―ここまでお仕事の話をたくさん伺ったのでーーお休みの日は、どんなふうに過ごしてますか?
休みの日は大体、家族でドライブに行ったり、出かけたりですね。
小学5年生の娘がいるんですが、娘からよく「公園に行こう」って言われるので、一緒に公園に行って、ドッヂボールをしたり、体を動かしたり。
低学年の時は、ボールを投げる力も弱々しかったんですが、高学年になるにつれて受けると痛いぐらいのボールを投げてくれて。
こどもの成長を見ながら、楽しませてもらって過ごしてますね。
―今はゲームはいかがですか(笑)?
ゲームは……たまにです(笑)。
逆に娘がゲーム好きになってきていて、僕が10代、20代の時に持っていたnintendo DSの初代のものや、Nintendo wiiで今、娘がゲームをしてますね。
僕以上にすり減るぐらいやってますよ。
「宿題して、やることやってからやりなさーい」って嫁さんから言われながら、合間を盗んで娘はやってます(笑)。
―これからのところも伺いたいです。ホームケア土屋で、これからどんなところに関わっていきたいですか?
働く中で自分が大事にしているところでもあるんですが、自分の意見がしっかりと言えるような職場、風通しのよい組織にしていきたいですね。
何かあった時、「会社の方針だから」っていうひとことで終わるような組織じゃなくて、いいことも悪いこともしっかりと話ができて、相談しやすい環境というかーー。
アテンダントが、笑顔で、やりがいを感じて働いてもらえるような環境づくりをしていきたいです。
それから、重度訪問介護のサービスが広く認知され、障害のある方も施設という一択ではなく、在宅でも暮らせるという選択肢を持つことに希望を持てるような社会になっていけたらいいな、と思います。
―新里さんご自身はいかがですか?
「こんなふうにやっていきましょう」と同じ方向を見ながら、チームで動いていけるようなーー。
人に影響力を与えられる、と言ったら、少し大袈裟かもしれませんが、自分と関わる中で「一緒に仕事をしてよかったな」と少しでも思ってもらえるような仕事をしていきたいな、と思ってます。
―“自分らしく働くこと”や、“土屋らしさ”について、今みなさんに伺っています。新里さんにとっての“土屋らしさ”ってどんなところにありますか?
“土屋らしさ”についてはーーまずは自分自身が自分らしく働かないといけないかなとは思ってるんです。
自分にとっての“自分らしさ”って、「自分の気持ちに嘘はつかないことかな」と思ってるんですよね。
どんな仕事でも、いやいやする仕事ほど苦痛なことはないんじゃないか、と思っていて。
もちろん仕事をする上で、いろいろ思うことや、「おかしいな」と思うことは誰でもあると思います。
でも、そこに不満だけ言って話を終わらせてしまうのはすごくもったいなくてーーその中に仕事における課題や意味がちゃんとあるんじゃないか、と思うんです。
「不満としてあらわれてきた課題や問題を、どう解決していくか」にパワーを注いでいきたい。
その中で、自分ひとりの力で解決していくことが難しいのであれば、上司に相談したり、思いを聞いてもらうことはすごく大事かなと思ってるんです。
そして、現場に近いところでの課題や改善点をしっかりと上層部に伝え、耳を傾けて話し合いをしてくれるーー時に、それをきっかけに一緒に改善していき、会社も成長していける。
僕は、土屋は意見をしっかり聞いてくれる会社なんだな、と信じているし、一緒に成長していけると思ってます。
そこが“土屋らしさ”なのかな。3年働いて気付きました。
―最後にーー新里さんはなぜ、介護の仕事を続けられてきたんでしょうか?そこを伺いたいと思います。
続けていく原動力になっているのは、たくさんの笑顔や「ありがとう」と感謝の気持ちを言ってもらえたことだと思っています。
車椅子からベッドに移乗するだけだったとしても、その度に「ありがとう」ってーー入居者のおばあちゃんがよく言ってくれたのを思い出しますね。
そう思うと、ケアって“積み重ね”が大事なんだなと思います。
相手が生身の人間で、嬉しい時も辛い時も怒っている時も感情が伝わり、その状況で自分ができることは何か。
どのように接していくことがいいのかーーもちろん、「ありがとう」って言われたいから仕事がしたいわけじゃないんですが、ちょっとした関わりでもお互いを尊重できる。
そういった仕事って「介護ならでは」と思いますね。
それは、「ありがとう」っていう言葉やその時の笑顔がいつの間にか自分の中で蓄積されてきたから、今、こんなふう思えているのかもしれません。
介護の仕事を始めてもう13、4年になります。
いろんなチャンスにも恵まれましたし、目の前の仕事を一生懸命していたら、気づけば介護の仕事がキャリアとしてもいちばん長くなりました。
「きっと、この仕事が合ってたんだろうな」なんて今は感じてますね。
ここまで介護の仕事が出来ているのも周りのサポートや助けがあったからであり、人に恵まれているなと感じます。