
「小さな声」を探し求める 「個」が躍動する組織のつくり方
この本を読み終えたとき、私の中で会社の景色が少し変わりました。
これまでオンラインミーティングでお見かけする役員の皆さんは、「経理の人」「営業出身の人」「看護師出身の人」といった肩書や役割でしか見ていませんでした。
しかし、本書を通して、それぞれの方が挫折や葛藤、挑戦を重ねながら今の立場に至ったことを知り、雲の上の存在だった役員の皆さんが、一人の人間として身近に感じられるようになりました。
私は高浜代表の講演を聞き、その理念に共感して株式会社土屋へ入社しました。
この本は、会社の歴史を知るだけではなく、「どんな思いを持った人たちが組織を支えているのか」を知ることのできる一冊だと感じています。
特に印象に残ったのは、小黒昭洋さんや笹嶋祐一さんの章です。
人生は順風満帆ではなく、多くの遠回りや苦労があったことを知り、人は肩書だけでは分からないと改めて思いました。
また、「細かいことでも丁寧に共有し、意思決定の理由をきちんと説明する姿勢が信頼を築く」という言葉は、クライアントや職員との関わりにも通じるものがあり、日々の仕事で大切にしたいと感じました。
星敬太郎さんの章では、私自身が担当した重度訪問介護のクライアントとの日々を思い出しました。
異動に伴って事業所が撤退することになり、ご家族と新しい事業所への引き継ぎを進めた経験があります。
不安を少しでも減らせるよう、何度も話し合いを重ねた時間は、今でも忘れられません。
本書に描かれた「困っている人を支えたい」という思いは、私自身が介護を続ける理由とも重なりました。
また、「大規模事業者になりたい理由」として、職員が安心して休める環境をつくることの大切さが語られていたことにも共感しました。
以前は大企業に対して距離を感じていましたが、規模の大きさはクライアントだけでなく、働く職員を守ることにもつながるのだと考えが変わりました。
この本は、会社を紹介する本ではなく、一人ひとりの人生を知る本です。
そして、人の背景を知ることで見え方が変わることを教えてくれる一冊でもあります。
私自身もクライアントや仲間との出会いに支えられながら今日まで働いてきました。
これからも介護・医療を学び続け、一人ひとりがその人らしく暮らせる社会を支える一員でありたいと思います。
この本は、そんな初心を改めて思い出させてくれる一冊でした。




















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