―これからのことについて伺いたいです。「ノーマルライフでこれからこんなふうに関わっていきたいな」、神藤さんご自身が「こんなふうに生きていきたいな」というところを聞かせてください。
ノーマルライフは2023年から新体制となり、土屋さんが新しく入ってくださったことで環境がとても良くなりました。
ひとこと、「こういうものが現場にあったらいいな」ってお伝えすると、どんどん変えていってくださる。
お仕事もしやすいですし、いい方向に変わっていってると思います。
これからは人生100年時代になってきますよね。
今、体験に来てくださってるクライアントは80代後半から90代の方が多いんですね。
70代だと「お若いですね〜」ってなるぐらい(笑)。
みなさんお元気でいらっしゃるので、逆に私たちの体がついていけるかな、なんて(笑)。
やっぱりみなさんには元気を維持していただきたいですし、デイに来てくださってる限り、元気で楽しく過ごしていただけるような現場づくりを目指せたらな、って思いますね。
最近、若い職員が入ってきてくださったんですが、やっぱり発想が違いますね。
ドキドキハラハラするような楽しそうなゲームもいっぱい考えてくださっていろんな案を出してくださいます。
私が最初にノーマルライフに見学に来た時も、他にはないレクリエーションやゲームづくりを職員の方がいろんな案を出しながらされていましたし。
認知症の人にとっては脳の活性化ってすごく大事なので、レクリエーションを通していい現場づくりをしてくださってるのはありがたいです。
そういった意味でも、私自身もこれからいい現場づくりをどんどんしていけたらいいなって思ってます。
―最後に、もうひとつ伺いたいことがあります。「なぜ、介護や福祉の仕事を続けられているんでしょうか」という質問をみなさんに伺っているんです。神藤さんの中で、このお仕事を続けてこられた原動力になってるものはなんですか?
原動力はやっぱり……感謝される、やりがいのある仕事っていうことですね。
昨年、私の母が突然、認知症になってしまったんです。
元気でしっかりした人でしたし、認知症になるなんてとても思ってなくて、かなりのショックを受けました。
自分の家族をみることと、人のご家族をみることは全く違うんですが、ますます私は「頑張らなきゃならないな」って――。
これからの原動力といったら、「母をみる」こともありますが、やっぱり生きがいを持って――私の場合は趣味があるのでその趣味を頑張りつつ、自分の体のために、健康のために頑張っていくこと。
あとはこの介護の仕事を続けていくこと――クライアントから力をもらえることがあるんですよね。
いろんなクライアントとの新しい出会いも原動力になってますし、私にとっては楽しみのひとつになってます。
そう考えると「私は“ありがとう”を求めてるのかな」ってところに戻ってしまうんですが――。
“ありがとう”っていう言葉は私にとってはすっごくいい響きなんです。
もし、その言葉がなかったら――介護の仕事には就いてなかったかもしれないですね。
腰も膝もあちこち痛いけれど、しんどいこともあるけれど、「なんでこの仕事に毎日行ってるんだろう」って考えたら、「クライアントから“ありがとう”って言ってもらったら頑張れるから」。
“ありがとう”はクライアントからの愛のささやきかなぁ、なんて思ったりします(笑)。
ノーマルライフには、色んな人がいて楽しいです。
もちろん楽しいばかりの仕事ではないですし、いろんなことがありますが、プラス思考で考えていくようにして。ストレス溜めないように好きなこともしながら。
やっぱり――“ありがとう”の言葉に尽きるんですよね。
たった数文字なんですけれども、他の仕事では聞けない、嬉しい言葉。
その言葉を求めて、できる限り年齢を忘れてこれからも最高の仲間と一緒に頑張りたいです。