「他業種から介護職に転職するために知っておくことはある?」
「他業種から介護職への転職は難しい?」
といった悩みや疑問はありませんか?
現在の仕事をやめて、経験のない仕事に転職するのは、誰でも不安です。
まずは、介護職の転職を検討する前に知っておかなくてはいけないことがあります。
それを知った上で、本当に転職するかどうか考えるといいでしょう。
以降では、他業種から介護職に転職する際に知っておくこと、転職の難易度について解説します。
他業種から介護職に転職する際に知っておくこと
他業種から介護職に転職する前に、必ず知っておくことがあります。
- 資格を取得すると仕事の幅が広がる
- 介護福祉士を目指す場合は教育機関に通うか実務経験3年以上が必要
- 働き先によって働き方が大きく違う
では、一つずつ解説します。
資格を取得すると仕事の幅が広がる
介護職は、資格を取得すると仕事の幅が広がります。
介護職には、介護福祉士やケアマネージャー、ヘルパーといった職種がありますが、これらは資格を取得することで就けるようになります。
介護のケアはさまざまな方向からアプローチして行えるのが特徴です。
そのアプローチごとに専門的な知識を身につけることで、病気やからだの老化で起きる不調を理解して適切なケアができるようになります。
たとえば、食事を食べさせるにも、嚥下機能が低下している状態であるためコツが必要です。
そのコツを身につけるためには、からだの仕組みを知りどのようなアプローチをすればうまく食べられるのかを考えなくてはなりません。
ただ、食べさせるだけではないのです。
ほかの介助にもいえることで、適切なケアを提供できるようになるためにも、専門的な知識やスキルを身につけるため、さまざまな資格が存在しています。
介護福祉士を目指す場合は教育機関に通うか実務経験3年以上が必要
「介護士といえば介護福祉士」というイメージがあり、いきなり試験に挑もうとする方がいます。
しかし、受験するには条件があり、いきなり自力で勉強して試験を受けることはできません。
介護福祉士になるためには、指定された教育機関に通うか、実務経験3年以上が必要です。
教育施設ルートは「養成施設ルート」と「福祉系高校ルート」があり、養成施設ルートは2年以上学ぶ必要があります。
教育施設ルートを選ばない場合は「実務経験ルート」で3年以上実務経験および「実務者研修」を修了する必要があります。
それぞれのルートを修了すると受験資格が得られ受験が可能です。
働き先によって働き方が大きく違う
介護職は働き先によって働き方が大きく異なります。
介護職の働き先は10個あり、以下のようなところがあります。
- 特別養護老人ホーム
- 有料老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 認知症型グループホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- ケアハウス・軽費老人ホーム
- 小規模多機能型居宅介護
- ショートステイ
- デイサービス
- デイケア
では、一つずつ紹介します。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、要介護3以上に認定された人が利用する老後ホームです。
仕事内容は入浴介助や排泄介助、移乗介助などの身体介護が多く、夜勤・巡回業務があります。
有料老人ホーム
有料老人ホームは、高齢者向けの住宅をコンセプトにした老人ホームで、元気なクライアントが多い傾向です。
主な業務は、ゴミ出しや買い出し代行といった生活援助です。
介護老人保健施設
介護老人保健施設は、医療機関を退院した高齢者が自宅での生活に戻れるように医療ケアやリハビリを受ける施設です。
主な仕事内容は、オムツ交換や車椅子移乗などの身体介助で、夜勤業務もあります。
認知症型グループホーム
認知症型グループホームは、認知症の患者さんが共同生活をするグループホームです。
主な仕事内容は料理や洗濯などの生活援助や食事介助などの身体介助で、夜勤業務もあります。
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は、住宅型有料老人ホームと同じ高齢者向け住宅ですが、生活相談や見守りサービスなどがあります。
「介護型」か「一般型」かによって仕事内容が異なります。
「介護型」では生活援助や身体介護、夜勤があり、「一般型」は生活援助や身体介護はオプションです。
ケアハウス・軽費老人ホーム
身体機能の低下や家族と同居・援助が難しい方が利用するホームです。
仕事内容は、ホームの特定施設入居者生活介護の認定有無で異なります。
基本的に、食事・入浴の準備、清掃、イベントやレクリエーションの企画・実行、緊急時対応が主な業務です。
特定施設入居者生活介護を認定されたホームでは、食事介助や排泄介助といった身体介助、夜勤業務があります。
小規模多機能型居宅介護
小規模多機能型居宅介護は、デイサービスを主に利用しながら、必要に応じて、ショートステイや訪問看護が利用できる介護保険サービスです。
仕事内容は、体調チェック、身体介助、就寝準備、送迎などを行います。
ショートステイ
ショートステイは、連続利用日数、30日まで入所して介護サービスを受ける場所です。
仕事内容は、身体介護、生活援助、機能訓練などを行います。
デイサービス
日中だけ介護サービスを提供する通所介護の施設です。
仕事内容は、レクリエーションの企画・実行、入浴介助、食事介助、機能訓練、送迎などを行います。
デイケア
リハビリや医療的なケアが必要な方が利用する施設です。
仕事内容は、入浴介助や食事の介助、レクリエーションの企画・実行、リハビリのサポート、体調チェック、送迎を行います。
他業種から介護職に転職するのは難しい?
他業種から介護職への転職は、専門的な知識が必要であることもあり難しそうに感じますよね。
結論からお伝えすると、特別難しいことはありません。
たしかに、職に就いてからクライアントとの関わり方が難しかったり、突然トラブルに焦ってしまい即座に対応するのが難しかったりなどはあります。
しかし、転職すること自体は難しくないため、誰でもチャレンジできます。
難しくない理由は以下の2つです。
- 未経験からスタートできる仕事であるため
- 人手を必要としているため
では、詳しく解説します。
難しくない理由1:未経験からスタートできる仕事であるため
他業種から介護職への転職が難しくない理由は、未経験からスタートできる仕事であるためです。
専門的なケアを必要とする場合は資格が必要ですが、一般的な介護職員は資格がない状態でも働けます。
ただし、前職の職業にもよりますが、2024年4月から介護職員として未経験から始める場合、認知症介護基礎研修を受ける必要があります。
この研修が義務化されており、研修を受けないと介護職員として働けません。
研修を免除できる方は以下のとおりです。
- 医師免許・歯科医師免許・薬剤師免許の保有者
- 看護師免許・准看護師免許の保有者
- 理学療法士資格・作業療法士資格・言語聴覚士資格の保有者
- あん摩マッサージ師資格・はり師資格・きゅう師資格の保有者
- 管理栄養士資格・栄養士資格の保有者
上記に該当しない方は、認知症介護基礎研修を受けるか、実務経験が不要な介護職員初任者研修を受けましょう。
難しくない理由2:人手を必要としているため
他業種から介護職への転職が難しくない理由は、人手を必要としているためです。
令和2年に総務省が発表した「統計からみた我が国の高齢者」によると、日本における高齢者人口は36,170,000人であることがわかりました。
この数字は過去最多で、総人口が減少しているのに反して高齢者人口が年々増加した結果です。
今後も高齢化が進むと予測されているため、おのずと介護業界もニーズが高まり、さらなる人員確保が必要だと考えられています。
よって、新卒、中途採用問わず人員を確保をしていきたいところであるため、介護職への転職は難しくないのです。
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