
「小さな声」を探し求める、を読んでの感想/宮澤 潤(定期巡回サービス土屋西宮)
「小さな声」を探し求める、を読んでの感想です。
率直な感想で、誠実さ、強さを感じました。
それと、それぞれの色は違えど、同じ方向を見据えての一体感。
そこの一体感にも、根幹には理念の言葉の力があるように感じました。
私たちの働く現場は、「命の現場」。
時には、死と向き合うこともあります。
私も、今までの仕事の経験で、目の前で呼吸が変化していき、呼吸が止まるまで傍で見守り、看取りを行ったこともあります。
呼吸が変化していく時、その場の緊張や対応に当然に意識が多くいきますが、高齢者のその方も子どもの頃があり、大人になって家族を育てて、高齢になりゆっくり過ごされていた。
そして、今、生を頂いた宿命で、命を全うされようとしている。
そういったことも心の片隅に感じながら、それでも死を受け入れられる尊く、大切な瞬間に集中する。
出来ることは、目の前の対応で、唇を軽く水分で濡らす、呼吸が少しでも楽な姿勢をとって頂く、軽く手を握らせて頂く、寝床が暖かいように調整する、懸命に目の前の出来ることを行う。
その方との関係は、支援で関わった、少しの時間しかありません。
でも、支援を終えたあとは、少し寂しい気持ちと、感謝の気持ちがありました。
私たちの行う仕事は、小さな声を見つけて、時には介護を抱え込み、孤立し、家庭が崩壊する寸前に、社会との繋がりを作り、支援させて頂くこともあります。
介護を抱え込み、どうしたらよいか分からず、人生が行き止まりとなってしまい、人としての優しさも擦り減らしてしまっている。
そんな時も、支援をさせて頂いたことをきっかけに、その家庭に失われていた笑顔が取り戻されることもあります。
たとえ、どんな状況になっても、誰もが幸せを望み、幸せになる権利があります。
誰かのためになれている、という誇り。
仕事であるので、大変なことは当然に多くありますが、こういった誇りを持てる、というのはこの仕事の魅力であると思います。
また、誰かのためになりたい、という気持ちは、特別な気持ちではなく、誰もが心の底に根付いている、ようにも思います。
本当に強い人は、さまざまな困難を乗りこえている。
困難に耐え忍び、立ち向かい、それを乗りこえる。自分もそうでありたいです。
船は動いている。
与えられた自分の持ち場を、大きな船が動く一助となれるように、毎日に取り組んでいきたいです。
この本から、多くの学びを頂き、気持ちが強く整った、そんな感覚を頂くことができました。





















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