平和活動委員会について
紛争で犠牲となる子どもたち
世界では今この瞬間も様々な紛争が起きており、多くの市民が犠牲となっています。
そして、 多くの子どもたちが紛争の被害を直接的に受けています。 銃撃戦に巻き込まれて亡くなったり、食料不足により栄養失調となり、感染や餓死で命を落とす子どもたち、紛争地域で誘拐されて戦闘員として武器を持たされる「子ども兵士」。紛争が子どもたちの身体と心を傷つけ続けている中で、戦争が終結した後も子どもたちは教育の機会を奪われ続けるなど、厳しい状況下に置かれています。
そうした過酷な状況にある子どもたちを救うべく、数々の NGO・NPO団体が日夜支援に取り組んでいますが、紛争は今なお甚大な被害を子どもたちに与え続けています。
委員会活動への思い
私の人生を変えた尊敬すべき方に、ある本を紹介されました。
そこには、南アフリカ共和国の元大統領で、ノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラの軌跡が記されていました。 彼は数多くの名言を残していますが、その一つに「すばらしい世界を作るのは、一般庶民の老若男女であることを忘れてはならない」とあります。 私自身、何の力もなく、影響力もない平凡な人間です。でも、だからこそ、こうした活動に必要で、平和な世界に向けて行動する価値があると感じます。
世の中にはエリートだったり 絶大な影響力を持つ人の方が割合少ないと思いますし、一人一人の力は些細なものでも、平和に対する関心や広い視野を持つ人が増えれば大きなインパクトとなり、世界を変えることもできると信じます。
「強い意志と知識があれば、この世には乗り越えられない逆境など存在しない」こう語ったネルソン・マンデラと南アフリカ共和国の市民が立ち上がり、国を超えた多くの賛同者と共に差別撤廃を実現したのが、それを如実に物語っていると思います。
世界を視野に入れた活動をするのは、「あまりに大きなことを言っている」と鼻で笑う人もいるかもしれません。けれど、自分たちに力がないから、自社がまだまだ小さい規模の会社だからといって、視野を自ら狭め、組織内だけの関心にとどまってはいけないと考えています。小さいからこそ、土屋という会社でこの活動を行っていく。 広い視野で物事を捉え、組織の枠を超えて、わずかでも世界の困難な状況下で生きている人の助けになる。そういうことが大切だと考えていますし、活動を通して、世界の平和に関心を持つ人が1人から3人になり、3人から300人になり、3000人…になっていく。今、個人としても企業としても、そうしたことが求められていると思います。
目的
当社 Purpose「つながりあい ささえあう 場の創造」、ならびに Philosophy「『生き延びる』の肯定」、そして Vision「オールハッピーの社会の実現のために永続するトータルケアカンパニーに進化する」の理念を実現すること。 紛争地で誘拐され、兵士にされた子どもは、銃を手にして“敵”を撃ち殺してしまう日がくるかもしれません。
これはある意味では、その子ども自身、そしてその子どもの未来を大人たちが殺してしまうことともいえると思います。彼らが命を落とさずに済んだとしたら、どのような気持ちを抱えてその後の人生を生きていくのか、これは想像を絶するものがありま す。心が壊れ、自己を否定し、自ら死を選ぶ子どもも多くいるかもしれません。
他者から否定されることで、自己肯定すらできなくなってしまう子どももいると思われます。
そういう子どもたちに、自己を否定することなく、生き延びて欲しいと願っています。
短期的な取組み
●NGO・NPO 団体への寄付」
世界の問題は大きく、当委員会ができる支援として、まずはこれまで長らく紛争地域へのサポートを行い続けている NGO・NPO 団体への「寄付」を考えています。
●NGO・NPO 団体を招いたイベント開催
世界の危機的状況にある国々の現況を知り、土屋として社内外に平和の啓蒙活動をしてい く。
●「おにぎりアクション」「ごちそうさまアクション」
定期的に社内で取り組みを行う。
長期的な取組み
海外に対して慈善活動をしている団体や著名人をゲストに招く。 社内外を含め、開かれたイベントを開催し、同じ思いを持つ、平和を願う団体・個人とつな がりをもつことで、広げていきたいと考えています。
平和活動委員会
委員長 宮本武尊