【高齢者地域生活推進委員会】定例レポート 2025年9月18日

【高齢者地域生活推進委員会】定例レポート 2025年9月18日

開催概要

開催日:2025年9月18日
開催場所:オンライン

当日のアジェンダ概要

  1. 前回の相談事項からの進捗報告(グループホーム/ジョハリの窓)
  2. 事業所毎の課題や取り組み(グループホーム)
  3. ポジティブな取り組み

当日の定例レポート

当日の定例ミーティングでは、マネジメントで疲弊している管理者の方々が少しずつ元気を取り戻している状況に、委員会メンバー一同安堵する中、グループホームの雰囲気が非常によくなっているとの嬉しい報告がなされました。

また、「ひもときシート」実施の共有では、各事業所がケアの質を高めるための非常に良い参考例とすることができました。

前回の相談事項からの進捗報告

グループホーム

<運営状況>
1ユニット満床9名のうち現在6床が埋まり、待機者も3名いることから今期の満床を目指します。

1月から土屋にグループインし、約半年は前事業から引き継いだ2名のクライアントで運営していましたが、その後は入居者も増え、相談・見学も多くあります。

そこに至った理由として、地域での評判がよくなってきたことが最も影響していると思います。

前事業の評判がなかなか払しょくされない中で、徐々に当事業所の変化が地域で周知されていき、「すごくいいグループホームですね」といった嬉しいお言葉もいただくようになりました。

今後も引き続き、少しずつ地域に出ていき、より事業所を知っていただく機会を作る方針です。

<チームビルディング>
現在、非常に良い方向に向かっています。
特に心配だったアテンダントAさんも、ケア自体がいい方向に向かっており、ケアの成功事例なども少しずつ共有してもらえるようになっています。

今後は、褒めるところはどんどん褒めながら、この状態を継続したいと思っています。

そこにつながったきっかけとして、ご家族から評価の高いアテンダントと組んでもらったことがあります。

お互いそれぞれ良し悪しがあり、お互いが勉強し合う中で向上している雰囲気があります。

チームとしては、ケアの統一性が上手くいっていないなど、改善の余地があるので、今後土屋としてグループホームを強くするために活動していきます。

<参加者のコメント>

・Aさんの対応は大変だったと思いますが、管理者のすごいところは対話を諦めずに続けていったところだと思っています。

それも押し付けるのではなく、相手の言い分を聞き出しながらも事業所としてあるべきケアを伝え続けていった。

他のアテンダントに対してもそうですし、変わっていってくれる方から変わっていく中で、一番最後まで変わらなさそうだったAさんがようやく今、周りの人にも引っ張られながら変わってきつつあると感じています。

まずは本当によかったと思います。

・しっかりと向き合って、その都度声掛けを継続してくれた結果が少しずつ実り始めたと思います。

色々な方の手助けの下、管理者が環境面から積極的に改善していき、今はケアマネさんや病院からも直接問い合わせも増え、地域に根付いてきたと思いますので、この調子でやっていただければと思います。

「ジョハリの窓」
①小規模多機能マネージャー:

今回、管理者の方と家内に「ジョハリの窓」を実施してもらいました。

結果としては、管理者からは10項目にチェックがつき、家内からは3分の2ほどにチェックがつきました。

分かったことは、客観的評価をしてくれる形だということです。

また、チェックを付けている時には、私がずっと頭の中にいたということで、私に寄り添っている瞬間でもあるので、これをすることによって寄り添う形になっていき、チームワークについてはポジティブな部分が多いと感じています。

自分を見つめ直すいい機会になりました。

<参加者のコメント>

・関わった期間や深さによって、チェック項目の付きやすさ、付きにくさはあると思いますが、お二人からのチェックが重なっていたところは間違いないと思いました。

また、チェックが付いていない箇所ではなく、付いている箇所を捉えるところがポジティブでいいと思いました。

・全体的な印象としては、心理的安全性が高い、寄り添ってくれるリーダーということが分かりました。

それが家庭でも同じというのには驚きました。
ただお二人とも「声が掛けやすい」にチェックを付けていなかったのは気になるので、理由を聞いてもいいと思います。

・「ジョハリの窓」を実施するときは、自分でチェックしたところと、他の人がチェックしたところの差を見ればいいと思います。

自分が思い込んでいた自分と、周りの人が見ていた自分に差があることを確認することが「ジョハリの窓」の意味のあるところです。

その差に気付くとショックなこともある一方、自分が見ていなかったところを周りの人は見てくれていると、ポジティブに受け止めることにもなります。

・正直な回答が欲しければ匿名性がいいと思います。
いい答えが欲しければ名前を書いてするのもいいと思いますが、今回は匿名ではないので、忖度はあったと思います。
②定期巡回管理者:

「ジョハリの窓」を6名のアテンダントに実施してもらいました。

その結果、自分が伝えているつもりでも相手に伝わっていなかったことが分かりました。
ただ、仕事をする上で感謝を伝えることは心がけており、そこには全員のチェックが付いていたので伝わっていると思いました。

私もアテンダントもチェックを入れていなかったところが「自分を見せている」ところでしたが、これはあえて見せていません。

愚痴は聞かせたくないですし、大変なことも見せたくないと思っています。
この結果に基づいて、今後は自分の思いをしっかりと自分の言葉で伝えていこうと思っています。

ただ、その言葉を聞いてもらうには信頼関係を築いていなければならないので、今後もコミュニケーションを図っていきたいと思います。

具体的な行動としては、話をするときは手を止めて相手を見て話すことや、挨拶もちゃんと相手の顔を見てしようと思います。

<参加者のコメント>

・まず、たくさん選んでくれていたので、ほっとしましたし、管理者が頑張っていることがよく分かりました。

また、スタッフも管理者を認識していると思いました。

・「自分を見せない」というのは、ポジティブなリーダーでいたいということかと思いますが、介護職員は人の役に立てたり支えることが好きな人たちなので、機会があれば相談したり、弱音を吐いてもいいと思います。

そういう時に、距離がすごく縮まると思います。

事業所毎の課題や取り組み

グループホーム

先日、個人的に、「馬鹿」「知らないよ」などに言葉数が限られているクライアントAさんの「ひもときシート」を実施しました。

結果として、Aさんを理解しているつもりでも、実施後のほうが理解できたと思いますし、自分自身のケアはもちろん、フロアのケアを変えてみようと思いました。

改めて重要なツールだと思いましたので、フロアでも今月末の実施を予定しています。
課題としては、Aさんは全ての音に反応して困っているところがあるように見受けられます。

それが注意障害からなのかは、まだよく分かっていませんが、私としては、Aさんが話しかけている人が誰かも、ここがどこかも分からない中、色んな音が耳から入ってより困る状況のように感じています。

課題解決に向けては、集中しやすい環境を調整するという意味で休憩時間を確保したり、個別に関わったり、気分転換に音の少ない外に一緒に行く中で、どんな声掛けをどんな環境でしたらどんな反応があったかの情報収集が必要だと思いました。

<参加者のコメント>

・「ひもときシート」は、聞いたことはあっても活用したことがないので参考になりました。

アセスメントの重要性が改めて分かり、各事業所がどのようなアセスメンシートを使っているのか気になりました。

・現場のアテンダントが認知症の方のケアをしていて対応困難になった時に、誰の困りごとかをはき違えることが多いと感じています。

本人の困りごとであって、私たち介護者の困りごとでないことに気づいてもらうために、「ひもときシート」の考え方は伝えたことがあるので、今回詳しく取り組みを聞けたことは、とても勉強になりました。

・「ひもときシート」は、自分の本音を書く欄もあるのがいいところです。
3つの枠があり、左側が「こうなったらいいのに」などの介護者の本音を書く欄になっています。

真ん中のエリアで本人の置かれている状況などを記入し、分析していくと、利用者本人のことが分かってきます。

本人がどういう状況で生きているのか、なぜこういう行動を取るのかが分かります。

そして右側に本人が何をしてほしいかを書く欄があり、私たちに今できることは何かという分析ができるようになっています。

・本来、アセスメントというのは情報収集をして、それを分析し、利用者のニーズは何かという見立てをして、その対策を立てるという一連のプロセスを言います。

けれど、ほとんどの事業所のアセスメントシートは、ADLの自立、一部介助、全介助といった、ただの情報収集シートです。

本来のアセスメントの流れを日常的に行える施設はすごく強いと思いますが、なぜ各現場でそうした課題分析が日常的に行えないかというと、やはり忙しいからです。

「ひもときシート」はすんなりいっても90分くらいかかるので、利用者さんが何十人もいる中では「そんなことやってられない」となり、こうした現実にも向き合って考えていく必要があると思っています。

ポジティブな取り組み

グループホーム

現在、「虐待の芽チェックリスト」を匿名でアンケート形式で収集しています。

スタッフは「こういうことはしていない」「虐待の芽なんてありえない」と口をそろえて言いますが、実際にアンケートをしてみると「もしかしたら虐待の芽があるかも」「これはしているかも」ということが浮かび上がり、再認識してもらえました。

虐待につながりかねない行動を自覚してもらうことで、「もっと気を付けよう」という意識が少しずつ出てきている感覚があります。

【高浜将之委員長による総括】

改めて思うのは、グループホームの立て直しぶりです。

この短期間で、地域の方々やご家族さんから「いいグループホームだ」と口々に言ってもらえるようになったのは非常に嬉しいですし、それをアテンダントに共有していることは非常に重要だと思っています。

時折は、自分の事業所のやっている「誇らしい取り組み」などもアウトプットしていくと、事業所を運営していく上で自己肯定感の向上にもつながると思いますし、アウトプットのメリットは、その活動自体が肯定されていくことだと思っています。

その肯定されたことが循環することも重要です。

特に介護の仕事は目の前の人が喜んでいる姿を目指して関わるわけですが、それ自体も嬉しいことながら、それを誰かに評価されることが仕事や職場に対しての誇らしさに変わってくると思うので、第三者に肯定される機会は重要だと思います。

各地で様々な取り組みをされていて、それ自体が会社として誇らしい場面だと思うので、これから委員会の中でも定期的にそうした機会を設けてほしいです。

また、この数か月間、今期の目標である「みなさんが困っている時に寄り添えるようにしていこう」ということを目指していた中では、元気がなかったメンバーも元気になり、非常に嬉しく思っています。

これも、メンバーが落ち込んでいる時にお声がけしてくれたみなさんのおかげだと感謝しています。

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