【北京研修レポート③】『北京研修感想(2025年6月24日~27日)』新川勝美/取締役

『北京研修感想(2025年6月24日~27日)』新川勝美/取締役

2025年6月24日から27日までの4日間、土屋から7名の参加者と共に北京で行われた介護研修に参加しました。

普段はなかなか会う機会のないメンバー同士が一緒に学び、様々な面でプラスとなる貴重な時間となりました。

また、日本からも多様な分野の方々が参加され、交流を深めることができた点も大きな収穫でした。

研修の主なテーマは、北京における認知症対応と中国の介護士の現状についてでした。

急速に高齢化が進む中国では、認知症患者の増加が深刻な課題となっており、専門的なケアの必要性が高まっています。

しかしながら、まだ対応体制や専門知識の面で発展途上にあることが見て取れました。

有料老人ホームの見学では、主に富裕層向けの高級施設が多いことに驚きました。

施設内は日本の高級老人ホームにも匹敵する設備が整っているものの、至るところにカメラが設置されており、入居者の安全管理や動向監視に非常に重点が置かれている印象を受けました。

この点は、中国の社会背景や文化、制度の特徴を反映していると感じました。

中国の介護現場は、日本の介護保険制度が始まった当初の状況に似ているという声が多く聞かれました。
制度面やサービスの成熟度はこれからという段階ですが、日本の経験を手本にしつつ急速に発展を目指している様子が伺えます。

こうした点から、今後の両国の介護分野における交流や協力がますます重要になると感じました。

研修の締めくくりとなったシンポジウムでは、介護をテーマにした映画「ケアニン」の視聴がありました。

この映画は介護職の現実や人間関係を深く描いており、介護を目指す方々にはぜひ一度見ていただきたい作品だと感じました。

映画を通じて介護職の魅力や課題を改めて考える良い機会となりました。

今回の北京研修は、先日参加したデンマーク研修と合わせて、国ごとの介護制度や文化の違いをより深く理解する機会となりました。

デンマークが福祉国家として性別や年齢、障害の有無にかかわらず差別のない社会を目指しているのに対し、中国は急速な高齢化の中でまだ発展途上ながら制度構築に取り組んでいる状況です。

両国の違いを比較することで、日本の介護制度の特徴や課題も改めて見直すことができました。

最後に、土屋のメンバーが一丸となって参加できたことで、社内の連携も強まり、今後の介護事業の発展に向けて大きな励みとなりました。

今回の学びを活かし、地域に根ざした質の高い介護サービスの提供に努めてまいります。

 

株式会社土屋について

株式会社土屋は、高齢者や障がい者の方々がより良い生活を送るための介護サービスを提供し、また、さまざまな社会的ニーズに応えるための事業を展開するトータルケアカンパニーです。

■会社概要

会社名:株式会社土屋
所在地:岡山県井原市井原町192-2久安セントラルビル2F
代表取締役:高浜敏之
従業員数:2,766名
設立:2020年8月

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