―経営戦略室の仕事について教えていただきたいです。各事業所や各部署から出てきたデータや数字を分析して、経営状態や業務の効率化についての提案をしている――そんな認識でいるんですが、合っていますか?
そうですね。
そもそも、どの部分にフォーカスして、どうやって数字をつくるかには様々な視点があるんです。
フォーカスする部分が、「売上を伸ばす」なのか、「利益を改善する」なのか、「人件費を下げる」なのか、はたまた別のKPI(重要業績評価指標)なのか――。
でもおそらく私の認識でいちばん最高なのは、「各セクションの理想のビジネスモデルはこれ」というモデルをつくること。
「何か月でこれだけ売上があって、 何ヶ月で黒字に転換して、何ヶ月で売上が伸びていく」
――その理想のプランに対して、「こういうロジックでいけば 売上が伸びるんです」っていう完璧なマニュアルみたいなもの。
「各部署で、それぞれこうです」っていう分析ができるのが、私の中では理想ですね。
とはいえ、なかなかそこまでは行かず、ひとつの段階のひとつの場所に対して、「ここの部分を改善するとどうなるんだろう」といったトライ&エラーを重ねています。
データとして上がってくる数字の裏には、様々な別の数字が掛け合わされていたり、組み合わされたりしているんです。
なので、出てきたデータから「実は、この数字がこういう一定の基準を満たした時に売上がいい状態だった」といった指標や法則を探し出す――そんな仕事かもしれません。
逆に言えば、「業績が悪くなりそうな兆候を掴むには、事前にここをみておくといい」といった言わば危機察知、業務や収益の改善にも分析が使えます。
それだけではなく、組織としてのマネジメントの欠点や改善点、もしくはいいところを見つけ出す――
いろんな角度で「会社を良くしよう」「高浜社長が理想とする会社をつくりあげていこう」っていうマインドでは働いていますね。
―藤田さん自身が今の仕事の喜びを感じるのはどんな時ですか?
今のポジションだと、数字を分析することがメインになってきます。
これまでもずっと経営戦略室で働かれている佐々木直巳さん(ささき なおみ/CSO 最高戦略責任者 経営戦略室室長)は、思慮深く、とても有意義な分析をされているんですが、
なにせ私はその後発なので、佐々木さんにはない分析の視点がうまく出せた時はやっぱり嬉しいですね。
「これは有意義な資料だね」「分析を続けてみて」と言ってもらえた時は嬉しいです、素直に。
与えられた情報の中で考えて、その結果、有意義な資料ができたり、新しい指標として採用されたり――これが現状の私の中での、なんとなくの“心の中での成果”ですかね(笑)。
直接的な成果は「売上が伸びた」「業務内容が改善した」といった部分になると思いますが、やっぱり日々の心の成果としては、そういったところがあるかなと思います。
―今のお話にもつながると思いますが、これからについて――土屋の一社員としてこれから目指していきたいところ、また、藤田さん自身が「こういうことをやっていきたい」と思われていることを聞かせてください。
会社全体というところならば、2024年8月にあった4周年イベント時の高浜代表のプランですね――「2050年までに年商1000億円を達成していく」というビッグビジョンがありましたが、
そのために日々を積み上げて、売上を伸ばしていくために必要なことをしていく――ざっくりですが、それが会社全体としてですね。
私個人としては、各セクションの売上なのか利益なのかーー数字を上げるためのアイデアを出し結果を出すことが目標です。
ただ数字に関しては現場の方々の働きがあってこそですので、現場の方々の話をしっかり聞き、状況や実態に沿った現実的なアイデアを出したいと思います。