『ヒヤリ・ハットの報告・共有について②』リスクマネジメント委員会【2023年5月18日】

 

ヒヤリ・ハットの報告・共有について

土屋では「ヒヤリ・ハットの報告・共有」によって、事象の原因を突き詰め、浮かび上がってきた課題を把握することで、より安全な介護環境をつくることを重要視しています。

デイホーム土屋 柴田絢

ヒヤリハットとは

ヒヤリハットとは、重大な災害や事故に直結する一歩手前の出来事のことを指します。思いがけない出来事に「ヒヤリ」としたり、事故寸前のミスに「ハッ」としたりすることが名前の由来です。

ハインリッヒの法則でも明らかな通り、ヒヤリハットは単なる「軽微な異常」ではありません。数が多くなると、重大事故につながるリスクが高まるのです。

「事故にならなくて一安心」で終わらせず、経験を活かして再発防止に努めることが、事故防止に必要不可欠です。

なぜ、ヒヤリハットの報告が必要なのか

ヒヤリハットが起きた際に重要なのが、報告です。
でも、そもそも誰が、何のために報告書を記入するのでしょう。

 

誰が、何のために報告書を記入するのか?

  • 誰が→ヒヤリハットに遭遇した当事者
  • 何のために→その状況や原因、対策などを記載して共有するため

 この「原因」は、主に3つに分類できます。

ヒヤリハットの「原因」とは?

  1. ご利用者本人に要因がある
  2. 支援する側(家族、スタッフ、地域の人など)に要因がある
  3. 介護が行われる環境に要因がある

ヒヤリハットをできるだけ客観的に分析することで、上記の原因が明確に浮かび上がってきます。

ひとりの利用者が経験したヒヤリハットは、そのほかの利用者にも起こる可能性が高いため、まずは原因を明らかにすることが大切なのです。

ほかにも、情報共有には①職員の危機意識を高める、②新人教育、③適切に介護していた証明-といった効果があります。

起きてしまったことを放置せず、何かあったらすみやかにGフォームに記入してください。

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