「介護職についた人の大卒の割合はどのくらい?」
「大卒で介護の仕事をするメリットがある?」
「大卒からの就職を成功させる方法を知りたい!」
といったお悩みや疑問はありませんか?
大卒で介護職に就くのはもったいないのか気になったり、興味はあるけど3Kのイメージがあって踏みとどまってしまい悩む方は多くいます。
しかし、世間一般で思われる以上に介護職はキツイわけでもなければ、大卒の割合もわりと高いのです。
本記事では、大卒で介護職に就いた人の割合や働くメリット、就活を成功させるポイントについて詳しく紹介します。
大卒で介護職に就いた人の割合
厚生労働省によると、大卒で介護職に就いた人の割合は30.0%です。
高卒の割合は47.1%、専門学校卒の割合は44.3%なので、意外と大卒の人の割合も高いことがわかります。
もし「大卒で介護職に就かないほうがいいのかな?」「大卒で介護職に就く人はいない」と思っている方は、そのように思わなくても大丈夫です。
本気で介護職に就きたいと考えているのなら、自信を持ってその道に進むべきでしょう。
万一、介護職が合わないとなった場合は、転職を考えたり、介護度の低い事業所を探して職場を変えたりしても良いのです。
思い悩みすぎず、自分の思いや考えを実現するためにできることを、前向きにコツコツとやっていきましょう。
大卒で介護士になるメリット
大卒で介護士になるメリットは2つあります。
- 試験に強く合格しやすい
- 昇給・昇格してもらいやすい
では、一つずつ解説していきます。
試験に強く合格しやすい
大学への通学を経験していると、試験に自ずと強くなるため資格取得の試験に合格しやすくなります。
理由は、場数を踏み試験に慣れている傾向にあるため、効率的な勉強方法を見つけられたり、試験の緊張感に慣れたりしているためです。
もし、以下のような思いを持っているのであれば、資格取得は必須です。
- 安定した職に就きたい
- できる限り給与をアップさせたい
安定した職も給与アップも資格がすべて。
基本的に、長い期間働いているからといって給与が上がるところはあまりありません。
資格を取得するためには、民間試験もしくは国家試験を受けて合格する必要があります。
大学を卒業した方は、大学に入学するための試験、大学中の難しい試験に合格した経験があるので、勉強のコツさえ掴めば合格しやすいでしょう。
昇給・昇格してもらいやすい
大卒で介護職に就くと、昇給・昇格してもらいやすいといったメリットがあります。
大卒ならリーダーシップを取り、自ら考えて行動できる能力があると期待されているためです。
高校までは受動型の授業ですが、大学では能動型の授業を受けます。
決められた答えが解答できるように学ぶのは高校までで、大学では課題解決力や問題解決力を身につけるための授業を受けます。
自身で問題を見つけて答えを導き出し解決する力が身に付くため、リーダーに相応しい人材とされるのです。
介護業界では、能動的な行動が必要です。
思わぬトラブルは日常茶飯事で、とくに認知症を患っているクライアントは日によって病状が異なり、毎日違う問題と向き合わなくてはなりません。
臨機応変に問題やトラブルをその場で解決する力が必要であるため、大卒はその能力があると期待され、昇給や昇格をしてもらいやすくなるのです。
大卒から介護職への就職を成功させるポイント
大卒から介護職への就職を成功させるポイントを履歴書を書くときと面接を受けるときに分けて紹介します。
履歴書を書くときの攻略ポイント
履歴書を書くときの攻略ポイントを、重要なものに絞って以下の順番で紹介します。
- 基本情報編
- 学歴・職歴欄編
- 趣味・特技欄編
- 志望動機・自己PR欄編
では、さっそくみていきましょう。
【履歴書の攻略ポイント】基本情報編
手を抜いて基本情報を書くと、不真面目で仕事を任せられないと思われる可能性があるため、丁寧に書きましょう。
間違えやすいのは、日付と名前のふりがなです。
郵送の場合は投函日を記入し、面接の当日に渡すのであれば面接日を記入してください。
ふりがなで間違えやすいのは「カタカナ」か「ひらがな」かです。
氏名と書かれた上に「ふりがな」と書かれていれば平仮名でふりがなをふらなければなりません。
しかし、よく見ずにカタカナで書いてしまう人もおり、逆も然りでカタカナを平仮名で書く人もいます。
フリガナの書き方を間違えると、しっかりと確認していない、いいかげんに書いていると思われかねません。
履歴書の画像も非常に重要です。
履歴書の画像は大きさや顔のうつり具合などが細かく設定されています。
最近ではプリクラ機で履歴書画像を撮影できますが、画像が加工されます。
そのため、写真をみた時点で落とされる傾向です。
アルバイトであれば、自動照明撮影機やプリクラ機でもいいかもしれませんが、就職時の写真は写真館で撮影した写真を使用するのが基本中の基本です。
【履歴書の攻略ポイント】学歴・職歴欄編
就活の履歴書では、学歴や職歴を詳細に書くのが基本です。
ただし、学校については中学から記入し、幼稚園や保育園、小学校の記載はしません。
詳細に書くというのは「県立〇〇高校」ではなく「兵庫県立〇〇高等学校」と丁寧に細かく記載することです。
また、在学中の場合、アルバイトでは在学中と記載しても問題ありませんが、就活時は「卒業見込み」と記載しましょう。
【履歴書の攻略ポイント】趣味・特技欄編
趣味・特技欄では、面接する本人の性格や人物像を知るための項目です。
たとえば、本を読むのが趣味と書いていると「勉強熱心だろう」「いろんなことを知っているだろう」「真面目に仕事をしてくれるだろう」といったイメージを採用者が持ちます。
どのような人物かを伝えるためのPR蘭なので、嘘つくのはいけませんが印象がよくなるようなものを考えて記載しましょう。
間違っても「ギャンブルが趣味」といったマイナスに捉えられやすいことは書かないようにしてください。
【履歴書の攻略ポイント】志望動機・自己PR欄編
よく、志望動機に「将来の家族のために介護の勉強をさせてもらいたい」といった「勉強させてもらう」という視点の内容を書く人がいますが、落とされる理由の一つです。
なぜなら、勉強をしてもらいたいのではなく、業務に役立つ人を採用するために求人をしているためです。
研修で学ぶことに関しては例外ですが、仕事を通して学びたいというのは「役に立たないのであれば必要ない」と採用者は考えているため、採用を避けたいという心理になります。
志望動機では「貴施設の〇〇に惹かれた」など具体的に書き、自己PRでは「こんな性格だから役立つ」といったことをアピールしましょう。
面接の攻略ポイント
面接を攻略するためには以下の内容をしっかりと答えられるようにすること。
上記すべてのことでいえるのが「深掘りをすること」です。
履歴書に記載している内容についてはさらに深掘りして聞かれ、履歴書に記載のない質問は答えたあとに深掘りした質問が来ます。
たとえば、志望動機で「〇〇がしたい」と書いてあれば、なぜそれに興味があるのか、また実現させるための考えはあるのかを聞かれます。
記載した内容を深掘りし、考えを深めていくことが攻略のポイントです。
逆質問に関しては、質問内容に気を付けなければなりません。
たとえば「貴施設の理念や強みはなんですか?」と聞くのは愚問です。
しっかりと公式ホームページに書かれているため、リサーチ不足と捉えられて不採用の可能性が高まります。
大卒で介護職に就く人は多い!
大卒で介護職に就く人は、介護職に就いた人の学歴で3割あります。
高卒や専門高卒の人は4割であるため、それほどの差はありません。
周りの目は気にせず、ご自身の気持ちや思いを大事にし、自信を持って介護職を目指してください。