
見えない仕事が、安心を支えている
この本を読み終えて、最も心に残ったのは「福祉とは人の人生に寄り添い、その人らしい人生を支える仕事である」という考え方だった。
私はこれまで、福祉とは介護や看護など直接支援を行う職種が中心だと思っていた。
しかし本書では、現場でケアを行う人だけではなく、事務職を含めたすべての職員が「アテンダント」としてクライアントを支える存在であることが繰り返し語られていた。
その考え方に触れ、自分の仕事の意味を改めて見つめ直す機会となった。
私は現在、訪問看護ステーションで事務として勤務している。
その前は約15年間、診療所で医療事務として受付、会計、レセプト請求などの業務に携わってきた。
冬場には1日200名近い患者様が来院することもあり、待ち時間が長くなることで不安や不満につながる場面を何度も経験した。
そのため、受付時に待ち時間の目安を丁寧にお伝えしたり、一度帰宅していただき診察の順番が近づいたら連絡を差し上げたりと、その時々の状況に応じて安心して受診していただけるよう心掛けていた。
当時は医療事務として当然の対応だと思っていたが、本書を読んで、それも患者様の安心を支える大切な役割だったのだと改めて気付かされた。直接診療を行うことはできなくても、不安な気持ちに寄り添い、安心して医療を受けられる環境を整えることも医療の一部だったのである。
現在の訪問看護でも、その本質は変わらない。電話応対やスケジュール調整、書類作成、関係機関との連携など、事務の仕事は一見するとクライアントと関わる機会が少ないように思える。
しかし、その一つひとつが現場のアテンダントを支え、その先にいるクライアントの安心した生活につながっている。
だからこそ私は、自分の仕事もクライアントの人生を支える大切な仕事であるという誇りを持って取り組みたいと思った。
本書では、高浜代表が会社を立ち上げた経緯だけでなく、多くの困難や出会いを通して「人の可能性を信じること」の大切さを語られていた。
また、最後の「従業員のみなさんへ」では、会社は一人ひとりを大切な仲間として考え、共に未来をつくっていく存在であるというメッセージが綴られていた。
その言葉から、会社は利益だけを追求するのではなく、働く人も幸せになり、その幸せがクライアントや地域社会へ広がっていくことを目指しているのだと感じた。
私はこの理念に深く共感した。
事務という立場だからこそ、現場が安心して働ける環境を整え、正確で丁寧な仕事を積み重ねることが、クライアントへのより良い支援につながる。
その積み重ねが土屋の理念を形にすることにもつながると考えている。
これからもこれまで培ってきた医療事務としての経験を活かしながら、新しい知識や考え方を学び続け、一人のアテンダントとして成長していきたい。
そして、クライアントや共に働く仲間から信頼される存在となり、高浜代表が目指している「誰もがその人らしく生きられる社会」の実現に、事務という立場から貢献していきたい。





















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