【高齢者地域生活推進委員会】定例レポート 6月分

【高齢者地域生活推進委員会】定例レポート 6月分

開催概要

開催日:2026年6月18日
開催場所:オンライン

当日のアジェンダ概要

1 地域活動について
2 事例共有:定期巡回熊本トークイベント
3 地域の防災・避難に関するエピソード共有

当日の定例レポート

当日の定例ミーティングでは、定期巡回サービス土屋のラジオ番組開始やトークイベントについて共有があり、地域への情報発信や関係機関との連携の重要性が確認されました。

また防災については、災害時における自身の安全確保、地域での介護職の役割、事業所としてのBCP対応について意見交換を行い、平時からの備えや継続的な訓練の必要性を再認識しました。

地域活動について

①定期巡回サービス土屋福岡では、ラジオ番組を開始することとなりました。
番組を通じて、地域に貢献したいという思いや取り組みへの熱意を、より多くの方へ届けていきたいと考えています。

開始にあたり、多くの方から「ラジオ番組の取り組みは素晴らしい」といった前向きなご意見をいただいており、担当者自身も大きな刺激を受けながら取り組んでいます。

▸ラジオ局URL
URL:https://radio.comiten.jp/
▸番組名
福岡くるくるラジオ
▸放送日時
毎月第4月曜日 19:00~19:25

②定期巡回では、認知症カフェを継続して開催しています。
今回初めて、若年性認知症の当事者による講話を実施しました。現状の課題や当事者の思いを含め、講話内容については後日改めて発表いたします。

事例共有:定期巡回熊本トークイベント

開催日時

5月27日19:00~20:30

登壇者

・介護福祉士協会会長
・坂本副委員長
・定期巡回サービス土屋熊本 管理者

テーマ

熊本の在宅ケアの未来を考える

参加者

62名(オフライン:34名/オンライン:28名)

報告内容

・熊本県における地域の在宅生活をどのように支えていくかをテーマに、幅広い意見交換が行われた。

・参加者の多くは、居宅介護支援事業所のケアマネジャー、訪問看護事業所や施設介護関係者、ご家族であった。

参加者からは「地域のために何か取り組みたい」という思いを持つ方が多く、地域を支えることへの関心の高さを感じる機会となった。

・事業所のアテンダントの皆さんが、業務終了後に自主的にイベント運営をサポートしてくださり、会場設営や来場者対応に協力いただいた。

地域活動を通じて、事業所全体が同じ方向を向いて取り組むことができた点は、大きな成果であった。

今後も継続的な活動を通じて、事業所内のチームワーク向上にもつなげていきたい。

・重度の認知症の方、独居で周辺症状が見られる方、家族が遠方に住んでいる方への支援、また同居家族の負担増加により在宅生活の継続が困難となっているケースについて、定期巡回サービスがどのように支援できるかを伝えることができた。
・参加者からは、定期巡回サービスの具体的な事例をより多く知りたいという意見もあり、次回以降のイベント内容に反映していきたい。

・今回のイベントを通じて、改めて定期巡回サービスへの期待や課題を把握することができた。

利用者の状況に合わせて24時間柔軟なサービス提供が可能である点は大きなメリットである一方、長時間の滞在が難しく、希望される支援内容によっては対応が困難となる場合があることも浮き彫りになった。

また、複数回訪問できることは定期巡回サービスの特徴である一方、「知らない人が毎日何度も訪問することへの拒否感」といった意見もあった。今後は地域に根付いた活動を継続することで、サービスへの理解を深めていただくことが重要と思われる。

・今回は熊本での開催となったが、今後は地域やサービス種別を問わず、各地域でイベントを開催し、自分たちの取り組みを発信していくことが必要だと感じる。

委員会としても積極的にサポートしていきたい。

地域の防災・避難に関するエピソード共有

共有内容
・神奈川にて、9階のビジネスホテル滞在中に震度5弱の地震を経験した。
長時間の横揺れが続き、「テーブルの下に避難すべきか」「非常階段の場所を確認していなかった」といった反省があった。

災害はいつ起こるかわからないため、日頃から自分自身のこととして避難経路や対応方法を想定しておくことの重要性を改めて感じた。

・当該の地震で、埼玉では家屋から大きな音がするほどの揺れがあり、建物が壊れるのではないかという恐怖を感じた。

周囲でも動揺する人が多く見られ、日頃からの防災訓練や備えの重要性を再認識した。

・避難については、停電が発生しやすい地域もあるため、重度訪問介護の支援時には非常電源の有無なども確認していた。

実際の災害を想定した避難訓練や設備確認を継続して行う必要性を感じた。

・数年前、北海道地震を経験した際には、家が大きく揺れ、倒壊するのではないかという恐怖から、とっさに子どもを守る行動を取った。

その後、数日間停電が続き、復旧までに時間を要した経験から、災害時のライフライン確保の重要性を実感した。

ただ、防災体制づくりは継続的に確認作業も必要となるため、なかなか進んでいないのが現状。

・介護職として災害時の対応を考える際、自身が担当している利用者やご家族をどのように守るかという視点に偏りがちである。

しかし、大規模災害発生時には、自身が避難した地域の避難所において、避難してきた要介護者や認知症の方々に対し、介護職としての専門性を活かした支援を行うことが、現実的に求められる役割の一つであると聞いた。

災害時には、介護専門職一人ひとりが、自身のいる地域の福祉を支える存在になるという意識を持つことが重要だと思われる。

・東京都のような人口密集地域で大規模災害が発生した場合、多くの住民を避難所で受け入れることは現実的に困難であり、在宅避難が基本となる可能性が高い。

そのため、日頃から各家庭における備蓄や災害への備えを進めておくことが重要である。

一方で、自宅が被災した場合に備え、避難所の場所や利用方法についても事前に確認しておく必要がある。

・事業所のBCPを検討する際には、事業所が福祉避難所として機能する場合も想定する必要がある。

福祉避難所は要配慮者を対象とした施設であるため、一般避難者をボランティアとしてどの程度受け入れるかなどについて、事前に整理しておくことが重要と思われる。

・防災について継続的に話し合う機会を設け、災害時の対応について考えること自体が、職員の意識向上や備えにつながる。

・熊本地震の経験から、被災地への支援では、支援したいという思いだけで行動するのではなく、被災地の状況や受け入れ体制を考慮することの重要性を学んだ。

個人の判断で物資を届けようとすると、道路状況や現地の受け入れ状況によっては、かえって負担を増やしてしまう可能性がある。

災害時には支援したいという気持ちが先行しがちであるが、冷静に状況を判断し、必要とされる支援を適切な方法で届けることが重要だと感じる。

土屋の防災について

・大規模災害発生時など、自身の命を最優先に考える必要がある状況において、「まず自分の命を守ること」を土屋の防災における基本的な考え方としている。

自身の安全が確保されなければ、その後の利用者支援につなげることができないため、BCP(事業継続計画)の観点からも、職員一人ひとりが自身の安全確保を最優先に行動することが重要である。

・土屋では、通常時はネットワークを活用した連絡体制を整備しているが、災害時に通信障害が発生する可能性も踏まえ、最終的な連絡手段として災害用伝言ダイヤル「171」の活用も想定している。
TOP