㈱土屋では重度訪問介護の見守り5か条を確立
重度訪問介護の業務は、長時間にわたります。 中にはうっかり居眠りしてしまったり、クライアントから休憩を促されて眠ったりした方もいるかもしれません。 でも土屋は、支援中の居眠りを禁止しています。 私たちの命に対する責任を今一度確かめるため、このたび「見守り5か条」を定めました。▽中四国エリア 古嶋航太エリアマネージャー
職員に伝わりやすいよう、文面はなるべく簡潔にしています。 職員に伝わりやすいよう、文面はなるべく簡潔にしています。 活用法としては、- 土屋ケアカレッジ(重度訪問介護従業者養成研修統合課程)で配布、
- 安全規則と共に事業所内に掲示
- クライアント宅保管の当社ファイルに保存
- 事業所内勉強会などに利用
▽東北エリア 渡部有真エリアマネージャー
では、具体的にどのように対応すれば良いのか。事例を用意しました。 上記の事例から、居眠りにつながる4つの要素が分かります。居眠りにつながる4つの要素とは?
- クライアントのご厚意
- 寝ざるを得ない環境
- 勤務の慣れ
- 連日連夜の勤務疲れ
▽Q&A
Q:
別室で洗濯物を干したり、トイレ掃除をしたりと、日中はクライアントから離れることがあります。どう対応すれば良いのでしょうか。
A:
やむを得ない場合はありますが、目を離さない時間を増やす工夫はできると思います。 たとえば洗濯物の仕分け、ハンガー掛け、畳み作業は、クライアントが見える位置でも十分にできます(もちろん、ご本人に同意をいただいてください)。 その場を離れる際は、クライアントへの必要な支援が一段落した時間帯を見計らってください。これまで10分間かかっていた作業を、5分で行えるよう工夫することで、リスクは大幅に軽減できます。
Q:
別室待機の場合、どれくらいの頻度で見に行く必要がありますか。クライアントと相談して決めるのか、こちらで判断するのか、どちらでしょう。
A:
本来は「同室待機」が望ましい、ということは念頭に置いてください。とはいえ、クライアントやご家族のご希望にはできる限りお応えしたい思いもあります。 自己判断せず、管理者やコーディネーターを介して、クライアント/ご家族、ひいては担当するチーム(ケアマネージャーや相談員)も巻き込んで相談し、対策を講じた上で支援に臨む方法が良いでしょう。
Q:
2~3時間おきの確認ではいけないのか
A:
クライアントから目を離す時間が長ければ長いほど、リスクは大きくなると考えられます。 本来は変化の有無を常時確認していただくことが肝要ですが、「異変がないことを1時間おきに記録に残す」よう対応していただきたいと思います。