―土屋で働かれるようになって思うこと、これからこんなことに関わっていきたい、というものがあったら教えてください。
そうですね。
本当に自分でも不思議なんですよね。
偶然が重なって、ありがたいことに今、こうして土屋でデザインのお仕事をさせていただいてます。土屋に入社してちょうど1年が経ちます。
その間に、仕事で使うパソコンやPC環境を整えてもらい、働きやすい環境で仕事ができています。
介護について何も知らない、自分なりにしか見たことがない私のようなものでも雇っていただいて――ありがたい巡り合わせに感謝してます。
今、グラフィックデザインに関わっているんですが、これから「ウェブのデザインを勉強したいな」と思ってます。
スクールに通うか、でもオンラインでもできそうだし、どうやって勉強しようかな……と考えているところです。
まだまだいろいろやりたいことがあって。
もしウェブのデザインもできるようになったら、きっとマーケティング部でもできることが増えるんじゃないかな、と思ってます。
介護や支援に関しては、私は直接的には関わることはできないんですが、例えば――介護や福祉を全く知らない人から見たら、さまざまな制度を「どんなふうに使ったらいいんだろう」っていう不安な気持ちがあると思うんです。
自分もかつてそうだったんですよね。
それを「こういう手順を踏めば、制度を利用できるんだ」「こんなふうにみてもらえるんだ」って、わかりやすい形で届けることができるのが今の仕事かな――と思うんです。
自分にはこれができる、これから自分が何をしていきたいかを思うことはないんですが、初めて見る人にも「あ、介護ってこういうことなんだ」って、パッと見てわかるようなものをつくっていきたい――自分がデザインしたチラシやパンフレットが誰かの目に留まって、「これから福祉制度を利用する方の入口になるような手助けができればいいな」と思いますね。
―有谷さんご自身が「これからこんなふうに生きていきたい」という思いはありますか。
「ずっと楽しく生きたいな」っていう思いが基本にあるんですよね。
私はもともと考え込んでしまう性分なので、考えすぎて「ズーン……」って落ち込んじゃったりするんです(笑)。
だからなのか、「楽しく生きていくためにはどうすればいいかな」っていうことはいつも考えてます。
―ちなみに……「ズーン…」となっちゃった時は、どうやってリフレッシュされたり、ご自分を整えたりしてるんでしょう。
可愛いものを置いたりしてます(笑)。
娘がシルバニアファミリーをこどもの時から集めてるので――シルバニア、可愛いんですよね。
なので、ちっこい子たちをパソコンの周りに並べたり(笑)。
あとは、体を動かすのが好きなので、ウォーキングやストレッチをしてますね。
パソコンの作業にものすごくのめり込んじゃう時もあるんですが、そういう時はスマホをシャットダウンして音楽を流して、ぼーっとしたり。
でも、ぼーっとすると、また考え込んでたりするんです。
そういう時は「いかんいかん」と。
可愛いものを見て、甘いものを食べてます(笑)。
―(笑)。最後に、“自分らしさ”について伺いたいと思います。
その人の“自分らしさ”を知ることはチームの中で自分自身を活かして働けることにもつながるのでは、と思います。
有谷さんにとっての“自分らしさ”ってどんなところにあると思いますか。
“自分らしく”――そうですね。
私は在宅勤務なので、毎日たくさんの人と直接関わっているわけではないんですが、やっぱり私にとっての“自分らしく”って、「自由にものを考えることができることかな」と思います。
昔、教科書に載ってたんです。
パスカルの「人間は考える葦だ」っていう有名な言葉があって、それを見た後、ずっと心に残っていて――「考えることができるのは人間だけじゃないか」って。
もちろん動物もいろいろ考えてるとは思うんですが、思想的に考えることができるのは人間だけなので――やっぱり相手の立場に立って考えることは人間だからできることでもあるんじゃないか、と。
そのためにも自分の頭で考えられること、考えることができる環境があることが大事なのかなと思ってます。