「岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会」発足記念イベント開催
株式会社土屋の後援により、岡山の在宅医療・福祉の連携促進を目指す新団体「岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会」(代表:入江真大氏)が2024年11月に設立されました。
設立を記念し、11月20日(水)にオンラインでキックオフイベントを開催します。
当日は、入江真大氏による設立経緯の説明に加え、ALS患者の在宅ケアに詳しい川口有美子氏による特別講演を予定しています。
「岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会」について
岡山の医療と福祉の連携を促進し、「医療・福祉サービス利用者の在宅環境改善に繋げること」、「関連事業所にとどまらず、患者やその家族、地域住民を含めて交流を行うこと」で、より一層の社会参加や防災対策など、互助・共助・公助の強化に繋げることを目的としています。
登壇者プロフィール
川口有美子氏/NPO法人さくら会 副理事長
1962 年、東京都生まれ。岡大附中30期生。1995 年、母親が筋萎縮性側索硬化症(ALS) を発症し、当時は珍しかった在宅人工呼吸療法開始。
2003 年、支援費制度開始に伴い、訪問介護事業所「有限会社ケアサポートモモ」を設立。家族とヘルパーで11年間にわたる母親の在宅療養を支え、2007 年 9 月に自宅で看取った。
著書『逝かない身体――ALS 的日常を生きる』(医学書院、2009)は第 41 回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
入江真大氏/岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会 代表
1983年岡山生まれ。ゲストの川口さんと同じ岡大附中出身(51期生)。
国立療養所長島愛生園(ハンセン病療養所)での勤務などを経て現在は倉敷北病院では外科医長として、ももたろう往診クリニックでは非常勤医師として活動を行っている。
2024年11月「岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会」発足と共に代表に就任。
11月20日(水)キックオフイベントの詳細
当日は医療関係者のみならず、介護の当事者やそのご家族、また岡山の地域医療・福祉連携の取り組みに関心をお持ちの方々はどなたでもご参加いただけます。
■イベント概要
形式:オンライン配信(YouTube Live)
⇒ https://youtube.com/live/-aU3dywJYEk?feature=share
<タイムスケジュール>
18:40-18:50 関係者挨拶
18:50-19:30 川口有美子氏 特別講演
※配信ページは開始前からアクセス可能です。ご都合の良いタイミングでお入りください。
※アーカイブ配信の予定はございませんので、ご注意ください。
■ご視聴にあたってのお願い
- 安定した通信環境でのご視聴をお勧めいたします。
- 当日スムーズにご視聴いただけるよう、事前にYouTubeの動作確認をお願いいたします。
< 登壇者 >
- 入江真大氏(岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会 代表)
- 川口有美子氏(NPO法人さくら会 副理事長)
- 小森栄作氏(ももたろう往診クリニック院長)
- 高浜敏之氏(株式会社土屋 代表取締役 兼CEO最高経営責任者)
「岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会」発足の背景/代表 入江真大氏
少子高齢化が進む日本において、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられるよう、地域包括ケアシステムの整備が進められています。市区町村を中心に地域包括支援センターが設置され、ケアマネージャーや医療機関、介護施設などが連携し、予防介護や生活支援の充実が図られています。
しかし、在宅医療・福祉の現場では、医師や看護師、介護士など多くの専門職の協力が不可欠である一方、これらの専門職が一堂に会する機会は限られており、連携が十分に取れていないと感じることが多いのが現状です。
また、医療・福祉の専門職であっても、他分野の制度や取り組みについて十分な理解がない場合も多く、その結果、支援を必要とする方々に適切な情報やサービスが届かない状況が生まれています。
さらに、介護サービスの不足が原因で介護離職が発生したり、医療的ケアが必要な子どもを育てる親の就労が制限されたりする問題もあります。
2022年には、国連が障害者権利条約に基づき、日本政府に対して、障がい者の地域移行や強制入院、分離教育などの課題改善を勧告しています。障がいのある方々が差別なく好きな場所で暮らし、学び、働ける権利が保障されるべきです。
こうした課題を解決するため、「岡山の在宅医療と在宅福祉を考える会」を設立しました。当会では、各分野の専門知識を共有する勉強会や、医療・福祉に関する制度情報の提供、専門職同士が交流できる場を提供しています。
障がいがあってもそれを個性として受け入れ、安心して地域で過ごせるよう、共に考えていきたいと思います。当会は、医療・福祉の専門職のみならず、介護が必要な方やそのご家族、地域の皆さまも気軽に参加できる開かれた組織です。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。
【本件に関するお問い合わせ先】
イベント事務局:楠橋(くすはし)
Email:kusuhashi.akio@care-tsuchiya.com/TEL:080-2988-0468