歴史ある「社長塾」に、高浜代表がゲスト講師として登壇

歴史ある「社長塾」に、高浜代表がゲスト講師として登壇

高浜代表、「社長塾」に講師として招かれる!

松下幸之助が“明治維新に散った方々の志に想いを馳せて”建設した「霊山歴史館」(京都)にて、企業の社長を対象に毎月開催されているNISSOKEN主催の「社長塾」。

論語等を用いて「実践経営」の人物学を学び、社長の経営思想を深めることを開催趣意とする当セミナーでは、過去にパナソニック株式会社社長や大阪大学名誉教授、オリンピック金メダリストや作家まで、幅広く見識の深い面々が講師として登壇されています。

この名誉ある講演者の一人に、この度、当社代表取締役・高浜敏之が名を連ねさせていただきました。

2023年12月12日、著書『異端の福祉』を機縁として高浜代表が当セミナーに招かれ、250人の経営者を前に、自身の理念や経営手法について講演を行いました。

講演内容「理念と経営」


今回のテーマである「理念と経営」に即し、高浜代表は当社設立の思いを込めた社名、そして自身の過去の経験をご紹介させていただきました。

あわせて、著書『異端の福祉』における自身の信条、当社の経営理念ならびに新ビジョン、今後の方針等についてお話させていただきました。

その中で、新しく打ち出された“成功(?)の秘訣”。本レポートでは、その一部内容のポイントをご紹介します。

<成功(?)の秘訣>

1 徹底的なビジョンドリブン経営 トミからではなくイミから始める


創業2年で47都道府県に事業所を開設し、創業3年で2,500名を超える従業員を雇用できました。その秘訣の一つは「ビジョンを用いた経営」。

“社会課題がそこにあり、なぜ私たちはそれを解決するのか”。この意味を確かめた後に進んでいき、富はあくまでその結果として付いてくるのだと考えます。

2 徹底的な説明責任の遂行 度重なる「失敗」を糧に


数々の「失敗」の上に、今の当社はあります。けれど、失敗には必ず原因があるものです。

失敗をただの失敗で終わらせず、それを糧により良い方向へと歩んでいく。

そのために徹底的に原因を探り、時間と労力をかけて説明していく、そのあり方が企業の成長に重要であると思います。

3 成功は偶然、失敗は必然 「利他的行動」は幸運をもたらす?


成功は運も含めた偶然の産物で、言語化できない複合的な要因の上に成り立つものです。一方、失敗には必ず原因があり、必然であるがゆえに言語化できることでもあります。

企業が成長するためには、失敗の原因を探ると同時に、いかに偶然の産物である成功を引き寄せるかが重要であり、その一つとして「利他的行動」があります。

自らの利益に固執せず、他人の幸せを考えることが、実は成功を引き寄せる大きな要因ではないでしょうか。

4 ガバナンス強化のための早期組織化 目指すは上場基準を満たした非上場企業


当社の急成長のポイントの一つとして、創業早期の段階からガバナンス強化に動いたことが挙げられます。

前会社からの分断の経緯を踏まえ、監査役会等を設置するなど組織化を進めてきました。

非上場企業は内部監査設置の義務がなく、ガバナンスの緩い会社も多くありますが、監査の重要性を実感しています。当社は非上場企業ですが、上場基準を満たすくらいのガバナンス強化に取り組んでいます。

5 隠蔽を回避するために「責める」文化を回避する


「責められる」と思うと、人は自分の失敗を隠蔽したくなるものです。それが結果的に、企業にとって致命的な危機をもたらすことも多々あります。

そこで当社では失敗を責めず、リスクマネジメントにとってむしろ有益であるという視点に立ち、過失報告に際しては“褒める”文化を形成しています。

また、会社全般においても内部監査を駆使し、問題が発覚すると自ら行政に報告するスタイルを取っており、行政からの信頼も厚くなってきていると実感しています。

6 同質志向は× 「否応なき」共存がイノベーションを生む


当社は前会社から分裂した経緯を持ちますが、前会社は事業部長であった高浜代表と、前会社社長の両輪で成長してきた会社です。

両者とも異なる気質を持ち、高浜代表は理念を重視し、前会社社長はビジネスに重きを置いていました。

双方の考え方の違いにより分断という結果に至りましたが、今の当社があるのは、まさに前会社社長がいたからに他なりません。気質の違う者同士の共存は、会社の成長と社会課題の解決を推進できた理由です。

人は、同じ考え方を持つ人間といる方が心地よく、ストレスもないことから、ついついそちらを選びがちです。

気質の違う人間と共に動くことには一定の我慢を要しますが、その状態こそがイノベーションを生み出す重要なポイントになります。だからこそ、「対話」が求められるのだと考えます。

7 病と障害を糧に 相互補完的コミュニティの生産性


高浜代表は30代半ばでアルコール依存症の診断を受け、生活保護を受けながら自助グループに通っていた経験があります。そうした日々の中で自らを省み、人に助けられながら、人を助けるあらたな道を歩み出しました。

そこまで極端ではないにしろ、人にはできること・できないこと、あるいは得意なこと・苦手なことが存在します。

しかし、それを補完し合い、助け合うコミュニティがあれば、生産性は必ず向上します。当社の成長は、そうした実践が結実したものだと考えます。

8 緻密なKPIマネジメントによるPDCA経営 早期発見・早期治療、「速度」こそ命


問題を見て見ぬふりをし、そのままにしておくと、いずれ大きな災厄を引き起こします。

早期に問題を発見し、火種が小さいうちに治療する。このスピードが企業を危機から救うための方策であり、そのためにもしっかりとKPIを行い、PDCAを回していく経営が必要です。

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