ育ったのか、教えてください

生まれ育った場所は岡山の倉敷市です。
倉敷は美観地区が有名なんですが、私が育ったのはその辺りではなくて――遊びや買い物に行く場所もそれなりに近く、車があればどこにでも行けるような地域でした。

小学校までは40分ぐらい歩いていて、近所の方はみんな知り合い、みたいな感じでした(笑)。

特別何かがある場所ではないですが、のびのびと育ちました。

―小さい頃、今井さんはどんなお子さんでしたか?

幼稚園の頃は一輪車がすっごく好きで、父との唯一の思い出が一輪車なんです(笑)。

父はサッカークラブのコーチをしていて、宿直が多い仕事だったので一緒に過ごす時間はそんなに多くなかったのですが、一輪車の練習だけはずっと付き合ってもらってました。

当時は「幼稚園の中で誰よりも最初に一輪車に乗れるようになりたい!」って思って毎日練習していたんですよ。

きっとその時が人生の中でいちばん負けず嫌いだったんじゃないかな(笑)。
今見ても、足が傷だらけなんです。

「なんであの時もっとカバーしてくれなかったんだ!」って思うほど。足が物語ってます(笑)。

性格は、人見知りもある方でしたが、一度喋ってしまうと誰とでも仲良くなれるタイプでした。

そこは今でもあまり変わってないですね。
外で遊ぶのが好きだったので、小学校が終わると友達と――岡山の「マスカットスタジアム」ってご存知ですか?

―はい、聞いたことはあります。

野球やスポーツでよく使われているんですが、自転車でそこまで行って、毎日川遊びをして。

男女ともに遊ぶような、少しやんちゃな子でした。

―中学生や高校生、10代になってからはどんなことに熱中されてましたか?

中学校から高校にかけてはずっと部活をしていました。
中学校は陸上部、高校ではサッカー部のマネージャーをしてました。

なので、放課後は遊びに行くというより、ちゃんと部活に行って真面目にやる子でした。

その頃は本当に面白みのない生活を送ってたんです(笑)
とはいえ、友達と遊ぶことももちろんあって。

振り返ると、友達に囲まれて過ごした学生時代だったのかな、と思います。

―スポーツや体を動かすことにはずっと関心があったんですか?

実は陸上部は、友達に誘われて始めたんです。

サッカー部のマネージャーも、中学校の頃ずっと仲良かった男友達がサッカー部に入ることになって、「マネージャーをしてほしい」って言われたのもあって――ちょっと流されやすいところがあるんです(笑)。

―「これ、やらない?」とか「一緒にやろう」といった友達とのやり取りの中で、部活もされていたんですね。

そうですね。
私は一度誘われてはじめたら、最後までやりきりたいタイプではあるんです。

関わりはじめると何か自分の中で成し遂げたいものが出てくる感じで、卒業まで頑張りました。

―今井さんは、ご自身の性格で「こういうところが好きだな」というところってありますか?

そうですね。
今お伝えした「やり遂げる」というところは、自分でも結構好きなところかもしれないです。

仕事でも細かいところがすごく気になっちゃったり、「これ、大丈夫かな?」って確認することが多いんです。

そういう性格は、今の法務の仕事にも合ってるのかなって思います。

CHAPTER2

夢だった、ウェディングプランナーになって

そこにいる全員が笑っていたり、嬉し泣きしてる姿を見られる仕事――「後ろから支えててよかったな」っていう気持ちになりました

―学校を卒業されてからはどんなことをされてきたんでしょうか。

高校を卒業してから、大阪にあるブライダルの専門学校に通っていました。

高校生の時に「ウェディングプランナーになりたい」っていう夢があって、そこに向けて頑張っていたんです。

それと「ひとり暮らしもしたいな」という思いもあって、岡山から1回離れて大阪に出て――採用は岡山の会社でいただいたので、その後、戻ってきました。

ウェディングプランナーをしていた時に主人と出会って結婚して。退職するまで3年ほど働かせていただきました。

―ウェディングプランナーはどんなお仕事だったんですか?

最初の会場見学から結婚式当日まで、新郎新婦様をサポートする仕事です。

正式にご契約いただいてからは、こまめにやり取りをしながら、結婚式のアイデアを一緒に考えたり、当日に向けて打ち合わせを重ねたりしていきます。

新婦さん、新郎さんとどれだけ仲を深めていけるか、信頼していただけるかがすごく大事な仕事なので、そこは本当に頑張ってました。

振り返っても、好きな仕事だったなと思います。
ブライダルプランナーも、誰かをうしろから支える仕事だったので、振り返ると今の仕事にもどこか通じるものがあるなと思います。

―高校生の時から「ウェディングプランナーになりたい」と思われていたんですね。そう思ったきっかけはなんだったんでしょう。

もともとはフラワーアレンジメントがしたくて、フラワーアーティストになるのが夢でした。

「お花の勉強ができるところで学ぼう」と思って、農業や園芸系を学べる高校に進学しました。

そこで先生から園芸セラピーの課をおすすめされて入ってみたんですが、実はブーケやアレンジメントとは全く関係がなくて。

その時に一度、お花のアレンジメントから離れちゃったんですよね。

「私、何がしたいんだろう」って考えていた時に、先生から「直接お花に関わらなくても、いろんな仕事があるんだよ」って教えていただいて。

ネットや雑誌でいろいろ調べている中で、ウェディングプランナーという仕事を見つけたんです。

ちょうどその頃、仲のいい友達も同じ夢を持っていて。

ふたりとも「ウェディングプランナーになりたい」っていう夢があったので、その仕事について一緒に調べたり、「こういう会場で働きたいね」って夢を語り合ったりしてましたね。

―ウェディングプランナーとして働きはじめてからはいかがでしたか?今も心に残ってる式やご夫婦がいらしたら教えてください。

契約から当日の式まで、最初から関わらせていただいた新郎新婦さんがいらっしゃって、その方は印象に残ってますね。

フルネームも全部覚えてます(笑)。

その方は最初に会場を案内した時に、私の話を聞いて涙を流してくださって――その時、「お話を聞いていたら、結婚式っていいものなんだなって思えました」「今井さんに式まで担当してほしいです」って言ってくださって。

披露宴当日も、サプライズでお花と写真アルバムを用意してくださってたんですよ。

―それは素敵ですね。

司会者さんと一緒にサプライズで計画を立ててくださってたみたいです。

当日、式の中で私を呼んでくださって、みなさんの前でお花とアルバムをいただいた時は、本当に胸がいっぱいになりました。

「この仕事を始めてよかった」って、心から思いましたね。

―いいお仕事です。

そうですね。
ほとんどが“一生に1回”の瞬間に立ち会えるので。

みなさんが笑っていたり、嬉し泣きしていたり、そういう姿を間近で見られるのが、この仕事の醍醐味というか――「後ろから支えててよかったな」っていう気持ちになりましたね。

CHAPTER3

「私にできるかな?」――頭の中が「?」だらけの状態からはじまった介護の仕事

クライアント、事業所、行政……さまざまな人のあいだで動く、法務の仕事

―土屋と出会ったのはどんな流れからだったんですか?

下の子を出産した後、仕事に復帰しようと、あるブライダルの会社の求人があったので、そこに行ったんですが――まさかの、ブライダルじゃなくて、冠婚葬祭の“お葬式”の方の仕事だったんです(笑)。

それで別の仕事を探していて。
その時に上の子が通っていた保育園の保護者に土屋で働いている方がいて、その方から土屋を紹介いただきました。

ただ、私自身は介護の経験も全くないし、周りに介護に携わってる方もいなかったので、「私で大丈夫ですか……?」みたいに思っていました。

でも話を伺っているうちに、こどもがいても働きやすい環境でしたし、働き方も理解があって。

その時は会社の事業内容しか聞いていなかったんですが、「いい会社なんだろうな」っていう印象を持ちました。

―ちなみに「介護の会社です」と聞いた時、今井さんはどんな印象を持ちましたか?

祖父がグループホームに入っていたことはあるんですが、それ以外は日常的に病院や介護に関わる人が周りにいなかったので、「介護の会社」と聞いても全然イメージが湧きませんでしたね。

それで、初めてお話を伺った後に、調べてみて――それぐらい、“介護”っていう仕事の想像ができなかった。

なので、いい印象も悪い印象も持てないくらいの知識しか最初はなかったんですよ。

―2024年に土屋に入社されます。どんなお仕事に携わられてきたんでしょうか。

入社して法務部に所属して、最初に担当したのが、重度訪問介護に関わる<特定事業所加算>の仕事でした。

特定事業所加算は、一定の要件を満たし、質の高いサービスを提供する体制を整えている事業所に対して、報酬が上乗せされる制度です。

事業所の人員体制や、重度の障害がある方への対応状況など、さまざまな要件があって、その加算を取得するための要件を満たしているか、一つひとつ確認するところから担当させていただきました。

当初は、たとえば「A D L」(Activities of Daily Life/日常生活動作)や「重度訪問介護」といった言葉自体聞いたことがなくて、「重度の障害を持ってる人ってどんな人なんだろう?」と頭がハテナだらけの状態からのスタートでした。

ただ、マニュアルもあったし、どういう点をチェックしたらいいか、仕事としては理解ができたんですが、「常に学びながらじゃないとやっていけない仕事なんだな」ということは最初に感じましたね。

責任の重い仕事、というか――。

仕事としてチェックすることはできても、その背景にあるクライアントのことや介護の知識を知らないままで大丈夫なのかな、という不安はありました。

「私にできるかな?」っていう気持ちも大きかったですね。

でも、仕事を通して実際のクライアントの状況や、アテンダントがどのような支援をしているのかに触れる機会もあって。

そうした一つひとつのことから、クライアントのことや介護という仕事について、その都度学びながら進めていきました。

実務者研修も取得させていただいて、実際に介護について学ぶ機会もありました。

それまで法務の仕事の中で資料を見ながら覚えていたことが、「こういうことだったんだ」ってつながる部分もあって。

入社から1年半経ってやっと、重度訪問介護がどういうものなのか、クライアントがどんな暮らしをしているのかも、少しずつイメージできるようになってきたかなと思います。

―今はどんな感じでお仕事をされているんでしょうか。

そうですね。

制度や行政手続きに関する業務が多いので、分からないことがあれば行政機関に確認したり、厚生労働省や自治体の資料から根拠を探したり――常に調べながら仕事をしていることが多いです。

制度によって必要な要件や手続きも違うので、事業所の状況を確認しながら、「この場合は何が必要なんだろう」「この進め方で大丈夫かな」と一つひとつ確認していきます。

実際に手続きを進める時には、事業所の方やいろいろな部署とやり取りをしながら、必要な書類や対応を整理していくことも多いです。

ひとつ確認が漏れているだけで、後から修正が必要になったり、手続きがスムーズに進まなかったりすることもあるので、目の前のことだけではなく、その先まで考えながら進めるようにしています。

そういう意味でも、細かいところに気づいたり、何度も確認したりする自分の性格は、今の仕事に合っているのかなと思います。

CHAPTER4

仕事で使う、“言葉”のむずかしさについて

介護業界の専門用語の多さ、そして、会社理念に込められた言葉の根の深さ。

―制度や申請方法等は常に動いているものですよね。言葉も、漢字が並んだ専門的なものが多いし、地域によっても差があったり。私自身も土屋に入社当初、そう感じていましたが、初めて介護に関わる方には、“言葉”の難しさがハードルの高さにもなり得ます。

そうですね。
まずは業界の言葉を理解することからなんだな、っていうことは思いましたね。

入社してすぐに高浜代表の書籍『異端の福祉』が届いたんですが、その時は読んではみたものの、内容は半分も理解ができなかったんです。

今年出版された書籍『「小さな声」を探し求める』(土屋グループ編集委員会・著 2026年刊/扶桑社)を読んでやっと少し理解できるようになったのかな……と感じました。

土屋は事業も多岐にわたっていますし、その先には実際に支援を受けているクライアントがいます。

制度や手続きひとつをとっても、常に学び続けることが必要な仕事なんだなと感じています。

―ちょっと伺いたいんですが、今井さんが“難しさ”を感じたのは、介護業界の専門用語のところですか?

そうですね――私が扱っている加算についても、「聞いたことがない!」みたいな専門用語がたくさんありました。

zoomでミーティングをしていても、最初の頃は社内のみなさんが言ってることが本当に理解できなかったんですよ。

「な、何を言ってるんでしょうか……」っていうぐらい、本当に聞き慣れない言葉ばかりで。

<法務>という部署が扱う業務の性質もあったかもしれません。

情報の速度も早いし、在宅ということもあってひとりひとりが任される部分も多くて。

もちろん、聞けばいつでも相談にのってもらえる環境なんですが、今も必死でついていってる感じです。

―一方で、会社理念やバリューに関する“言葉”はいかがでしたか?スッと入ってくる内容というよりは、考えさせるタイプの言葉を使っているので、“言葉”といってもその両方の難しさがあるのかな、と今井さんのお話を伺っていて感じたのですが……

そうですね。
会社理念については、「どういう意味でこの理念をつくったんだろう」みたいなこともすごく感じましたね。

社内で開かれているバリュー説明会(月に一度、オンラインで行われている会社理念や、理念に関連した個々人のエピソードを共有する会)に参加させていただいたこともあるんです。

私は普段、こどもと家族ぐらいしか関わりがなくて、自分でも結構狭い世界で生きてるなって思うんです。

だから、説明会の中で出てくる話やバリューを、こどもとのやり取りだったり、家族との出来事だったり、自分の身近な経験にどうにか結びつけて考えることが多くて。

でも、現場で働かれている方のお話を聞くと、実際のクライアントとの関わりの中で感じたことや、それぞれの経験がバリューと結びついていて。

同じ言葉でも人によって感じ方や捉え方が違うんだなって思いました。

それぞれのバリューに対する思いや、理念に込められた言葉の根の深さというか――「こんなふうに考えることもできるんだ」って気づかされることも多くて。

現場のみなさんのお話は、本当に「すごいな」って思いながら聞いていましたね。

それもあって……バリュー説明会は、正直なところ、聞くのは好きだったんですが、喋る方は苦手でしたね(笑)。

CHAPTER5

何かあった時に支えてもらえる働き方や、家族を大事にしながら働ける環境は、私の家族との日々につながってる

入社してから、土屋で働いている人の中には、ご家族や知り合いの中に障害や病気を持っている方が身近にいらっしゃる方がすごく多いんだな、っていうことを知りました

―今、今井さんが関わられているのは、どんなお仕事なんでしょうか。

重度訪問介護などを行うホームケアをはじめ、共同生活援助、就労B、生活介護といった障害福祉サービスをメインに、指定更新や変更に伴う行政手続き、人員体制や資格の確認、加算の取得要件の確認などを担当しています。

自治体によって手続きが異なるので、必要に応じて行政に確認しながら進めています。

ほかにも、事業所で使う様式を整えたり、手作業を自動化したりと、業務を効率化する仕組みづくりにも取り組むことが増えました。

―仕事を続ける中で、「嬉しいな」とか、やりがいを感じる時はどんな時でしょうか?

「助かりました!」って言ってもらえると嬉しいです。

それから、自分がつくった仕組みを全国の事業所で使ってもらえて、「みんなの仕事が少し楽になったかな」って思える瞬間はすごくやりがいを感じます。

法務は、現場の方とのやり取りが主なので、直接、クライアントと関わる仕事ではないんです。

なので、「事業所や管理者の方ができるだけやりやすいように」。

それからクライアントの方へお渡しする書類を作成する時も、「伝わりやすいように」っていうところをしっかり考えて、やり取りをしています。

先ほどお話しした業務の効率化も、単純に作業時間を短くするというより、「事業所の方が使いやすくなるにはどうしたらいいか」「もっと管理しやすくできないかな」という視点を大切にしています。

もともとはスクリプトなんて全く組めなかったんですが、仕事をする中でGAS(Google Apps Script)を使うようになって。

今では、手作業だったものを自動化したり、使いやすい仕組みに変えたりすることもできるようになりました。

もちろん、AIの力をかなり借りてますけど(笑)。
自分がつくったものを実際に事業所で使ってもらえるのは、やっぱり嬉しいですね。

―お仕事で人とやり取りをする時、今井さんが大切にしているのはどんなことですか?

そうですね。相手の立場で考えることです。
最近はAIも発達しているので、文章を送る前に添削してもらうことも多いです。

法務という仕事の性質上、提出いただいた書類に対して指摘をする側になることも多いので、内容はきちんと伝えつつ、受け取る側が嫌な気持ちにならないような言葉を選ぶことはすごく意識しています。

そのためにAIの力を借りることも多いです。

―今井さんは先ほど、「狭い世界で生きてるので」と仰ってました。でも、お子さんやご家族との身のまわりの世界を大事にしながら働くことってすごく大事なんじゃないかな、と感じることも多いです。同じ質問になっちゃうんですが――例えば、お子さんやご家族と関わる時に今井さんが大事にされてることはありますか?

そうですね。家族との時間は大事にしたいなと思っています。
うちは主人が平日休み、私は土日休みが多くて、なかなか家族みんなの休みが合わないんです。

でも年に1回の家族旅行だけは、みんなで休みを合わせて行くようにしています。

行き先は、基本的にこどもファーストです。
Instagramを見ながら、「ここ行きたい!」「このご飯おいしそう!」って、こどもが楽しめそうな場所を探してます。

旅行って当日ももちろん楽しいんですが、私は計画してる時間も好きなんですよね。

普段の週末は、私が土日休みなのでワンオペになることも多いんですが、こどもたちが「ここに行きたい」って言ったら、できるだけ一緒に行ってみたりしています。

上の子が小学校に上がったこともあって、最近は「これからどんどん一緒にいる時間が少なくなっていくんだろうな」「こうやって一緒に出かけられるのも今だけなのかな」って思うことも増えました。

だからこそ、今はできるだけこどもとの時間を大事にしたいし、こどもが「やりたい」って言ったことはできるだけ応援したい。

その思いは、夫婦ともに大事にしてるかなと思います。

―介護の仕事に携わるようになってから、今井さんご自身が変わってきた部分、それから気づいたことなどがあったらお聞きしたいです。

そうですね。
土屋で働いている人の中には、ご家族や知り合いの中に障害や病気を持っている方が身近にいらっしゃる方がすごく多いんだな、っていうことを知りました。

そうした経験から、「障害や病気のある方を支えたい」という思いを持って働いている方もいらっしゃるんだろうなって。

これまで自分の身近な世界だけでは知ることのできなかったことを、周りの方のお話を通して知る機会がすごく増えました。

例えば、私が入社してすぐの頃、CSR推進協議会等で活躍されている白鳥美香子さん(しらとりみかこ/CSR協議会サポート部部長)の発信を拝見したことがあって。

ご自身の経験や、介護の仕事を始めた理由についてお話しされていました。

家族の介護と向き合いながら働いている方が実際に土屋にいることを知ったのは、すごく印象に残っています。

そうしたご自身の経験を隠さずに話せたり、家族や自分の生活も大事にしながら働いている方がいることって、働く側の安心にもつながるんじゃないかなと思うんです。

私自身も、家族との時間を大切にしながら働きたいと思っているので、「こういう働き方もできるんだ」って、土屋に入って知ることができました。

それから、「土屋に入社してから穏やかになった」って主人がよく言うんです(笑)。

―そうなんですね。

働き方もあるのかな、とは思います。
こどものことで何かあった時にも相談しやすくて、家庭の状況に合わせながら働かせていただいています。

法務部部長の山本沙樹(やまもとさき)さんもお二人のお子さんのお母さんなので、こどもの体調が悪い時にも声をかけてくださったり、状況を理解してくださったりして。

もちろん仕事なのでやるべきことはあるんですが、家庭のことも含めて相談できる上司がいるのは、すごくありがたいなと思いながら働いています。

一方で、私は育児だけになると、自分自身がしんどくなってしまう部分もあるんです。

“こどもだけ”にはなれないというか。
私にとっては仕事をすることが気持ちの切り替えにもなっていて、家庭と仕事の両方があることが、自分には合っているんだなと土屋に入って感じるようになりました。

それもあって、今は以前より穏やかに働けているような気がします。それが介護の業界に入ったからなのかは、正直なところ分からないんですが(笑)。

でも、土屋に入ってから、気持ちの切り替え方はうまくなったなと感じていますね。

CHAPTER6

直接クライアントと関わることがないからこそ、「後ろから支えられる存在ではありたい」。

責任の重い仕事、初めて知る業務。だからこそ、「学びを止めない」

―先ほど、ご家族のお話もちょっと伺いましたが、休みの日にどんなふうに過ごされているのかもお聞きしたいです。

休みの日は、公園に行くか、ショッピングモールに行くか、実家に行くか、の3択です(笑)。
あとはお家で何もせずにゴロゴロするか――そのどれかですかね(笑)。

この仕事ってパソコンでの作業がすごく多いじゃないですか。
なので毎週金曜日になると、魂が抜けてるような状態になっていて……(笑)。

―(笑)。

土曜日か、日曜日かに何か用事がある時は、週末のどちらか1日はしっかり休むっていうことをしてますね。

こどもも今春、小学生になったばかりで、勉強もそうですし、気持ち的にも疲れることがあると思うんです。

なので、週末にしっかりリフレッシュして。
こどもとだらだらする時間を今は大事にしてます。

―上のお子さんが1年生なんですね。学校のリズムや勉強に慣れるまでは時間がかかりますよね。

そうですね。
学童にも通ってくれているので、金曜日になると、こどももちょっと魂が抜けてます(笑)。

週末は「一緒に休もう、休もう」って言ってみんなでゴロゴロしてますね。

―最後にこれからのところを伺いたいです。「法務部でこんなところに関わっていきたいな」とか、今されてるお仕事がこんなふうに広がってったらいいな、みたいな思いがあったら、聞かせてください。

今は――やっとですが、仕事の内容が理解できてきたところがあるので、これからはもう少し理解を広げていきたい、勉強していきたいっていう思いがあります。

法務部が扱う書類は、新しく導入された法制度や行政手続きもあって、部署のみんなも初めて知るような業務も多いです。

仕事を続けていくには、さまざまな資料を読んだり、行政機関等に尋ねないと理解できないものも多くて。

だからこそ「学びを止めない」とは思ってはいるんですが、正直なところ、新しいものや勉強って私はすごく苦手なんです。

「ちょっとしんどいな」と思う時もあるんですが――でもやっぱり、直接クライアントの方と関わることがないからこそ、「後ろから支えられる存在ではありたいな」っていう思いはありますね。

ウェディングプランナーをやってたからなのか、私は“縁の下の力持ち”みたいな形で支える働き方が自分には合ってるような気がします。

これからもバックオフィスとして学びながら、最前線で働くみなさんが少しでも働きやすくなるように支えていきたいです。

―最後に、今井さんが今、この仕事を続ける原動力になってるモノやコトについて、聞かせていただけたらなと思います。

これまで仕事をしてる時って、なんだかんだ楽しいけど、「なんか辞めたい」みたいな思いがどこかにずっとあったんです。

だからってすぐに辞めるわけではないんですが、「なんかしんどいな」って思いながら過ごすことも多くて。
でも土屋に入ってからは、まだ「辞めたい」って思ったことがないんですよね。

それは……なんでしょうね。もちろん、支えてくれる家族の存在もあるし、働く環境がいいところもありますし――。

私はプライベートが充実してないと、仕事に対するモチベーションが下がっちゃうところがあるんです。

プライベートと仕事、どっちも大事にしたい。
特にこどもたちと過ごす時間はこれからもずっと大事にしていきたいですし、そういう時間があるからこそ、仕事も頑張れているのかなと思います。

それから、周りで一緒に働いている方たちの存在も大きいですね。

法務部は本当にいい方ばかりですし、今は土屋の岡山オフィスがある杜の街グレースに出社しているので、いろいろな部署の方と関わる機会も増えました。

部署や職種は違っても、それぞれの立場から現場やクライアントのことを考えて仕事をしている方が多いなと感じます。

そういうところは、土屋らしさなのかなと思います。

最近はニュースを見ていて、介護業界で何か事件があると、職業柄「土屋じゃないよね?!」って思うようにもなりました。

中には本当に心が痛むニュースもあって。
そういうものを見ると、「まだ支援につながれていない人がいるんだな」と考えることも増えました。

入社したばかりの頃は、会社の理念も正直よく分かっていなかったんですが、今はそういうニュースを見た時に、「こういうところにも、まだ出会えていない“小さな声”があるのかな」って考えるようになって。

それも、土屋に入って自分の中で変わったことのひとつなのかなと思います。

TOP
TOP