波乱万丈の人生を糧に突き進む
重度訪問介護のパイオニア（前編） | 未来コトハジメ
全国で重度訪問介護サービスを展開する株式会社土屋。
代表取締役の高浜敏之氏は、長年にわたり24時間のケアが必要とされる人たちに向き合ってきた。
一方で波乱万丈の人生を送ってきた人物でもある。
どん底から這い上がった彼の軌跡とともに、“誰も取り残さない”同社の哲学を前後編でお届けしよう。
1000万プレイヤーも誕生、介護業界に夢を与えた風雲児
介護問題は大きな社会課題の1つとなった。しかし、ここで言う介護は認知症ケアをはじめとする高齢者介護とほぼ同義だ。株式会社土屋は、これまであまりフォーカスされてこなかった重度訪問介護事業を主力とする。重度訪問介護の利用者は、ALS（筋萎縮性側索硬化症）、筋ジストロフィー、脳性麻痺、強度行動障害などの難病を抱えている。そうした人たちに向け、居宅内での身体介助、ときには外出時の援助を行なう。また、必要に応じて喀痰吸引といった医療ケアも担当。それゆえに深い信頼関係と高度な介護技術が求められる。
