『土屋・男性社員育休インタビュー Vol.3』地域密着型事業責任者 梅山真一郎さん

「まだ育休していたい…それぐらい充実した1か月」

土屋の育休プロジェクトとは?

「ワークライフバランスの実現は、社会と個人の幸せにつながる」との思いのもと、2023年から始まったプロジェクト。①社内外への宣言②対象者は、男女共に育休を1か月以上取得③社員への情報発信-を柱に取り組みます。
育休中は、国から給与の7割程度しか給付されません。収入面は、特に男性社員が育休を取るうえでハードルになっているのではないかと考え、土屋は育休1か月目の給与を100%補償する制度をスタートさせました。
今回は1か月間育休を取得した、地域密着型事業責任者 梅山真一郎さんにお話を聞いていきます。

梅山真一郎さん プロフィール

40歳。夏に職場復帰予定の妻と、昨年7月に生まれた長女と3人暮らし。介護職をする前は葬祭業で営業を担当。お客さんに「介護に向いているんじゃない」と言われたのが印象に残っており、その後老人ホームで6年勤務した。

2018年、土屋に入社。福岡事業所のアテンダントやコーディネーターのあと、熊本、沖縄、鹿児島の管理者を歴任。南部九州のエリアマネージャー、北部九州のエリアマネージャー、九州ブロックマネージャーなどを経て、昨年8月から新規事業の定期巡回サービス責任者。

育休を経て、「いつかお店を出したい」と思うほど料理にドはまりした。得意料理はパスタ。

「本当に良い会社に入ったね」

―育休中は、どのような1日を過ごしていましたか。

朝は6~7時に起きて、娘の離乳食準備、おむつ交換、着替えをしました。

お昼になると、また離乳食の準備。その後はお散歩などに出かけ、夕方に娘をお風呂に入れ、離乳食を準備。家族の時間を過ごし、20時ごろに就寝準備をしていました。家族の食事の調理と離乳食担当は私。お風呂と寝かしつけもしました。掃除や洗濯、その他全ての家事、育児は、妻がしてくれました。

もともと料理が好きなので、育休を取る前から私が出来るときは担当していました。でも、それ以外は全て妻がやってくれていました。あとはテレワークの時に、泣いている娘の抱っこを交代するぐらい。出勤日は、妻のワンオペでしたね。

―夫婦関係に変化はありましたか。

実は以前から妻に「育休は取らないの?」と聞かれていました。当時は取れるわけがないと思っていたので、「たぶん無理だと思う」「給料も下がっちゃうから」と言っていました。今思えば、自分勝手でしたね。

今回の育休プロジェクトで会社が主導的に取得をすすめてくれて、妻はとても感謝していました。しかも、1か月間分の給料が保証されるなんて…私自身も、めちゃくちゃ嬉しかったです。妻と「本当に良い会社に入ったね」と話していました。

―育休前の引継ぎと、復帰後の周囲の反応は。

引継ぎは直属の上司にお願いしたのですが、滞りなくやっていただき、とても感謝しています。復帰後も、育休の感想を求められることがあった程度で、特に変化はありませんでした。

ただ、浦島太郎感は若干ありましたね。育休中も職場のグループチャットを斜め読みしていたのですが、それでもやはり知らない情報はありました。すぐに引継ぎがしてもらえたので、早めにアップデートはできたと思います。

正直、仕事しているほうが楽

―プロジェクトが始まるまで、自発的に育休を申請しなかった理由は。

できなかったというより、できると知らなかった、という感じです。会社でもプライベートでも、育休を取った男性は聞いたことがなかったので。「当然無理だろう」「言ったところでかなわないだろう」と思っていました。

―取得してみて、どうでしたか。

改めて、育児って大変だなあと感じました。

もう、全てが大変、としか言いようがない。これをワンオペでやっている人、複数のお子さんを育てている家庭もあるのかと思うと…いまだに「やって当たり前」という空気が社会にありますが、そんな中で何年もやり続けなきゃいけない。本当に頭が下がります。

もちろん、育休前から「すごいな」とは思っていましたが、改めてそう感じましたね。これでさらに仕事もするなんて、ちょっと考えられないな、と。仕事しているほうが、正直楽だと思いました。

―家庭に変化はありましたか。

育休を取るまでは分からなかった部分が、少し見えてきたと思います。例えば、お昼寝の時間がいかに大切か。午前と午後に1回ずつ、娘がしっかり眠れたかどうかを気にするようになりました。寝かしつけにかかる労力もよく分かったので、奥さんを気に掛けるようになりました。

―子どもへの気持ちの変化はありましたか。

もちろん、あると思います。育休を取った1か月の間で、娘はバイバイと、つかまり立ちと、お座りができるようになりました。仕事をしていたら見られなかった場面を妻と共有できたのは、とても大きかったですね。

中には1日しか育休を取らない人もいるようですが、それだけではほぼ「育児」は分からないと思います。1か月あればじっくり取り組めるし、夫婦仲の改善にもつながります。弊社が先駆けとして情報発信していくことで、男性育休が当たり前な世の中になってくれたらと思います。

何の心配もなく、子どもの成長を見ることができた1か月でした。まだ育休していたいぐらいです(笑)
重ねて、育休を取得させていただき、会社には感謝しかございません。本当にありがとうございました!

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