―細井さんが生まれ育ったのはどんなところですか?
そうですね。
生まれ育ったのは千葉です。
公園や自然もほどよくあって、駅やお店も近くてーー“のどか”な住宅街っていうんでしょうか。
川や山が近くにあるってわけではないんですが、そんな街で育ったので逆に友達の家が近くて、よく外や家の中で遊んだりしてました。
―小さい頃はどんなことをして遊んでいたんでしょう。
幼稚園の頃は、仮面ライダーとかウルトラマンといったヒーローものが好きでした。
自動車や乗り物系ではなく、ヒーロー系が好きでよく遊んでましたね。
小学生になると、友達と公園で野球やキャッチボールをしたり、サッカーをしたり。
ゲーム機は持ってましたが、公民館や公園に行った時は体を動かす遊びを楽しんでました。
―中学や高校、10代になると、関心がある分野が変わってくるのかな、と思います。細井さんはその頃、どんなことに熱中されてましたか?
そうですね。
中学生はクラブ活動にのめり込んでいて。
小学生の頃から剣道をやっていて、そのまま高校まで続けたんです。
僕が行っていた中学は剣道が強くはなかったんですが、自分たちで工夫して部活動を盛り上げて楽しんでいました。
高校になると、本格的な部活になったのでそのギャップはありました。
「楽しい、でも厳しい、大変!」っていう(笑)。
ただ、高校の剣道部では、「人としてどうあるべきか」ということを教えてもらってーー僕にとってそれは大きな経験でした。
―そういう思いを持って関わられていた先生がいらしたんですか?
そうですね。
すごく熱意のある方で、人望もある方でした。
「ただ強くなればいいわけではなく、剣道というものを通して人が成長していく」――そういう部分をすごく大切にしてる先生で、恩師としても尊敬していたんです。
すごく厳しくて、怖かったですけどね。その先生は授業中に教室を回って、部員が寝てないかどうかを確認してたり(笑)。
もともと厳しい学校だったのもあって、よりそれを体現してる先生でした。
ただ、厳しいだけじゃなく、ひとりひとりを大切にしてくれる方でもあったんです。
当時は大変でしたが、卒業した時に「よかったな」と思えた環境でした。
―その先生からはどんなことを教えてもらったんですか。
そうですね。
その先生がよく言っていたのは「地道にコツコツやることが重要だ」、とーー。
「近道よりも遠回りをして続けること」。
「地道」という言葉をすごく大切にされていました。
私はもともとヒーローものが好きで、剣道もやってたので、まわりからも自分でも「真面目だ」って思っていたんですよ。
でもその先生は、私のことは「真面目じゃない」と(笑)。
―(笑)
「続けることができなければ真面目とは言わない」と言われたことがすごく印象に残ってますね。
先ほどの「地道」という言葉にもつながってるんですが、「口でだけ言って、やらなきゃいけないことを続けていなければ真面目にやってるとは言えないんだ」って。
ただ、剣道が上手な人だけにフォーカスするんじゃなく、「強い」とか「弱い」も関係なく、ひとりひとりを尊重し、みんなの前でその人の頑張りを称えたりーーそういうことをしてくれた先生だったので、「ついていきたい」っていう気持ちは強くありました。
―細井さん自身もそこで「続けていくこと」を培われてきたんですか。
そうなんです。
このインタビューを受ける前、ちょっとふり返っていたんですが、「自分の長所は“ひとつのことを続ける力”だな」と思っていたんです。
その原点として、「この力はその先生からの言葉と剣道を通して、培われてきたんだな」って感じたんですよね。
「地道」、そして「続ける」――そういうやり方が自分には合っていました。
―当時は、どんなことを練習されたり、続けられたりしていたんでしょう。
そうですね。
剣道は竹刀さえあれば、練習はひとりでも、どこでもできるんですよ。
自分はたしかーー朝練を少しやってました。
ただ、それは続かなかったんですが(笑)。