代表ご挨拶

代表取締役社長 高浜敏之

この度は株式会社土屋の採用サイトにご来訪いただき誠にありがとうございます。

私たちは「探し求める 小さな声を ありったけの誇らしさと共に」というミッションをかかげ、2020年8月に岡山県井原市という、人口4万人弱の小さな自治体で出帆しました。創業2年を迎えようとしている現在、重度の障害をお持ちの方々の在宅生活を支えるため、全国各地で重度訪問介護サービスを提供しております。
またそれと合わせて、重度訪問介護従業者養成研修統合課程をはじめとした資格研修も全国で開催し、この研修とサービス提供を車の両輪として、ミッション遂行のために力を合わせて日々邁進しております。

私は約20年前に介護業界に入りました。
そこで重度訪問介護の前身となるサービスの担い手となり、初めて在宅生活される障害当事者の方々と出会いました。
それとほぼ同時に、障害者の権利回復運動のパイオニアたちと遭遇しました。その取り組みに魅了され、予定調和のように運動の一端を担わせていただくことになりました。

それは驚きと衝撃と目からうろこの連続の日々でした。
それは社会に偏在し、私の心の内にも住まう差別や偏見との闘いの日々でもありました。当事者の同伴者として、社会を変えようと必死で取り組みました。
それは、社会変革であると同時に自己変革の連続の日々でもありました。

介助のお仕事と出会い、社会的マイノリティーの方々の権利回復運動と出会い、他者と自分自身を肯定的に受け入れる姿勢が身についてきました。固定観念と狭隘な常識の帳から解放されていく自分を感じました。

世の中にはまだまだ数多くの、ケアを必要とするけれど、そのサービスにアクセスできていない方々がいらっしゃいます。
ケアを受けたくても受けられない状況は、場合によっては人を「死」に追いやることすらあります。
「助けてほしい、支えてほしい」という声を、私たちは決して黙殺したくはないと思っています。
だからそんな、いまだ出会わぬ「小さな声」を、私たちは待ちとどまることなく、探し求めます。
そして、その声に応えるためには、まだまだ多くの仲間が必要です。

約20年前に障害者運動の世界に参加した時に、当時出会った障害当事者の方がこう語ってくれました。
「私たちを誠実に見守ってくれる介助者の存在が、私にとっては生きる希望だったのよ」と。

そんな希望を、一人でも多くの方々に届けたい。そして、そんな希望の灯ともいえる、ケアを担う一人ひとりが、誇りを回復するために、全力を尽くしていきます。
ソーシャルビジネスの手法を活用して、その他様々な社会課題の解決のために、全力を尽くしていきます。
誰もが安心して共に生活できる、多様性が尊重される、皆が幸せを享受できる社会を、ぜひ共に創造していきましょう。

皆様と出会える日を、心待ちにしております。

代表取締役社長 高浜敏之

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