認知症の介護が辛い。社会で介護を支えあう未来にむけた株式会社土屋の取り組み。

先の見えない認知症の介護。

「大切な家族だから」「認知症が辛いのは本人も同じだから」という思いで在宅介護を頑張っていても、進行する症状や変わっていく家族の様子に限界を感じてしまうことも多いですよね。

まもなく高齢者の5.4人に1人が認知症を患うと考えられている日本において、認知症介護の問題は誰もが当事者意識をもって望む必要があります。

今回の記事では「認知症の介護が辛い」と悩む方を1人でも減らすために、介護のリーディングカンパニーである株式会社土屋が目指す介護の形についてご紹介していきます。

目次

増え続ける認知症患者の人口比率

日本では生産人口の減少と高齢者人口の増加によって、超高齢化時代を迎えています。

年齢に伴う記憶力の低下や筋力の衰えが原因で介護を希望するクライアントが増え続けるのと同様に、年々需要が高まりつつあるのが認知症のクライアントに対する介護です。

認知症は脳の神経細胞が損傷したり壊死したりすることによって、認知機能の一部に低下がみられる状態を意味しています。

日本ではアルツハイマー型認知症のクライアント数が最も多いと言われており、症状が進行するにつれて判断力や行動力の低下にせん妄や暴力性などの症状が加わり、日常生活に影響をきたします。

そのため家族はもちろんのこと、介護保険制度などを適切に利用しながら、認知症クライアントの尊厳を最大限尊重することが必要になってきます。

年々辛くなる、認知症の介護

認知症の大きな特徴として「進行性の症状であること」「本人に自覚がないこと」が挙げられます。

加齢に伴うもの忘れ症状(健忘症)などとは異なり、症状の進行が早く、また本人にもの忘れの意識自体が芽生えにくいため、少しづつ意思疎通が困難になっていくのです。

また昼夜逆転するクライアントや、昼夜の意識なく問題行動をとってしまうクライアントも非常に多い傾向にあるため、家族が仕事を辞めざるを得ない状況に陥ってしまったり、24時間体制での介護を余儀なくされたりと、家族の日常生活にも大きな混乱が生じる傾向にあります。

認知症は「介護辛い」と感じる前にSOSを発しよう

認知症の介護はたとえ大切な家族のためであっても非常に大変で、在宅介護を行う家族の心身に大きな影響を及ぼします。

心と体の健康が損なわれた状態で行う在宅介護は、精神的にも肉体的にも辛く、負のループに陥りがちです。

改めて「介護が辛い」と感じる前に行政や周囲に助けを求め、介護保険制度の適切な活用を検討していきましょう。

「認知症の介護が辛い」と感じる人を、一人でも少なく。株式会社土屋の取り組み。

介護保険制度が拡充し、認知症に対する理解が広がりつつある現在ではありますが、まだまだ「認知症の介護が辛い」と感じていらっしゃる方は大勢いらっしゃいます。

介護のリーディングカンパニーとして全ての人の尊厳が尊重される社会を目指す株式会社土屋では現在も様々な取り組みを続けています。

定期巡回事業所の展開

要介護と認定されたクライアントが自宅での生活を継続することができるよう、24時間体制での訪問介護と緊急対応体制を提供する社会福祉サービスが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護です。

ケアプランで認められた範囲であれば訪問介護を1日あたりの回数に制限なく利用することができるうえに、料金が月額の固定制になっていますので、家計への負担を極力減らしながら利用することのできる居宅型のサービスです。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は地域密着型のサービスですので、クライアントは自宅と同じ自治体に登録のある事業所からしかサービスの提供を受けることができません。

そのため定期巡回サービス土屋では、現在日本各地への事業所展開に取り組んでおり、受給できる介護サービスの地方格差を解消することを目指しています。

デイサービス事業の拡充

自宅での生活を継続する認知症のクライアントやご家族にとって、日中の安心できる居場所となるのがデイサービスです。

デイサービスは、自宅までの送迎も含めて日中の6時間程度を過ごすことのできる通所型の介護事業所です。

昼食の提供やレクリエーション、また必要に応じて入浴介助などのサービスを提供することができ、自宅に引きこもって孤立しがちなクライアントの気分転換や、地域交流の場としての機能をもっています。

在宅介護を担当するご家族にとっても、リフレッシュの時間が確保できたり、働きに出るという選択肢を考えることができる、重要なサービスとなっています。

株式会社土屋ではデイホーム土屋を立ち上げ、日本全国でクライアントやご家族の介護の

負担を軽減することができるよう、少人数制のデイサービスを提供しています。

一人ひとりに寄り添った介護サービスの提供を通して、介護に悩む方が一人でも笑顔に慣れるよう、今後もサービス展開地域を拡充し続けます。

介護資格スクールの運営

株式会社土屋では、土屋ケアカレッジという子会社を立ち上げて日本全国で介護に関わる資格スクールを運営しています。

超高齢化社会を迎えた日本が継続して質の高い介護サービスを提供し続けるためには、なによりも質の高い人材育成が欠かせません。

そのため土屋ケアカレッジでは一部の講座でオンライン授業なども活用しながら、より多くの方に介護資格の取得を目指していただけるように講座や研修を提供し、2023年2月時点では累積受講生が4,000人を突破いたしました。

土屋グループで働くアテンダントのステップアップはもちろんのこと、介護業界に興味をもつ方々と介護現場をつなぐ架け橋として歩み続けます。

認知症の介護における辛さの解消を目指して。

認知症は脳の神経細胞に影響する症状で、現在の医学では薬によって症状の進行を和らげることしかできません。

そのため在宅で認知症のクライアントを介護するためには心に余裕をもって認知症とうまく向き合っていく必要がありますが、進行する症状や性格が変わっていくクライアントの様子に、心身の健康を蝕まれていくご家族も非常に多くいらっしゃいます。

認知症の介護を辛いと感じる頻度を減らすためには、やはり介護保険制度の活用が欠かせません。

利用可能な介護サービスをうまく活用しながら、家族だけでなく地域全体で認知症と向き合う体制を整えていきましょう。

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この記事を書いた人

介護業界で働かれる方や、介護サービスを利用されている方、これから利用を考えている方などへ向けて、介護保険、障害福祉サービス、社会的背景などの制度情報や役に立つ情報を定期的に発信しています。

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