【重度訪問介護の事例】24時間体制で在宅での生活スタートからアテンダントを受け入れてもらえるまで

ホームケア土屋

【事例(ホームケア土屋 富山)】24時間体制で在宅での生活スタートからアテンダントを受け入れてもらえるまで

70代(男性)
障害区分6
悪性関節リウマチ
車いす上での生活全般に介助が必要な状態

(本人の様子)

  • 会話や説明をしっかりと行えば理解は可能。
  • 時々精神不安定な場合もあるが、普段は落ち着いている。

年々、認知力低下により理解・判断力低下が進み、つじつまが合わないことを言われたり、出来ないことを理解のみで話すことが目立っている。

性格・・・こだわりが強く頑固である。  趣味・・・テレビや音楽鑑賞

24時間在宅での生活に至る背景

児童養護施設出身で、頼れる身寄りはいない。関節リウマチを患い、平成22年に身体障害者手帳を取得する。介護保険サービスを利用し、在宅生活を継続していた。

平成28年、法的手続きを代行するため、成年後見制度の利用(保佐)を開始したが、その保佐人と相性が合わず、平成29年に現保佐人に交代する。

令和元年11月、発熱症状あり、富山赤十字病院に入院する。治療を続けるも発熱は治まらず、容態も思わしくなかったが、本人の強い意向があり、支援者間での協議の上、在宅復帰することとなる。

退院後は、ほぼ全介助の状態であり、在宅酸素療法も必要となっていた。

本人は、自宅が主となる生活を強く求め、重度訪問介護の利用をするために周囲の協力を得て実現に至る。

検討プロセス

・女性アテンダントに対して暴言を吐く。

・特に排泄交換してもらうのは羞恥心や抵抗があり、アテンダントが交換しようとすると「バカヤロー」等暴言が出てくる。便の交換時も時間がかかるとより一層暴言が激しくなり、右手で叩こうとすることもあった。特に男性ヘルパーよりも女性ヘルパーに対しての風当たりが強い。

実行プロセス

・本人が好きな矢沢永吉や長渕剛の音楽をかけたり、時代劇「暴れん坊将軍」などのドラマを一緒に見たりしてコミュニケーションを取るように心がけていった。

・排泄交換は訪看さんが来訪された時やアテンダント交代時などタイミングが合えば2人で排泄交換するようにした。

・アテンダントに対して理不尽に暴言を吐かれたり、怒りが納まらない場合は、上長に連絡して可能な限り現場に来てもらい、落ち着くまで少し距離を置くなどした。また上長を通して相談員、保佐人等に随時報告を行うようにした。

・何かあった時に現場の事実確認できるようにと保佐人の助言あり、本人の同意を得て見守りカメラを居室内に設置した。

結果

  • 排泄交換を拒否されることが以前より少なくなっていった。
  • ご本人から排泄交換をお願いされるようになった。
  • 暴言を吐く理由に対して本当は寂しいんだと吐露される。
  • 土屋のスタッフにありがとうと言うようになった。

 

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