
【リスクマネジメント委員会】2026年5月度(グループ全体集計)
2026年5月度のご報告
リスクマネジメント委員会では、日々の支援をより安全なものにしていくため、グループ全体で発生した事故・ヒヤリハットの状況を毎月社内共有しています。
5月度は、転倒転落に関する事故が引き続き最も多く報告されており、トイレ移動や立ち上がり時、あるいは見守りが手薄になる瞬間など、あらゆる生活場面での発生が目立ちました。
また、確認不足や思い込みに起因する服薬関連の事象、さらには支援前後や移動中における交通事故など、リスクの高い事案も発生しています。
加えて、ヒヤリハット事例も64件と多く報告されており、事故には至らないものの、潜在的リスクとして注意が必要なケースが多数確認されています。
事故・ヒヤリハット発生状況(全体)
2026年5月に報告された事故・ヒヤリハットは、合計137件でした。
・行政報告対象外事故:65件(約47%)
・ヒヤリハット:64件(約47%)
・職員被害事案:4件(約3%)
事故内容別 件数集計(行政報告対象外65件)
| 順位 | 内容 | 件数 |
| 1位 | 転倒 | 23件 |
| 2位 | 交通事故 | 6件 |
| 2位 | 外傷 | 6件 |
| 4位 | 転落 | 5件 |
| 5位 | 服薬関連 | 4件 |
| 6位 | 遅刻 | 3件 |
| 6位 | 物損 | 3件 |
| 8位 | 服薬忘れ | 2件 |
| 8位 | ヒューマンエラー | 2件 |
| 8位 | 点滴自己抜去 | 2件 |
| 11位 | 滑落 | 1件 |
| 11位 | 落薬 | 1件 |
| 11位 | 打撲 | 1件 |
| 11位 | 訪問忘れ | 1件 |
| 11位 | 寝坊による支援休止 | 1件 |
| 11位 | 他害 | 1件 |
| 11位 | 異食 | 1件 |
| 11位 | 体調不良 (職員の熱中症様症状) | 1件 |
| 11位 | 予期せぬ動向 | 1件 |
発生件数が多かった項目(ワースト3)
- 1位:転倒・転落関連(合計29件 ※転倒23件・転落5件・滑落1件)
トイレ内やトイレ移動中、ベッド周辺、立ち上がり時など、あらゆる場面で発生しています。
特に見守りが手薄になる瞬間に集中しており、個々の動作時における注意深い見守りと環境調整が求められます。 - 2位:服薬関連(合計7件 ※服薬関連4件・服薬忘れ2件・落薬1件)
誤薬、日付違いの服薬、未服薬などが発生しています。
多くが確認不足や思い込みによるものであり、基本手順の徹底が強く求められる状況です。 - 3位:交通事故(6件)
通勤・帰宅途中や、支援移動中における車両事故、接触事故などが発生しています。
利用者支援の前後に発生するケースが多く、「慣れ」や「急ぎ」が事故リスクを高めている可能性があります。
行政報告事故の状況
【行政報告事故の状況:4件】
| 内容 | 件数 |
| 外傷 | 1件 |
| 転落 | 1件 |
| 転倒 | 1件 |
| 服薬関連去 | 1件 |
・右手第1指の爪脱臼による出血を確認。受診し投薬処置(外傷:自治体確認の上、事業所書式にて提出済み)
・訪問時、施錠および応答なしのため責任者へ連絡。本人への電話で呂律不良と苦痛の訴えがあり、救急要請。寝室床上で倒れているのを発見(転落:意識あり)
・トイレ内での転倒により受診、医師より捻挫様との診断。見守り不足も要因の一つ(転倒:翌日には通常状態へ回復)
・服薬介助時の日付確認不足により、前日分の薬が残存。判明後、体調確認のうえ未服用薬を服用いただき経過観察(服薬関連)
ヒヤリハット発生状況 ワースト5(全体64件)
| 順位 | 内容 | 件数 |
| 1位 | 転倒転落 | 21件 |
| 2位 | ヒューマンエラー | 12件 |
| 3位 | その他 | 6件 |
| 3位 | 他害暴力 | 6件 |
| 5位 | 機器トラブル | 4件 |
| 5位 | 服薬関連 | 4件 |
職員被害・労災事案(4件 / 労災手続き中:0件)
- 夜勤出勤時、横断歩道にて一時停止しなかった車と接触し打撲(受診、大きな異常はなく復帰)
- 車での帰宅途中、信号待ちの際に後方から追突され背部痛(受診、約1週間の療養)
- 暗い室内でベッド柵のリモコンが足指に落下し打撲(受診・投薬)
- 自転車での支援移動中、交差点で車と出合い頭に衝突し、左側頭部を6針縫う負傷(救急搬送)
まとめと今後に向けて
今月のまとめ
5月は全137件の報告があり、そのうち事故69件(行政報告含む)に加え、ヒヤリハット64件が報告されました。
全体としてリスク事象の発生件数は高い水準で推移しています。
内容としては「転倒・転落」が依然として突出しており、生活動作におけるリスクが継続しています。
また、確認不足による「服薬関連」や、移動中の「交通事故」といった、一歩間違えれば重大な事態になりかねない事象が目立ちます。
ヒヤリハット事例についても高水準で報告されており、現場におけるリスクの早期発見・意識化は進んでいるものの、依然として潜在的リスクが多数存在している状況です。
今後の課題と対策(重点目標)
最も優先すべき課題は、引き続き「転倒・転落の防止」です。
特にトイレ移動や立ち上がり時など、見守りの隙をつく場面での発生を防ぐため、動線の再確認とアプローチの統一を徹底します。
服薬関連については、手順の「思い込み」を排除し、氏名・日付・タイミングの複数チェックを仕組みとして再徹底する必要があります。
また、今月は職員の移動中における交通事故や被害事案が多く発生したため、支援中だけでなく「移動時・通勤時」の安全運転・周囲の安全確認についても、改めて注意喚起と啓発を進めてまいります。
前月との比較(改善・悪化の視点)
4月と5月を比較すると、総件数は114件から137件へと増加しています。
内訳をみると、ヒヤリハットは56件から64件、行政報告外の事故は52件から65件へと、いずれも増加傾向にあります。
両月ともに「転倒・転落」および「服薬関連」が主要なリスクのワーストを占めており、生活動作や管理業務における構造的なリスク傾向に大きな変化は見られません。
しかし5月の特徴として、職員の移動中や通勤・帰宅時における「交通事故(職員被害含む)」が目立って増加している点が挙げられます。
今後は、室内での支援リスクへの対策に加え、移動時における交通安全対策の強化も重要な課題として継続的な分析と対策を進めてまいります













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