【高齢者地域生活推進委員会】定例レポート 2025年12月18日

【高齢者地域生活推進委員会】定例レポート 2025年12月18日

開催概要

開催日:2025年12月18日
開催場所:オンライン

当日のアジェンダ概要

  1. 地域活動アンケート
  2. 「子ども食堂」の取り組みについて(デイサービス)
  3. 2025年 活動報告(グループホーム)

当日の定例レポート

地域の高齢者に対して、土屋として何ができるのか。
第7期高齢者地域生活推進委員会では、この問いを軸に、地域との関わりを見つめ直す取り組みを進めています。

当日の定例委員会では、社内アンケートを通じて地域活動への意識や課題を把握するとともに、デイサービスでの子ども食堂、グループホームでの地域密着の実践事例を共有し、地域とつながる意味と可能性について話し合いが行われました。

地域活動アンケート

― 地域の高齢者に対して、土屋に何ができるのか ―

第7期の高齢者地域生活推進委員会では、「地域の高齢者に対して、土屋として何ができるのか」をキャッチコピーに掲げ、地域と向き合う取り組みを進めています。

当社は、日々のサービス提供を通じて多くの高齢者の暮らしを支えていますが、一方で「サービス提供以外に、地域に対してどのような価値を提供できるのか」という視点も、これからの私たちにとって重要なテーマであると考えています。

そこで今期は、以下の2点を委員会の柱として活動しています。
・地域における高齢者の課題を知ること
・地域とつながることの意味を考えること

地域活動アンケートの実施

これらのテーマに取り組む第一歩として、社内における「地域との関わり」への意識や現状を把握するため、現在、地域活動アンケートを実施しています。

アンケートでは、

・地域活動や地域とのつながりについて、どの程度知っているか
・興味・関心はあるか
・興味はあるが、時間やきっかけがなく関われていないか

といった点を中心に、各セグメントの皆さんの現状を確認しています。
この結果をもとに、社員一人ひとりの関心度や課題を把握し、今後の委員会活動に活かしていくことを目的としています。

今期は、地域活動を知らない方や、興味はあるが、これまで関わる機会がなかった方に向けて、地域活動を「知る」きっかけをつくり、少しでも関心を持ってもらえるような取り組みを進めていきたいと考えています。

また、委員会の活動を通じて「地域活動をやってみたい」と感じた方に対し、情報提供や関わり方のサポートなども検討していく予定です。

「子ども食堂」の取り組みについて(デイサービス)

▸報告内容

実施のきっかけ

以前、子ども食堂の活動に参加した際、地域の子どもや高齢者が自然に集い、世代を超えて交流する姿を見て、「デイサービスのご利用者にも、人との関わりや役割を感じながら過ごしていただける場をつくりたい」と感じました。

そこで、まず自分たちにできることとして、子ども食堂の実施を決めました。

また、共働き世帯やひとり親家庭が増える中で、子どもたちが安心して立ち寄れる居場所づくりに貢献したいという思いもあります。

目的

①高齢者と子どもの世代間交流の促進
②ご利用者の生きがいや意欲につなげること
③地域に開かれたデイサービスとして、地域貢献を行うこと

実施内容

子ども食堂は令和7年3月より、月1回(日曜日)、事業所内で実施しています。

対象は地域の子ども(高校生まで)で、当事業所で作った弁当30食を配食する形で行っています。

当日はボランティアの協力のもと、ご利用者と一緒に制作したものを弁当とともにお渡ししています。

また、継続的に来ていただけるよう、スタンプカードを作成し、来所回数に応じてお菓子をプレゼントする工夫も行っています。

これまでに配食したお弁当は、ハンバーグ、から揚げ、キーマカレー、カレーの4種類で、特にから揚げは子どもたちから好評でした。

実施してみての反響・成果

開催時には、ご利用者の表情が明るくなり、「また来てね」「孫みたいでかわいいね」といった声が多く聞かれました。

子どもたちからも「近くにこんな場所があるとは知らなかった」「次は○○が食べたい」といった声があり、地域を歩いていると「子ども食堂の人だ」と声をかけられるなど、地域での認知も少しずつ広がっています。

また、地域のケアマネージャーの方から「頑張られていますね」と声をかけていただくこともあり、結果として事業所の認知向上にもつながっています。

今後も無理のない範囲で継続し、地域の子どもたちとの関わりが、ご利用者の生きがいにつながるよう取り組んでいきます。

▸質問による補足

周知方法について

子ども食堂の実施にあたり、まず地域包括支援センターやケアマネージャーに対し、取り組みの内容や趣旨を説明しました。

あわせて自治会長へ挨拶を行い、地域での理解を得ることを重視しました。
また、近隣の小学校、スーパーや学習塾など、掲示が可能な場所にも周知を行っています。

その前段として、地域のボランティア活動に参加し、顔の見える関係づくりを行った上で、活動内容を紹介したり、自治会の会議の場で活動を説明するなどで、協力の申し出をいただくことにもつながりました。

実施にあたっての準備・手続き

調理は調理師免許を持つ職員が担当しています。
衛生面については市役所に申請・相談し、必要な対応の確認を行いました。

また、万が一の事故に備え、「ボランティア団体保険」にも加入しました。

料金・対象者について

料金は無償で提供しています。
食材費や容器代を含め、1回あたりの費用はおおよそ5,000円程度です。

対象は高校生までとしていますが、実際の参加者は小学生と保育園児が中心です。

近隣に小学校があり、自治体の子ども会や学校のグループ連絡網に情報を上げると、友人同士で誘い合って参加するケースも見られます。

また、Google上での活動報告をきっかけに、遠方から参加された方もいました。

職員の関わりとモチベーション

開始当初、すべての職員が積極的に参加したわけではありませんでした。
事業所が年中無休である中、通常業務との両立への不安もありました。

そのため、参加は強制せず、希望する職員を中心に実施しています。

現在は、地域や学生ボランティアの協力を得て行っていますが、将来的には、地域のリーダー的な存在と連携し、施設を地域活動の場として提供していくことを目標としています。

実際に活動を行った職員からは、「やってみて良かった」という声も聞かれています。

▸参加者からのコメント

・とても良い報告で、心がほっこりしました。

・実際に参加すれば活動の良さは実感できる一方で、参加していない職員にはその価値が伝わりにくく、「業務が増えた」「外から仕事を持ち込まれた」という受け止め方になってしまうことがあります。

活動の意義や成果を共有しきれていない点が、今後の課題だと感じています。

・地域で子どもたちから「子ども食堂の人」と認識される存在になれたことは、とても大きな成果だと思いました。

・今後、さまざまな地域活動の事例を共有していく中で、活動に関心を持ちにくい職員に対しても、その良さやメリットをどう伝えるかが重要だと感じました。

活動の価値を言語化し、共有していくことが必要だと考えています。

・地域の人に知られ、名前や存在を認識されることは、入居者さんにとっても「生きている実感」につながります。

施設の中で支援を受けるだけの存在ではなく、誰かの役に立ち、「ありがとう」と言われ、街で挨拶される関係性は、施設の中で充実した生活をするより高い自己実現につながります。

今回の発表は、その大切さに気づかせてくれるものだったと思います。

2025年 活動報告(グループホーム)

事業所概要

開設:2025年1月1日
事業種別:認知症対応型共同生活介護(ワンユニット)

活動理念

「その人らしさを、いつまでも共に」
入居者一人ひとりの生活リズムや思いを大切にし、自由で自然な暮らしを支援しています。

入居者も居室を行き来して会話を楽しんだりと、日常の中で人とのつながりを感じられる楽しい環境づくりを心がけています。

年間の活動報告

地域密着型サービスとして、また高齢者地域生活推進委員会の一員として、地域との関係づくりに取り組んできました。

  • 1月:自治体向け住民説明会を実施。地域の居宅介護支援事業所や医療機関へ事業譲渡の案内を送付。町内会へ加入し、民生委員とのつながりを構築
  • 4月:社内の顧客創造部と連携し、地域との接点を拡大。入居者の増加に。
  • 11月:地元商店街の八百屋と連携し、日常の買い物や交流を通じて地域との関係を深める

通年:

  • 運営推進会議を開催し、参加者はまだ集まりにくいものの、地域住民へのお声がけ、情報発信を継続。
  • 体操やレクリエーションなど、地域ボランティアの受け入れを実施
  • 市役所主催の研修会や交流会にも参加し、地域や行政との連携を少しずつ拡大

これらの取り組みを通じて、「雰囲気が良くなった」「以前より表情や会話が増えた」といった声を、地域や医療関係者からいただくようになりました。

今後の課題
  • 地域とのつながりをさらに強化すること
  • ご家族同士の横のつながり(食事会など)を広げること
  • 顧客創造活動を継続し、土屋の認知を高めること
今後の展望

「地域に溶け込み、地域の中で暮らす」地域密着型サービスを目指し、ホームの中だけで完結するのではなく、積極的に地域へ出ていく活動を続けていきます。

事業譲渡以来、試行錯誤を重ねながら事業運営に取り組んできました。
多くの方々のご協力があったからこそ進んでこられたと、心より感謝申し上げます。

質問による補足

▸地域に根づくまでの期間
肌感覚では、土屋自体がまだ十分に地域に根づいているとは言えないと感じています。
ただ、開設から約半年が経過した頃に、初めて「地域に一歩踏み込めた」という実感を持ちました。

開設当初の半年間は、見学や相談はほとんどありませんでしたが、半年を過ぎた頃から少しずつ問い合わせが増え始めました。

そのタイミングで、地域の方々に存在を認識してもらい始めたのではないかと感じています。

▸地域全体における福祉サービスの浸透具合
活動拠点地域では、福祉サービスが特別に進んでいるわけでも、遅れているわけでもなく、「平均的」な地域という印象です。

そのため、土屋としても地域に入り込みやすく、今後さらに関係性を築いていける余地が大きいと考えています。

参加者からのコメント

1年間をかけて地域との関係づくりを進めてきたことに感銘を受けました。
特に、「スーパーではなく商店街で買い物をしたい」という私の思いを受け止め、地元の八百屋さんとつながってくれたことは、本当に嬉しく、感動しました。

今後、敷地内で入居者と一緒に「餅つき」を行い、地域の方も招くことができたら素敵だと感じました。

商工会など地域の方に協力してもらい、事業所の広い駐車場スペースを活用して実施できれば、高齢者と地域をつなぐ良い機会になると思います。

いつか実現できることを期待しています。

【総括:坂本副委員長】

グループホームの発表は「地域活動は大きなことをしなければならない」という思い込みを和らげてくれる、非常に良い内容だったと思います。

当委員会で、どうすれば地域とつながれるか、顧客創造ができるかと考えていた中で、印象に残ったのは利用者さん同士が部屋を行き来し、談話を楽しむ姿です。

それがすでに「小さな地域」をつくっているのだと感じました。

子ども食堂など、地域と直接つながる活動はハードルが高く、スタッフの関わりが欠かせないと思うので、「私たちが一緒にやった」とスタッフ自身が誇れる形、スタッフの手柄にすることが大切だと感じました。

今後は、現場スタッフに活動の意義を共感してもらえるよう、どう関わりを広げていくかが課題です。

その答えを、この委員会の中で皆さんと一緒に見つけていきたいと考えています。

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