ヒヤリ・ハットの報告・共有について
土屋では「ヒヤリ・ハットの報告・共有」によって、事象の原因を突き詰め、浮かび上がってきた課題を把握することで、より安全な介護環境をつくることを重要視しています。
デイホーム土屋 柴田絢
ヒヤリハットとは
ヒヤリハットとは、重大な災害や事故に直結する一歩手前の出来事のことを指します。思いがけない出来事に「ヒヤリ」としたり、事故寸前のミスに「ハッ」としたりすることが名前の由来です。
ハインリッヒの法則でも明らかな通り、ヒヤリハットは単なる「軽微な異常」ではありません。数が多くなると、重大事故につながるリスクが高まるのです。
「事故にならなくて一安心」で終わらせず、経験を活かして再発防止に努めることが、事故防止に必要不可欠です。
なぜ、ヒヤリハットの報告が必要なのか
ヒヤリハットが起きた際に重要なのが、報告です。
でも、そもそも誰が、何のために報告書を記入するのでしょう。
誰が、何のために報告書を記入するのか?
- 誰が→ヒヤリハットに遭遇した当事者
- 何のために→その状況や原因、対策などを記載して共有するため
この「原因」は、主に3つに分類できます。
ヒヤリハットの「原因」とは?
- ご利用者本人に要因がある
- 支援する側(家族、スタッフ、地域の人など)に要因がある
- 介護が行われる環境に要因がある
ヒヤリハットをできるだけ客観的に分析することで、上記の原因が明確に浮かび上がってきます。
ひとりの利用者が経験したヒヤリハットは、そのほかの利用者にも起こる可能性が高いため、まずは原因を明らかにすることが大切なのです。
ほかにも、情報共有には①職員の危機意識を高める②新人教育③適切に介護していた証明、といった効果があります。
起きてしまったことを放置せず、何かあったらすみやかにGフォームに記入してください。