【高齢者地域生活推進委員会】定例レポート 2025年10月16日
開催概要
開催日:2025年10月16日
開催場所:オンライン
当日のアジェンダ概要
- 前回の相談事項からの進捗報告(グループホーム①/グループホーム②)
- 各セグメントが使用しているアセスメントシートについて
- 今期の振り返り
当日の定例レポート
当日の定例ミーティングでは、「ひもときシート」を実施した事業所からの報告や、海外からの技能実習生受け入れ状況の報告がなされました。
また、各事業所が使用しているアセスメントシートについて、副委員長より感想・アドバイスが提示されるなど、第7期を目前に、各事業所での新たな取組み、より良いケアに向けた振り返りの機会となりました。
前回ご相談事項からの進捗報告
グループホーム①
前回は私個人で「ひもときシート」を実施しましたが、その後、職員5名で実施しました。最も大きい成果としては、1人の視点で見るより、同職種ではあれ、多人数で多角的に見ることで、それまで知らなかったクライアントの情報を得れたことです。
また、クライアントの立場から物事を見れたことも有益でした。
それによって、よりケアに深みが出ると思っています。
ただ、その際、「クライアントは認知症になる前は家族のために生きてきた人生だった」というご家族から情報を元に、「今、どれくらいご本人が『人の役に立てている』と感じる場面があるだろう」ということを話し合いましたが、なかなか見当たりませんでした。
それでも、振り返りの機会にできたことは大きかったです。
<質問による補足>
・今回のワークは、カンファレンスの場で、ケアプランの振り返りも含めて行いました。
2時間程かかりましたが、その結果をご家族に報告すると、ご家族からも新しい情報をいただけたなど、ご家族との情報共有にもつながりました。
家族ケアの質を上げることが入居者さん自身のケアの質を高めることにつながると感じています。
・今回「ひもときシート」を実施したクライアントは、職員に非常に愛されている方です。実施後は、職員のクライアントに対する愛情がより高まりました。
また、チーム内で「有用感を感じてもらう」という方向性が見えたことが最も大きな成果だと思います。
<参加者のコメント>
・アテンダントみなで取り組んで、考える機会を設けていただいたところが素晴らしいと思います。
日々の業務が忙しいと、どうしても「誰の困りごとか」を忘れがちになりますが、今回、周りの人の困りごとと見えていたところが、本人が何に困っていて、本人のために何ができていたかを振り返るよい時間になったと思います。
・以前、グループホームで「ひもつきシート」を使っていましたが、時間と労力がかかります。
職員さん一人一人に事前に記載してもらい、それを集計して共有することが必要ですし、それについてディスカッションするので、クライアント1人につき2~3時間を要します。
そこの労力を惜しまず続けているのが素敵だと思いますし、職員がクライアントを知るために、自分たちのケアを良くするために、それを当たり前のこととみなしてくれているのが嬉しいです。
・私たちは自分個人の時間でしか生きられていないし、自分個人の価値観でしかその人のことを見れないので、自分なりの切り取り方しかできないですが、今回のワークで各人がいろんな切り取り方をしていることがよく分かったと思います。
・「ひもときシート」は日常的に使うアセスメントツールとしてはとても時間がかかりますが、1回で効果が出ます。
ワーク後の職員の視野や力量がかなり上がるのに加えて、視点もファスト思考からスロー思考に切り替わる印象があります。
また、ネガティブなイメージを持たれているクライアントに実施すると、職員の視点がガラッと変わり、自分たちの見方が一面的だったということがより体感できると思います。
グループホーム②
<現在の状況>
現在、満床9名のうち8名が入所しています。
ホーム内の雰囲気も良くなり、温かい印象が見られます。
土屋にグループインする前からお世話になっている訪問歯科の先生からも、「今までこの入居者さんとこんなにコミュニケーションが取れたことがない。
こんなによくお話しされるんだ」と、嬉しいお言葉をいただきました。
シェアハウスのような感じで、クライアント同士でも「おばあちゃんが寒いって言っているよ」などとコミュニケーションを取りながら、お互いを気遣えるいい雰囲気が作れています。
ただ、チームビルディングに関しては、良くなったり悪くなったり、波が激しい印象です。
以前は「クライアントを早く増やしてほしい」という声がありましたが、増えたら増えたで、「大変、もう無理」、「この人とは組みたくない」というような意見も出ているのが現状です。
「ひもときシート」が参考になり、使ってみたいと思う反面、アテンダントが協力してくれるかが懸念材料です。
チームビルディングを今後の課題の一つとして念頭に置き、取り入れるところはどんどん取り入れて、いろいろと試してみたいと思っています。
<海外人材について>
今月より海外の技能実習生2名(女性)の勤務が開始しました。
非常に真面目な方たちで、2回目の勤務の際には、クライアントの名前を漢字も含め、全員分覚えて来てくれました。
また、「まずはコミュニケーションを取りましょう」ということをお伝えしていましたが、想像以上にクライアントとコミュニケーションもスムーズに取れていて、積極的にコミュニケーションを取りにいったり、「もっと入浴介助やトイレ介助、パッド交換について教えて下さい」といった意欲的なお言葉もいただいています。
今後、ホームを代表できるアテンダントになると思っています。
ただ、気を付けなければいけないと思っているのが「相談」の部分です。
真面目さゆえに、不安なことや気になること、相談を打ち明けられないのではと気掛かりです。
そういう環境をできるかぎり作らないようには気を付けていますが、異性ということもあり、なかなか相談できないことが今後出てくる可能性がゼロではないと思うので、相談できる女性の人材を確保しておくことも必要だと思っています。
土屋グループ内では頼れるところもいろいろとあるので、ご本人にも伝えながらサポートしていきたいです。
<参加者からのコメント>
・技能実習生が新しい風になって、いいチームビルドを築いてくれたらと思います。
・ホーム長がすごく悩まれている姿を見てきましたが、明るくなられていて、自分も頑張ろうと思いました。
・技能実習生の受け入れで一番心配なのはやはり「相談」の部分です。
支援機関もその点を強調されて心配されますが、相談シート(ひらがな)を元にして、定期的に面談する機会や担当を作っておくのが良いと思います。
また、支援機関とどう連携を取っていくかは考えておく必要性はあると思います。
・私のいるグループホームでも海外からの技能実習生を受け入れていますが、一定期間、英語の話せる外国人の女性に事務所に待機してもらい、ご本人の様子をうかがいながら、都度都度声掛けしていただいていたことがあります。
各セグメントが使用しているアセスメントシートについて
副委員長のコメント
アセスメントは、「情報収集」、「課題分析」、「専門的見立て」の3本立ての工程となっています。以下、各事業所が使用しているアセスメントに対しての感想です。
<小規模多機能>
移乗・食事・口腔・排泄・入浴といったADLを記載するオーソドックスなチェック欄のあるシート①と、認知症の詳しい情報収集が書かれるシート②があります。
シート①で特筆すべきは、「希望される介護状況」として、それぞれのADLなどによって、どのように介護を受けたいのか、ご本人のニーズを書くところがあります。
ニーズについては、単に我々が見て必要なことを書くのか、ご本から聞き取って必要なことを書くのかによって意味が変わってくると思いますが、移乗・食事・口腔・排泄・入浴に対する課題分析を経て、我々がどのような介護するのかという「専門的見立て」の結論、支援内容を書くところだと感じています。
シート②で特筆すべきは、項目について課題の有無をチェックした上で、フリーハンドで職員の分析内容が書ける場所があるところです。
これは非常にいいと思いますが、問題行動という書き方が気になりましたので、PTSDや困りごとなどに書き換えてもいいと思いました。
また、ご本人の趣味や好きなことを書く欄があるのもいいと思います。
<グループホーム>
シンプルなつくりながらも、主にADLについて情報収集できて、現在の生活の様子についてフリーハンドで書けるところがあります。
かつ、援助が必要なこととして、単に一部介助・全介助ではなく、解像度が上がるように細かく書くところがあるのもいいと思いました。
ケアカンファレンスや課題分析を経て、専門的見立てを書く欄もあり、とりわけ気づきや今後の課題を書く欄があるのが非常に良いと思います。
ただ、あくまでADLに対しての分析・見立てが中心なので、ご本人の人となりや生きがい、生活の過ごされ方などは読みとりづらい内容になっています。
別のシートがあるのではと感じています。
<定期巡回>
シート①はフェイスシートのようにチェック欄で網羅されていますが、フリーハンドで書く場所がないので、大まかにチェックした後、細かいメモなどで、介助すべきところなどを書く必要があると思います。
シート②にはIADL(手段的日常生活動作)やADLについて、より細かい介助の項目が書かれているので、ざっくりとした表面と、詳しい裏面の形になっています。
さらにシート②には支援内容を記載できるところがあり、書きながらカンファレンスができるので、とても実用的なシートだと思います。
また、24時間のシートとなっているのが特徴的で、1日のスケジュールや生活のリズム、その中でご本人の興味関心についても記入できるのが面白いです。
全体的にご本人の人となりや生活、意欲を総合的に捉えながら仕事をされているのが読みとれます。
<グループホーム>
情報収集のシートとして完成度が非常に高いものとなっています。
まずはフェイスシートとして、ご本人の関係先、緊急時に必要なものがすぐにわかります。
またご本人の趣味嗜好、具体的なADLなどの細かい分析を書くところがあり、そこで援助する内容の結論まで書けるので、このシートだけで「情報収集」、「課題分析」、「専門的見立て」を一連の流れで書くことができます。
主語が「私」になっているのもとてもいいと思います。
また、認知症の疾患別にチェックシートが設けられていて、認知症のタイプ別にどんな症状があるかを復習しながら分析できるのが面白いです。
【今期の振り返り:高浜将之委員長】
疾患別のアセスメントシートは私が以前作ったものですが、理由としてはアセスメントが最も大事だと思っているからです。
以前私が所長をしていたグループホームでは、介護職はみな基本的に、アセスメントシートに向かい合う時だけではなく、普段ケアしながら自然とアセスメントをしていました。
ただ、その情報がずれていくことによってケアがずれていくと思うので、カンファレンスの時間を1人1時間ほどと、長く取っていました。
通常のカンファレンスでは、クライアント1人につき15分くらいのものを何人分もしますが、私はアセスメントをしながら、例えばレビー小体型認知症の症状は何かなど、教育も含めていたので、かなりの時間をアセスメントにかけていました。
ただ、そういった時間的なリソースを考えると、アセスメントシートのあり方は改めて考える必要性があるとも思っています。
今後はグループ全体でアセスメントシートを統一していければと思っています。
というのも、アセスメントはケアの基本になるので、違うシートを使っているということは違うものを見ている可能性が出てきます。
仕組み自体がばらばらだとプロセスもばらばらになっていくので、最終的にはアセスメントシートを統一して、グループとして一つの同じ方向を向いたケアができればと思っています。
第6期の振り返りとしては、委員会では「介護現場に寄り添い、頼れる存在としてサポートすること」を目標に掲げていましたが、昨年までと比べて、皆さんが事業所の悩みを共有してくれたり、いろんな相談をしてくれたということがあり、目標を非常に実現できたと思っています。
これは、社外からメンバーに加わってくださった副委員長の尽力によるところが大きく、各事業所の各管理者の悩みに一つ一つサポートいただいたり、個別に相談にのっていただく機会を設けることができました。
また、悩んでいる管理者さんにこの委員会のメンバーの方がそれぞれ声を掛けていただくこともありました。
そのような委員会になれたことが、第6期の目標の達成といえると思います。
来期以降は新委員長に小川力信さんが就任されましたので、当委員会がさらに介護現場に寄り添いつつ、委員会の一つの役割・テーマである「社会課題に取り組む」ことへ発展していけるよう、影ながら応援したいと思います。















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