あけましておめでとうございます。
2022年もよろしくお願いします。
先ずは、株式会社土屋を信頼してくださり、私たちが提供するサービスをご利用いただくクライアントならびにご家族の皆様に心からの感謝を申し上げます。
また、事業の運営のためにそのご協力が必要不可欠な行政機関、金融機関、他事業者、ならびにその他各種ステークホルダーの皆様には感謝に堪えません。
2021年もコロナ禍のなか全国約40都道府県でサービス提供を行い、クライアントの生活と生命と尊厳を、介護士と看護士と現場マネージャーの皆様が協力し合いながら支えてくださいました。
またその介護士ならびに看護士が担う現場を後方支援するために、バックオフィスの皆様が寸暇を惜しんで尽力してくださいました。
新規事業部の皆様は新しい社会課題の解決のために試行錯誤しながら道なき道を探索し、可能性の沃野を切り開いてくださいました。
経営陣ならびに執行役員の皆様も、介護難民問題の解決と現場を担うアテンダントの賃金ならびに社会的地位の向上のためにそれぞれに与えられた任務を全力で遂行してくださいました。
土屋のミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を共有ならびに日々実践するすべてのスタッフの皆様に、この場を借りて敬意をもって厚く感謝申し上げます。
新年のご挨拶と合わせて、2021年の振り返りと2022年の展望を書かせていただきます。
2021年の振り返りと2022年の展望
2021年は出帆したばかりの新生土屋を安定軌道に乗せることと、それから新たに生まれた土屋の文化を醸成し、いうなればCI(コーポレート・アイデンティティ)を創造することに注力してまいりました。それは言い換えるならば土屋のMVVを社内に浸透させ、また社外における認知度を高めることで、私たちが何者であるか、ということを証明する時間でもありました。
私たちが大切にする価値観、寛容さ、柔軟性、誠実であること、品位を保つこと、信頼を最重すること、などなどについて私たち自身のうちに刻み込み、かつそれが言行不一致のないよう努め、実践する時間でもありました。
評価給の導入や非常勤スタッフの資格手当の新設、車両手当の付与やリズミカルなキャリアアップの実現など、介護難民問題の解決とともに社是として掲げている介護労働者の社会的地位ならびに賃金の向上についても一定の成果を生み出すことができました。
ただし、反省すべきところもいくつかあります。まず、この1年を通じて新しいサービスニーズに応答することができたかというと、恒常的な人手不足もあり十分とは言い難い結果に終わりました。
また後日決算報告会でもお示しさせていただくとおり、第三期の収益については事業計画の数値を一定下回るものとなり、事業の持続性を保証していくためにも、今後さらなる収益改善が求められます。
集約するならば、ソーシャルビジネスを実践する私たちの1年を振り返るに、社会的価値の創出については想定通りいったものの、その活動を裏付けする経済的価値の創出についてはかなり改善の余地がある、という自己評価です。
私たちがいま追求している社会課題解決の目標、介護難民問題の解決と現場を担うケアワーカーの社会的地位ならびに賃金の向上をさらに現実的かつ持続可能なものとするために、経営強化を図っていきます。この業界や株式会社土屋の未来に多くの方々が希望を見出せるようなキャリアパスの構造を生み出していきます。そのためのリソースを再生産し続け、財務的な条件を整備していきます。
私たちの理想を持続的に現実化するために、すなわち、誇りをもって優しさと正しさを長く形にしていけるよう、強い経営を模索します。
2022年1月1日
株式会社土屋 代表取締役 高浜敏之