―佐藤さんは今、カレッジではどんなお仕事をされているんですか?
東北エリアの運営マネージャーをさせていただいています。
東北エリアの教室運営ということで、講師のシフト調整や受講生とのやりとり、各都道府県の行政機関とのやりとりをメインにやっております。
―カレッジに移られていかがですか。
最初にも言いましたが、私はもともと大雑把な人間で(笑)ーー
それでも、カレッジに来たことでコンプライアンスを守ることの重要性を身に沁みて実感してます。
コンプライアンスを重視した上で、安全、安定した運営を日々努力しているところです。
―カレッジは、受講生の方を介護現場に「いってらっしゃい!」と送り出す仕事なのかな、と思います。どんな方たちがいらして、佐藤さんはどんな思いを抱いてお仕事をされているんでしょうか。
そうですね、カレッジの受講生の方は本当に年齢層が幅広いんです。
10代の生徒さんもいれば、最高齢は70代なんですよ。
なので、受講生の方全員にもはや尊敬の念というかーー。
「頑張ってください」という思いと「今、“人手不足で大変”と言われてる介護業界に、ちょっとでも興味を持って受講しに来てくれてありがとう」という気持ちが強いです。
カレッジで初任者研修を受けて、介護職に就職をされてから「実務者研修を取りに、また来ました!」って言いに来てくれる受講生さんも最近多くてですね。
「初任者研修で教わった○○の部分が、現場で役立ってます」「あの時、佐藤さんや講師の先生が仰ってた介護する時のマインドが、実際に現場に出てみてやっとわかるようになりました」、
そんな言葉をいただけるとやっててよかったなって思います。
本当に受講生のみなさんを尊敬してます。
―お仕事の中では、どんなことを大切にして人と関わられていますか?
そうですね。
介護だけではなく、一般社会でも大事なことだと思うんですが、とにかくコミュニケーションを大切にするっていうのがいちばんかな、と思います。
これはホームケア時代からずっと大事にしていたことではあるんですが、まずは講師の先生の話をよく聞くようにしてますし、
あとは私が受講生の方と直接関わる機会よりは、講師の先生と直接関わる機会の方が圧倒的に多いので、そこで出てきた講師の先生からの話を大切にするようにしてますね。
カレッジでは講師の先生たちに同じマインドを持って登壇をしていただきたいなと思っているので、意思や方向性の統一をしているんです。
そこにはもちろん講義手順やシラバスを守るといった当たり前のことも含まれるんですがーー。
そうやって関わっていく中で、受講生の方とお話してみたら「じゃあ、土屋で働いてみようかな」って言ってきてくださる方もいらっしゃるんですよ。
― “先生たちに同じマインドを持って”というお話がありましたが、実際には講師やスタッフみなさんでどんな方向を向いて、授業を進められているんですか?
まずは受講生ひとりひとりをしっかり、ちゃんと見ること。
みなさん、お金と時間を使って土屋ケアカレッジに授業を受けに来てくれているので、「あぁ、難しかった」だけで終わらないように。
座学に難しさを感じた方、実技でつまづいていた人への適切なフォロー、そういった対応をすることで、受講生の方が現場に行った時にカレッジで習ったことがちゃんと活かせるような内容をお伝えしてます。
カレッジの先生たちは、今も現場に出ている方が多いんです。
だからこそ、“現場の生きた知識”を受講生の方に受け取っていただくことは大事にしています。
「教科書を読んで終わり」ではなく、より実践的に、かつ現場に持ち帰った時にも“ちゃんと使える”ようなーーもちろん、個々の施設の方針があるので、
その上でということになりますがーー介護職員にとって大切なマインドの部分をしっかりお伝えをしてますね。
私も経験していますが、実際に介護職に就いた時に「習ったことと大きなギャップがあった。だから退職する」なんて本当にもったいないのでーー。
そういったギャップを減らせるように、先生たちには「現場の生の声を伝えてほしい」ということはお伝えさせていただいてます。