
『「小さな声」を探し求める ― 「個」が躍動する組織のつくり方』を読んで/燈田 宏美(土屋ケアカレッジ尼崎教室)
『「小さな声」を探し求める ― 「個」が躍動する組織のつくり方』を読み、私が最も心を動かされたのは、冒頭で語られていた高浜代表の独立に至るまでの経緯でした。
現在の姿や結果だけではなく、そこに至るまでの迷いや葛藤、決断の背景を包み隠さず語られていたことに強く惹かれました。
また、五十嵐代表の姿勢にも大きな感銘を受けました。
安定した人生を歩み続けることもできたはずなのに、自分の中にある熱い灯に目を背けることなく、その思いを信じて一歩を踏み出された姿に、私自身も背中を押されたような気持ちになりました。
人は周囲の期待や環境に合わせて生きることもできます。
しかし、本当に大切なのは、自分の心の中にある声に耳を傾け、自分自身の人生を選択していくことなのだと感じました。
そして、重度訪問介護という仕事に触れてからというもの、「生きるとは何か」ということについて深く考えるようになりました。
その中で私が感じたことは、「生きることは選ぶこと」なのではないかということです。
重度訪問介護事業が存在しなければ、「生きる」という選択肢そのものを持つことが難しい方もいらっしゃいます。
たとえ「生き延びること」を選んだ先に、苦しく険しい道が待っていたとしても、そもそも選ぶことができなかったことの方が、より大きな苦しみになるのではないかと私は感じます。
だからこそ、どのような状況や境遇にあるクライアントであっても、自分自身の人生を選択するための可能性を差し出せる重度訪問介護という事業の素晴らしさを改めて感じました。
そして、そのような大切な役割を持つ事業に、一従業員として携われていることを誇りに思っています。
本書に登場された方々は、それぞれ異なる経験や価値観を持ち、十人十色の人生を歩んでこられた方々でした。
しかし、その一人ひとりが持つ思いや信念が重なり、集まるべくして土屋という場所に集まったのだと感じました。
この本を読んだことで、これからさらに胸を張って「私は土屋で働いている」と周囲に伝えられる自分でありたいと思いました。
同時に、「個」が躍動する組織をつくるためには、一人ひとりの中にある小さな声を見逃さず、耳を傾ける姿勢が何より大切なのだと学びました。
これからは仕事の場面だけでなく、プライベートな時間においても、誰かの発する小さな声や心の奥にある思いを聴き取れる「心の耳」を鍛えていきたいと思います。
そして、一人ひとりの人生や選択を尊重できる人であり続けたいと思います。





















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