介護・福祉業界に限らず、転職の際に必ず求められるものが「志望動機」です。
転職を考える方にとって、「志望動機」は非常に重要なポイントになります。特に介護職の転職では、自分の想いや理由をしっかり伝えることが求められます。
本記事では、志望動機を上手くまとめる鍵となるポイントを紹介していきます。介護職で転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
履歴書を書くのが難しい理由
転職で久しぶりに履歴書を書く場合、どうしても戸惑うことがあるでしょう。とくに新卒で入社をした方は、学校からのサポートがある中で履歴書を作成した方も多いものです。
転職の場合、履歴書は自分で考える必要があるうえに、社会人としてのマナーも求められます。まずは、どのようなポイントで戸惑うのか、考えられる理由をみていきましょう。
履歴書の書き方や内容がわからない
長期間履歴書を書いていなかったり、最近の書式や内容が分からなくなっていると、「そもそも履歴書の書き方がわからない」という状態になってしまいます。
たとえば、近年ではオンラインでの応募を必要とする企業が増加し、履歴書のフォーマットや提出方法が変わるなど、履歴書を取り巻く環境も大きく変化しています。
従来通りの提出方法(手渡し)であっても、パソコンで入力して提出するべきか、手書きがいいのかと書き始めから悩むものです。
また、職務経歴書の書き方や、過去の業績やスキルをどうアピールすればいいのかが分からないと、不安になることがあります。
自分の強みや適性を正しく伝えられないと、採用担当者にアピールができず、書類選考で落選してしまう可能性があります。
まずは書き方や内容を理解することが、転職成功への第一歩と言えるでしょう。
自己PRや志望動機の表現に悩む
自己PRや志望動機の表現に悩む理由は、自分の良いところや仕事への取り組み方を上手にアピールすることが難しいからです。
自己PRでは、自分の強みや特技を客観的に示す必要がありますが、自分の長所を的確に表現することは容易ではありません。
志望動機では、転職先に対する熱い思いを伝える必要があります。
その思い(想い)を具体的な例や経験として表現することが求められるため、何をどう書けばいいのか迷うことがあるでしょう。
自己PRや志望動機をうまく表現するためには、自分の経験や成果を具体的に挙げる必要があります。経験や成果がどのように自分の強みや志望動機と結びついているかを説明することが重要です。
介護職の転職で履歴書の志望動機をうまくまとめる方法
まずは久しぶりの履歴書に戸惑う方に、パソコンで入力した履歴書と手書きの履歴書、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
手書き履歴書 | パソコン入力の履歴書 | |
---|---|---|
メリット | ・個性を表現しやすい ・手間をかけた印象を与えられる ・直筆の信頼感や信頼感を得られる | ・読みやすい ・修正が容易 ・パソコン操作ができることをアピールできる |
デメリット | ・字の書き方によっては読みにくい ・修正が難しい ・各欄にスペースの制限がある | ・個性が出にくい・入力に時間がかかる |
履歴書の作成方法については、応募先企業から指定がない場合、手書きでもパソコンで作成しても構いません。
合否は主に履歴書に記載された内容そのものによって判断されますので、作成方法が合否に直接的な影響を与えることはないでしょう。
企業から手書きや、オンライン提出など指定がある場合は必ず従うようにしてください。
とくに指定がない場合は、メリットとデメリットを踏まえて、どちらが自分にあっているか考えて作成しましょう。
それでは「履歴書の志望動機」をうまくまとめる方法をみていきましょう。
文章構成や長さに気をつける
「文章構成」や「文章の長さ」は。履歴書に書く志望動機の基本です。
- 文章構成は「結論」からはじめる
- 文章の長さは300文字程度
上記2つのポイントに気をつけて、志望動機を考えましょう。
文章校正は、「結論」「理由」「具体例」「再結論」という順番で考えます。最初になぜ貴社を選択したのか、最後には入社してからの目標などを述べます。
面接の際、志望動機の回答にかかる時間は1分程度が適切です。1分で話せる文章は300文字程度といわれているため、履歴書にも300文字程度で記入すると良いでしょう。
自己分析をしっかりおこなう
自己分析をしっかり行うことは、介護職の転職において非常に重要です。自己分析を行なう際には以下のポイントを参考にしてください。
- 過去の経験を振り返る
- 自分のスキルや能力を理解する
- やりたいことや目標を明確化する
- 他者からの意見を採り入れる
まずは自分自身を客観的に見つめ直し、自分の強みや弱み、やりたいことや成し遂げたいことを整理しましょう。自己分析により、転職先でどのような仕事や環境を求めるのかを明確にできます。
志望動機を考える前に自己分析をおこなうことで、志望動機の内容に深みが増すでしょう。
企業理念や求める人材を理解する
志望動機には「志望先の施設の企業理念」などを盛り込み、どのようなポイントに惹かれて志望したのかを明確化する必要があります。
確認方法は以下を参考にしてください。
- 企業のウェブサイトを確認する
- 企業の採用情報を確認する
企業理念や価値観を理解することは、自分がその企業に本当に適しているかどうかを判断する上で重要です。
企業が掲げる理念や目標に共感し、それを実現するために自分の力を活かしたいという思いがあることを伝えることも大切です。企業理念や求める人物像を理解することで、自分の力をどのように活かしたいかを明確化できます。
企業が求める人物像と自分の持つ特性やスキルが一致していることを示すことで、採用担当者に自分の適性をアピールできるでしょう。
具体的な事例や経験を交えて表現する
具体的な事例や経験を交えて表現することは、志望動機を説明する上で非常に効果的です。
抽象的な表現だけではなく、具体的なエピソードや経験を挙げることで、自分の考えや価値観をより明確に伝えられます。
具体例は以下を参考にしてください。
過去の経験から得た教訓 |
以前の職場でのミスから、細部への注意が大切だと学んだ経験チームプロジェクトでのコミュニケーション不足から、円滑なチームワークの重要性を痛感した経験 |
転職先で活かしたいスキルや志向性 |
経験豊富な職員と協力して、チームでの業務を円滑に遂行する能力新しい介護技術やアプローチに対する興味と積極的な学習姿勢 |
転職先の介護施設で柔軟な働き方をする方法
転職先で柔軟な働き方をするためにも、事前に確認しておきたいポイントを紹介していきます。
自己管理と効率的な時間管理をおこなう
自己管理と効率的な時間管理を行なうスキルは、介護施設で柔軟な働き方をするために欠かせません。
自己管理とは、自分自身を適切に管理し、効率的に業務を遂行することです。具体的には、以下のようなポイントが挙げられます。
- 仕事量や優先順位を把握して効率的に取り組む
- 休憩時間や移動時間などを活用して業務の準備や整理をおこなう
- 予期せぬ変更や対応にも柔軟に対応できるスキルを身につける
- 常に自己改善を意識し成長する気持ちを持つ
上記のポイントを意識して、自己管理と効率的な時間管理を行うことで、介護施設での柔軟な働き方を実現できるでしょう。
良好な人間関係を構築する(コミュ力)
コミュニケーション能力(コミュ力)の向上は、介護施設で柔軟な働き方を実現する上で非常に重要です。
育児と両立したいと考える方は、子どもの体調などによる突発的な休みに悩まされることでしょう。施設内で良好な人間関係を構築することは、柔軟に働くうえで欠かせません。
コミュニケーション能力を高めるためには、まずは相手の意見や気持ちを理解しようとする姿勢が重要です。また、自分の意見を適切に伝えるための表現力や聴く力も必要になります。
他のスタッフとの信頼関係を築き、お互いをサポートしあうことで、業務の変化や臨時の対応にも柔軟に対応できる環境が作れるでしょう。
転職先の理念や価値観に違和感を感じたら立ち止まる
転職先の理念や価値観に違和感を感じた場合、その理由をしっかりと把握し、転職を考え直すことも重要です。
理念や価値観が自分と合わない場合、長期的に働く上でストレスや不満が溜まりやすくなるため、入社前にしっかりと考えるようにしましょう。
最終的には、自分のキャリアや人生設計に合った企業を選ぶことが重要です。違和感を感じた場合には、一度立ち止まり長く続けられる施設を選ぶ必要があります。
志望動機を考えながら理想の転職先か見極めましょう
志望動機を考えることで、企業理念や方針と改めて向き合えます。さらに適切に自己分析をおこなうことで、転職先として最適な施設であるかを見極められるでしょう。
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