現在介護職に従事している方で、長時間労働や身体的・精神的な負担が大きく、「キャリアを活かしながら転職をしたい」と考えている方は多いことでしょう。
本記事では、「介護職の仕事を辞める理由」をランキング形式で紹介していきます。
また、介護職で培ったキャリアを活かせる転職先も紹介していますので、介護職で転職を考えている方は必見です。
介護職を辞める理由ランキング
介護職を辞める理由の割合は公益財団法人介護労働安定センターによって発表されています。「令和4年度介護労働実態調査」の結果、介護職員における離職率は以下の割合であることがわかりました。
1位 | 職場の人間関係による問題 | 28.4% |
---|---|---|
2位 | 施設・事業所への理念や運営方法に不満があったため | 22.5% |
3位 | 収入が少ないため | 20.4% |
4位 | 他に良い仕事がみつかったため | 18.2% |
5位 | 将来の見込みがたたないため | 15.0% |
6位 | 結婚・妊娠・出産・育児のため | 9.8% |
7位 | 新しい資格をとって活かすため | 3.4% |
上記の内容を詳しくみていきましょう。
職場の人間関係による問題
介護職を離職する理由で「職場の人間関係による問題」が最も多いことがわかりました。
職場の人間関係が原因で辞める理由には、以下の要因が考えられます。
- コミュニケーション不足や摩擦
- パワハラやいじめの存在
- チームワークの欠如や協力関係の悪化
人間関係が良好ではないと、仕事の円滑な進行や情報共有が困難になり、ストレスや不満が溜まることがあります。
とくにパワハラやいじめが存在する場合、労働環境が悪化し、精神的な負担も大きくなることでしょう。
これらの要因で介護職を辞めるという選択肢を考える人が多いことがわかります。
施設・事業所への理念や運営方法に不満があったため
入社前に感じていた施設・事業所へのイメージが、実際に働き始めたら大きく違っていたということも離職の原因として挙げられます。
公益財団法人介護労働安定センターがおこなった調査「令和4年度介護労働実態調査」の結果、介護職で働いている方が感じる不満は以下の割合であることがわかりました。
人手が足りず業務負担が大きい | 52.1% |
---|---|
仕事内容の割に賃金が低い | 41.4% |
有給休暇がとりにくい | 26.2% |
身体的負担が大きい | 29.8% |
精神的にきつい | 26.8% |
業務に対する社会的評価が低い | 27.7% |
休憩がとりにくい | 22.6% |
身体的・精神的に負担を感じる職場は長く働くことが難しく、離職の原因になっていることがわかります。
収入が少ないため
収入が少ないことが介護職を辞める理由の一つとして挙げられます。とくに無資格の介護職員やパートタイムの職員は、給与面での不満を感じやすいのです。
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、給与タイプ別の平均給与額は以下の通りです。
給与タイプ | 平均給与額 |
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男性 | 33万4,250円 |
女性 | 30万8,880円 |
常勤 | 31万8,230円 |
非常勤 | 12万330円 |
介護職員の給与は、施設や資格によって異なることがあります。給与額に差が出るものは以下の通りです。
- 雇用形態
- 性別
- 年齢
- 勤続年数
- 保有資格
- 施設
給与を上げるために資格取得を考える方や、転職を考える方がいることがわかります。
他に良い仕事がみつかったため
他に良い仕事が見つかったために介護職を辞める、という理由も多いです。
良い条件や待遇、働きやすい環境など、自分にとってより適した職場が見つかった場合、転職を選択することがあります。また、自分のスキルや興味に合った職種や業界への転身を考え、新たな挑戦を求める場合もあるでしょう。
介護職は身体的にも精神的にも負荷が高い職種であるため、自分にとってより満足度の高い仕事を求める人も少なくありません。
将来の見込みがたたないため
将来の見込みが立たないと感じる理由から、介護職を辞める人も一定数いることがわかりました。
介護職は激務であり、給与や労働条件が改善されにくいという課題があります。また、介護現場は高齢化社会の進展に伴い需要が高まる一方で、人手不足や労働環境の悪化が懸念されているのです。
将来の安定性やキャリアの発展性に、不安を感じる方もいるでしょう。将来への不安を解消するために、他の職種や業界に転身する人も増えています。
結婚・妊娠・出産・育児のため
結婚、妊娠、出産、育児といったライフイベントが介護職を辞める理由の2位に挙げられます。結婚や出産により家庭の環境が変化し、勤務時間や勤務形態が合わなくなることが原因です。
とくに育児に関しては、介護職の勤務時間が不規則であったり、夜勤や残業が多いため、子育てとの両立が難しいと感じることがあるでしょう。家庭との両立を図るために介護職を辞めるという選択肢を選ぶ人が多い傾向にあることがわかります。
新しい資格をとって活かすため
新しい資格を取得し、それを活かすために介護職を辞める方もいることがわかりました。
介護福祉士や社会福祉士など、より高度な資格を取得し、より専門性の高い仕事をしたいと考える場合もあるでしょう。
新しい資格を取得することで、キャリアアップや給与アップを目指せます。また、介護職以外の職種や業界で活躍したいと考える場合も、新しい資格を取得してその道に進むこともあるようです。
介護職の転職で第二のキャリアを
本記事では、他の人が「介護職の仕事を辞める理由」をご紹介しました。
人間関係や施設への不満をつのらせて退職する人は多くいます。しかし、長年介護職員としてキャリアを積み重ねてきた場合、異なる業種への転職は不安を感じるものでしょう。
しかし、キャリアを活かしながら、負担を軽減できる介護関係の職種は多くあります。
株式会社土屋は、全国に71事業の介護サービスを展開している企業です。
株式会社土屋グループには、重度訪問介護、デイサービス、訪問介護、定期巡回、訪問看護、バックオフィススタッフ、介護資格取得スクール職員(土屋ケアカレッジ)など、介護のスキルや経験を活かすことができる幅広い仕事があります。
また、株式会社土屋では、働きながら資格取得を支援する制度もあります。
介護職の方で転職を考えている方は、ぜひ一度、株式会社土屋までお問い合わせください。
株式会社土屋であれば、あなたのスキルと経験を活かすことができる職場が見つかります。
どうぞお気軽にご相談ください。