怒りの作法 / 大庭竜也(本社・総務)

土屋ブログ(介護・重度訪問介護・障害福祉サービス)

怒りの作法について書いていきたいと思います。

怒りの作法についてコラムを書く時、自分についての怒りなのか?もしくは相手に対する怒りの作法なのか?をまず考えました。

今回は、自分自身についての怒りの作法について書いていきたいと思います。
怒りとは、人類皆持っている感情の一つだと思います。
決してなくなることはありません。

怒りという感情は必ず起きます。一番大切な事は自分自身でコントロールできるかです。
コントロールすることができれば、怒りの感情は必要な事だと考えております。

怒りという感情はどのタイミングで起こるのか?
私の持論ではありますが、怒りの本当の原因は自分の中にあると考えています。
[こうあってほしい][こうあるべきだ]という自分の理想や期待、願望が裏切られたときに生まれるものだと考えているからです。

つまり怒りの原因は【自分自身のゆずれない価値観】であると思っています。
誰かに怒られたから怒りが来るわけでもなく、自分自身が生み出している感情だと考えています。

また、期待や願望が裏切られた時に怒りが起きる時は、必ず自分自身に余裕がない時だと思っています。
自分自身のキャパシティーがいっぱいいっぱいであり、そこに余裕がないから許せない。という怒りの感情が沸々と湧き上がって来るのだと思います。

こうあるべきだ!や、こうすることが当たり前!という感情が強ければ強いほど怒りの沸点は早いと考えております。
ここの価値観をいかに柔軟に、そして臨機応変に対応することができるかがポイントだと思います。怒りをコントロールする事ができるかどうかだと思っております。

怒りのコントロールするために大切な事は下記の3つだと思います。

想像力を持つ事
怒りの分離
他責と自責を考える事

上記の3つを行う事ができればコントロールできるのではないかと考えています。

① 想像力を持つ事で、事前にリスクマネジメントしておく事が必要です。
背景や状況を読み取る事で、こうなるかもしれないとか突発的な事が起きるかもしれない。などを、想像力を持って事前に考えておくと、実際に起きた時、冷静に対処できると思います。

② 怒りの分離ですが、怒りを感じている時に客観的に自分を見るという事です。
怒りを感じた時は、まず必ず深呼吸を行い、怒りから物理的に距離を取る事がとても大切です。
例えば、怒りを感じた事とは全く違う事を数分間するだけでも一旦落ち着くと思います。
そして、私はこういう理由で怒りを感じています。という事を紙や口にすると、客観的に物事を捉える事ができ、冷静になれると思います。

③ 他責と自責ですが、怒りを感じた時は必ず自責から考える癖が必要だと考えています。
なぜ、そうなってしまったのか?自分に非がなかったのか?を一番に考える事で、怒りのコントロールは必ずできます。
自分に非がなかったと確信した時には、冷静に物事を捉えていると思うので、相手側にも順序立てて説明することができると思っています。

そして、怒りを感じた時に初めて、自分自身のゆずれない価値観はここなんだ。と理解すると思います。
この理解する事はとても大切だと考えています。
理解して初めて人は変化していきます。
価値観というのは時代背景や置かれた立場で変動すると思いますので、怒りのコントロールさえしっかり行う事ができれば、怒りという感情はとても大切だと考えています。

私も、怒りのコントロールをしっかりしていきたいと思います。

大庭 竜也(おおば たつや)
本社・総務

 

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