【医療的ケア児地域生活推進委員会】~医療的ケア児支援の未来をひらく学びの場~

【医療的ケア児地域生活推進委員会】~医療的ケア児支援の未来をひらく学びの場~

医療的ケア児とそのご家族が「住み慣れた地域で当たり前に暮らせる社会」を実現するため、支援者の学びと実践を深める取り組みを継続しています。

2026年6月、医療的ケア児等コーディネーターであり相談支援専門員として活躍されている 島崎めぐみ氏 を講師にお迎えし、発達支援と家族支援の実践に関する勉強会を開催しました。

開催概要

  • 日時:2026年6月10日(水) 15:00〜16:00
  • 講師:島崎めぐみさん
  • テーマ: 医療的ケア児の在宅支援

島崎めぐみ氏プロフィール・教育学部出身(元・日本語教師)
・いろいろなご縁があって11年前に医療的ケア児等に出会う
・令和元年:広島県医療的ケア児等コーディネーター養成研修受講
・令和4年:NPO法人Luna設立、ヘルパーステーションStella開設
・令和8年:相談支援事業所Sari開設
・今年8月:多機能型事業所HAF開設予定

医療的ケア児等コーディネーターの役割

医療・福祉・教育の三領域をつなぎ、子どもと家族が笑顔で生活できるようチームと環境を整える伴走支援を担う存在。

相談支援専門員と連携し、ひとつの円を描くような支援体制をつくることが理想とされました。

療育施設チームSoareの三つの方針

  • 心身ともに健康を維持する
  • 心と体を大きく動かす
  • 家族に介護ではなく育児をしてもらう

子どもたちにとっての自立とは?

栄養剤ではなく「好きな食べ物」を選べるよう、経験のシャワーを浴びせる支援 の大切さが共有されました。

保護者支援

  • 保護者の想いを最大限尊重し、信頼関係を築いてから提案する
  • 母親が「お母さん」以外の役割(女性・妻・社会人)を取り戻せるよう支援
  • 子どもの成長の変化を「どこがどう変わったか」を具体的に伝える

発達支援の実践方法(五感へのアプローチ)

視覚・聴覚・触覚・前庭覚・固有受容覚といった感覚への働きかけを通じて、姿勢・筋力・眼球運動など次の成長段階につながる土台を育てる実践が紹介されました。

「五つの感覚が整うことで、姿勢・筋力・眼球運動など次の成長段階へ進む土台が育つ」

具体例・視覚:光や色の刺激
・聴覚:絵本の読み聞かせ
・触覚:顔・手・足を触る
・前庭覚:抱っこで揺らす、お風呂でゆらゆら
・固有受容覚:「右足だよ」「お尻だよ」と声かけしながらケアを行う

支援の基本姿勢:子どもの「好き」を見つける

子どもの好きな抱っこ、好きな絵本、好きな色、好きな遊び…。
その「好き」をたくさんプレゼントすることで、子どもは支援者にしか見せない表情を見せるようになると語られました。

質疑応答

Q .1歳児支援における「ケアに追われて情操的関わりが不足する」という課題は?A.島崎氏は、限られた時間でも「今から吸引するよ」「すっきりしたね」などの声かけが、十分に刺激支援になると回答しました。

最後に

ホームケア土屋では、支援を必要とする医療的ケア児とその家族へ、より多くの支援を届けられる体制作りを進めています。

今回の学びを現場で活かし、医療的ケア児が住み慣れた地域で当たり前に暮らせる社会の実現に向け、支援の積み重ねと関係者のつながりを大切にしていきます。

医療的ケア児地域生活推進委員会

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