再度『怒り』について考える / 杉隆司(ホームケア土屋 関西 ブロックマネージャー)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

前回怒りについてコラムを書いたのが4月頃でしたが、あれから約半年経つ中で感情をぶちまけるほどの怒髪天を衝く様な怒りの感情が湧くことはありませんでした。
ですが、やはりイライラしてしまう事は度々ありました。その際は対応の受け答えが雑になってしまったり、詰問とならない様に自制しながらも語気が強くなっている事があった様です。あった様ですとの表現を敢えて使いましたのは、自分自身では気付かず、後に周囲の社員からそっと言われて気付きました。

過去の自分は、怒りの感情が生じた時には攻撃的な言葉を発し続けるにつれ、心拍数も上がり更にテンションも上がってしまい、自分の意見や論理を相手に押し付けていました。いつもの自分ではなく冷静な判別が出来ておらず、普段以上に失敗してしまい、その後は後悔をする、そんな事を繰り返して参りました。

喜怒哀楽に含まれ、誰もが持つ人間的な感情ではありますが、気の迷い、カッとなって、自分を見失って、気が付けば、など、人を傷付けた時の弁明時に耳にする単語は、ほぼ怒りの感情を自身でコントロール出来ていない様子を表します。

交渉事で対峙するパフォーマンスとして敢えて怒りのスタンスを取る事は、時と場合によっては有用かもしれません。私自身も営業職時代では他者へのポーズとして怒りの姿勢を用いた事はありましたが、最初は演技として始めたものが、いつの間にか朝礼で一人で怒り散らしていたこともあります。自身をコントロール出来ない時はやるもんじゃないなと悟りました。

怒りの感情を出してしまった時は、当然ながら演技であったとしても後々火消しや説明が必要となって、余計に労力をとられる事も多かったです。
また他者が失敗した時に沸く怒りの感情については、その方もわざと失敗した訳では無いならば経験に変えて次回対応してくれれば良い訳で、それよりも被害を最小限に抑える為にも目の前の問題解決が最重要、怒り散らす時間が勿体無い、だったら最初から怒りの表現はしないほうが良いな、と思える事が今の私の考え方に繋がっています。

私が今身を置いているこの介護の業界においては、怒りの感情でプラスに作用する事は何かあるかな?と考えてみましたが、中々思い浮かびません。

土屋に入って関わらせて頂いた上席者から同僚まで、皆さん感情的に動かれる方は本当に少ないと感じます。これは業界の特色なのか、土屋の特色なのか、未だ皆さん本性を出されていないクセモノの集まりなのか実態は分かりません。それでも全国各地で1000名を超える方々が、1つの組織で大きな事故や問題が頻発する事なく活動出来ている事は、改めて凄いなぁと感じます。

未だ私自身が胸を張って実践出来ていると公言出来ませんが、土屋という会社がどんな会社か?と尋ねられれば、ミッション・ビジョン・バリューを説明します。
その中でも今回の『怒りについて考える』の題材関係なく、個人的に印象深く残っているものは、
(1) 優しく、そして、強く、品位をもって、他者と関わる
(7) 怒りの爆発は何も生まない、不正には憤ろう、強く、深く、しかし冷静に  です。

バリューは12項目全て実践すべきですが、出来る所から取り組もう、私は上記の2つから実践しようと動いて参りました。他のバリューも早期に意識を強め、会得を心掛けて参ります。


杉 隆司 (すぎ たかし)

ホームケア土屋 関西

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