土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)
「面白い仕事があるんです」
と、紹介を受けてこの重度訪問介護の仕事を行うようになりました。たった2日間の研修を受ければ無資格未経験の人でも介護の仕事ができる。痰吸引や胃ろう注入など医療的ケアといわれる行為を必要とされているクライアントが多数おられ、支援の依頼がたくさん来るんです。ということでした。
「介護がBusiness。」
公益財団法人「介護労働安定センター」の平成30年度介護労働実態調査の結果があったので拾ってみました。現在の仕事を選んだ理由をたずねたところ、全体では「働きがいのある仕事だと思ったから」が49.3%と最も高く、次いで「資格・技能が活かせるから」が35.5%となっていました。
次に今の仕事や職場に対する考え方をたずねたところ、全体では「利用者の援助・支援や生活改善につながる」が40.8%、「専門性が発揮できる」が35.1%とのこと。
そして、現在の仕事の全体の満足度をたずねたところ、「満足+やや満足」は26.1%で、仕事の内容・やりがいは「満足」が16.7%、「やや満足」が36.1%で合計値は52.8%と最も高かった。
幼い頃、医療に関わることが多く、それゆえに「命を救うお医者さんになろう」、「白衣の天使である看護婦*さんやリハビリの人になろう」と思うのがドラマの流れですが、しかしなぜか、そんなことを思うこと無く過ごしてきました。それは『博愛』や『献身』などが似合う医療・介護などから距離を置きたかったのかもしれません。とても人や社会の役に立ちたいと思うようなやりがいや、働きがいを求めていたわけでないから。
『介護に楽しさを!』と感じるのはいけないことなのだろうか?また『介護にビジネスを!』と求めるのはいけないことなのだろうか?介護をふざけるな。介護を喰い物にするな。と、一見ナイチンゲールやマザー・テレサを冒涜しているようにも思えますが、私はそうは思いません。
仕事ってそんなものでしょう。生活の糧を得るためには働いて対価を獲得する必要がありますが、ただ馬車馬のように働くだけでは続くわけがない。みんなが気持ちよく働き、人生を最大化するためには、お互いにリスペクトし、心身ともに心地よく過ごせる環境が必要だと思います。
そうでなければ覚醒めた時、どんな気持ちで家を出ているのだろうか。あえて混んでる道を選ぶようであれば、それはもう終焉じゃないかと思います。しかしそうじゃないのは、新たに楽しさを見出だせているんじゃないかと。そうじゃないと今はないし、これからもないんだから。
*当時の状況で明記しています。
鈴木暢大(すずき のぶひろ)
ホームケア土屋 九州